アイちゃんリアルへ行く   作:シュペルロ・ギアルキ

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本格的に捏造設定を山盛りにしていきます。


第3話 アイちゃん悟の家に居る

『PiPiPiPiPiPiPiPi――』

 

 朝を告げるアラームの音によって覚醒した悟は渾身の力を込めてベッドから身を起こした。

 

「うぐぐぐ…」

 

 睡眠時間が足りているとはとても言えないが寝過ごす訳にはいかない。

 重い頭を抱えベッドから抜け出すと寝室を出る。

 

「あ。お、おはよう、ございます…」

 

「おわっ!?」

 

 隅っこの方でひどく気まずそうな感じの少女が体育座りをしていた。

 

「え…えっと…。帰ったんじゃ…?」

 

「その…帰れなくて…」

 

 玄関の方を見ながら弱々しく少女が呟くのを受けて悟は思い至る。家主が寝てしまったら独り残った客人(?)は鍵を掛けることができず帰れなくなってしまうではないかと。

 

「そういえばそうか…。すいません先に寝てしまって…」

 

「あ、いや。それだけじゃなくて…」

 

 軽く頭を下げた悟に少女は慌てたように手を振る。

 

「それで、その…」

 

 何やらゴニョゴニョ言っている少女を見ながらも悟は時間を確認する。

 あまり時間に余裕はない。

 

「とりあえず家に帰りますか? ちょっと時間が早いですけど…」

 

 ふとこんな少女に敬語とか俺どうなんだろうと思ったが、ユグドラシルでは常に敬語キャラだったし、ゲーム上では年齢など関係なく基本的には対等だ。というか、そういえば。

 

「あ、そうだ、そういえば名前なんでしたっけ? というか、どうやって入ってきたんですか? 鍵は掛けておいたはずなのに」

 

 少女は少しおどおどしながらも、しっかりとした大人びた感じで応答する。

 

「名前は、イビルアイです。勝手に入ってきたことは本当に申し訳ない。とても込み入った事情があって…。話すと長くなる…」

 

「イビルアイ…?」

 

 イビルアイ、イビルアイ…と呟きつつ記憶を当たるが聞き覚えがない。

 

「込み入った事情というのを聞きたいところなんですが、ちょっともう時間がないんですよ…」

 

 どうやって『帰ってくれ』と伝えればいいのか悩む。そもそも子供をこんな時間に追い出して大丈夫なのだろうか。

 

「あ、ああ…。それは…その。…こんなことをお願いできる立場じゃないのはわかってますが…。それでもお願いします! しばらくこの家に居させてください!」

 

 突然の頼みに悟は面食らう。

 

「い、いきなり何を? それに昨日は帰るって…」

 

「…実は…帰る場所が無くなってしまったんです…」

 

 無くなるってどういうことだ、と思ったが、もう本当に時間がないので問答したりする余裕はなく、もはや受け入れるか追い出すかの二択である。

 しかし青ざめた顔で縋るようにこちらを見上げる美少女を前に出ていけ、と告げるには悟の精神強度が足りてない。

 だが、見知らぬ人間を家に置くなどというのは防犯から考えて言語道断だ。このまま出勤して家に帰ってきたら家の中がもぬけの殻なんてこともあり得る。

 どう言えばいいか悩み視線を彷徨わせると、今更ながらイビルアイの火傷が完全に癒えていることに気付く。

 傷がこれほど早く癒えるなどありえない。あの火傷が夢でなかったと言うなら、イビルアイは本当に人間ではないのだろうか。

 服の破れ目から見えるささやかな盛り上がりのきめ細やかな白い肌にも、その頂にあるかすかな膨らみにも火傷の痕は一切残っていない。

 

「あっ!」

 

 視線に気づいたイビルアイが恥じらうように慌てて胸元を隠し、悟も慌てて目をそらす。気まずい。

 短い沈黙の後、気まずい罪悪感と、これ以上の時間をかけると朝飯を摂れないくらい時間が差し迫っている事に気づき悟は繕うように声を上げる。

 

「わかりました! とりあえず帰ってきたら事情をちゃんと聞くんでそれまで家に居て下さい!」

 

 身体を隠したままのイビルアイがはっと顔を上げその目をまんまるに見開く。信じられないようなものを見たかのように。

 

「ほ、本当に良いのか?」

 

「もう良いも悪いも判断する時間がないですし。とりあえずキッチンで待ってて下さい。着替えてきますから」

 

 表情を明るくしたイビルアイをキッチンに送り、自分は顔を洗うのを諦め、外出着に着替えるために寝室に戻り衣装棚から服を取り出しつつポツリと呟く。

 

「帰る場所が無くなってしまうのは寂しいもんな…」

 

 一瞬だけ、痛みを堪えるように悟の顔が歪むが、それを無視して着替えを終えると、シャツをもう一枚取り出してキッチンへと向かう。

 キッチンで所在無げに佇むイビルアイにシャツを押し付けてとりあえず着るように言うと、旧式の冷蔵庫を開けてパック入りの液状食料と栄養ドリンクを2セット取り出す。

 

「どうぞ。昼も食べるならそこの冷蔵庫の中のものを食べていいですから」

 

「え? あ、ありがとう」

 

 イビルアイはしばしパック入りの液状食料を変なものを見るような目で眺めていたが悟がストローを刺し死んだような目で内容物をすすり飲むのを見てイビルアイも真似するようにストローを突き刺すが…。

 

「うわっ!?」

 

 パックを強く握りすぎていたためか、ブシュッと音を立てて『液状食料クリームシチュー味』がストローから吹き出しイビルアイの顔に掛かる。

 

「あー、大丈夫です? 目には入らなかった?」

 

「あ、ああ。大丈夫だ」

 

 手で顔を拭おうとするイビルアイにタオルを渡してやる悟。

 その見た目相応に子供っぽいアクシデントに少しだけ心が緩み緊張感が和らぐのを感じる。

 顔を拭い終えたイビルアイが液状食料をすすり顔をしかめるのを見ながら自分も『液状食料みそ汁味(豆腐)』を飲み干し、栄養補助の錠剤を栄養ドリンクで飲み込むと、残ったゴミをゴミ箱に捨てる。

 微妙な顔で液状食料をすすっているイビルアイに部屋の間取りや触って欲しくないもの、自分の帰宅予定時間などを伝えるともう出勤しなければいけない時間になってしまう。

 

「それじゃあ俺は仕事に行ってきますんで。えーと…」

 

「あ、ああ。大人しくしているから安心して下さい。えーと、行ってらっしゃい?」

 

「え、うん。行ってきます」

 

 なんともぎこちない挨拶を交わし、ゴーグルとガスマスクを身につけると家を出る。

 風と重金属酸性雨よけの通路を進み、ちらりと窓から外の空を見る。まだ朝の4時過ぎということもあり、空はまだ真っ暗だ。

 複合携帯機から今日の天気やニュースを軽くチェックする。天気は晴れ。世界中には様々なテロや紛争が溢れている平常通りの日常だ。

 

「晴れ、ね…」

 

 悟は僅かに顔を歪めながら呟く。多種多様な有毒化学物質を含んだ汚染大気による黒い雲に覆われたこの空が晴れなのだという。

 

「青い空なんて資料写真かユグドラシルでしか見たこと無いもんな…」

 

 そしてもうユグドラシルの青空を見ることは出来ない。

 

「新しいゲーム…。ユグドラシル2か…」

 

 今までは他のゲームの情報を遮断していたが、もうその必要もなくなった。

 ユグドラシル2の噂など聞いたことが無いが、新しいゲームを始めても良いだろう。

 ズキリと胸が痛む。

 

「やるとしても、次はずっとソロかな…」

 

 ユグドラシルのように情熱を捧げるプレイはもう出来ないだろうし…。

 そんな暗い思考を駅に到着したことで打ち切る。

 改札を抜けてホームに入れば5時前という早朝にも拘らず多くの出勤者でごった返している。駅のホームにも電車の車内にも空気清浄機など設置されていないので、皆ゴーグルとガスマスクを着用したままだ。

 

「あの子のことはどうしたら良いかなぁ…」

 

 電車を待つ間、イビルアイのことを考える。

 警察に任せるというのは出来れば選択したくない。

 警察に何かを頼むために必要な手数料と賄賂の額は悟の収入から考えるとポンと気軽に払えるものではないし、仮に十分な賄賂を払ったとしても下層階級の悟の依頼でまともに動いてくれるかも分かったものではない。

 金だけ取られて音沙汰なしということも普通にありうるし、イビルアイのような美少女の問題となるともっと嫌な結末に終わる可能性もある。

 

「帰る場所がないってなぁ…。おまけに吸血鬼? うーん…」

 

 電車がやってきて、既に満員に近い車内に詰め込まれるかのようになだれ込み、周囲からの圧迫に耐える。

 

(まあなんにしろ、家に帰って話を聞いてからか…)

 

 とりあえず思考に一段落をつけると、これから始まる長い仕事時間に対し気持ちを切り替えた。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 一人になったイビルアイはザラザラというかズルズルして飲みにくい味の濃い粥のような朝食をようやく食べ終え、一緒にもらった栄養ドリンクの蓋を開けようとするが、うまくいかない。

 

「何だこれ?」

 

 しばらく四苦八苦していたが、無理をしてこじ開けてさっきのようにこぼしてしまっても面倒だと思い諦めて投げ出す。

 そもそもイビルアイに飲食は必要ないのだから。

 

「とりあえずどうするか…」

 

 少し興味本位に冷蔵庫を開いてみる。よく見ればここには口だけ賢者が考案した道具が数多く置いてあるようだ。

 

「こればっかりか…」

 

 冷蔵庫の中には先ほどイビルアイが貰ったのと同じようなパックが転がっているばかりで他には何も入っていない。

 

「この辺ではああいうのが主食なのか…?」

 

 一つ手に取る。パックには文字で何やらかかれているが、どれも王国や帝国で使われている文字ではない。

 しかし…。

 

「す、て…え? き…かな? すてえき(ステーキ)? んん? これがステーキ?」

 

 見た目からもうイビルアイの知るステーキ、厚切り肉の鉄板焼きとは似ても似つかない。感触から中身が液体であることは間違いないし。

 さきほど食べたものの表示も読んでみる。

 

「ええと、くり…い…む、…し…ち…ゆう? くりいむしちゆう…くりーむ・しちゅー(ドロっとした煮込み料理)

 

 こっちはまだ理解できた。たしかにドロッとしていたし、何かを煮込んだ料理だった。冷たくて食べにくかったけど。ステーキが何かの間違いなのだろうか。

 ゴミ箱に近づきモモンが捨てていったパッケージも拾い上げるが、こちらはイビルアイには読めない文字のほうが多い。

 

「み…そ…。みそ…みそみそ…。該当する言葉はないのか? それとも全体の一部だけなせいか…。しかしやはりここはユグドラシルか、りあるという世界なんだろうな…」

 

 イビルアイはかつて十三英雄と旅をした時に世界の外『ユグドラシル』と『りある』の狭間から転移してきたという『ぷれいやー』から様々な話を聞いていた。

 長い孤独を過ごし当時は外見相応程度の精神的発育しかしていなかったイビルアイは彼らから様々なことを教わったのだ。りあるのこと、ユグドラシルのこと、その世界で使われる文字の一部など。

 ひらがなとカタカナ、そして数字は今でもまだなんとか覚えている。

 

「毒と瘴気に覆われた世界か…。ユグドラシルにもあったと聞いた気がするが、どちらかといえばりあるの世界のような気がするな…」

 

 それにユグドラシルは消滅してしまったとも聞いている。

 りあるの世界…。ぷれいやーたちはりあるについて随分嫌な感情を持っていたようだった。

 上から下まで物理的にも文化的にも人間的にも環境的にも腐ってるとか、まあ言いたい放題。

 ――詳しく聞こうとすると、もうどうでもいい思い出したくない、と打ち切られてしまうのであまり深いところまでは知っていないが。

 

「私もぷれいやーのように、あの魔神の魔法でりあるに転移させられてしまったのか?」

 

 もしもあの魔神をぷれいやーと一緒に発見できていれば、彼らはりあるに帰ることが出来たということだろうか。帰りたい、とは一度も聞いたことがなかったが。

 しかし疑問もある。

 

「じゃあなんでモモン様がりあるにいるんだ?」

 

 モモンも自分と同じように飛ばされた、というのはありえないだろう。

 第一、自分のことを知らなかったではないか。仲がいい、とまでは言わないがそれでもかつて肩を並べて戦ったこともある自分を忘れることはあるまい。

 

「別の世界のモモン様、というところだろうか…」

 

 かつてぷれいやーの一人がりあるでの知り合いにそっくりな人を見つけたと騒いでいたときにそんな話があった。

 意味はあまり理解できなかったが。

 彼が別世界のモモンなら自分とは初対面。この世界にイビルアイの寄る辺は存在しない。

 

「ここに置かせてもらえないだろうか…」

 

 モモンの顔であるということを差し置いても彼は信用できそうな気がした。怪我をした自分を必死で心配したり、自分に服を与えたり。

 

「私の身体に興味があったようだし…。そこも利用できるだろうか…」

 

 服の上から無い胸を軽く持ち上げてみたり。

 打算的に自分の身体を利用するなどイビルアイにとって最も唾棄すべき事だったはずなのに何故か不思議と嫌悪感がわかない。冗談のつもりだったのに。

 

(モモン様と同じ顔だから? 私はそんなに軽い女になってしまったのだろうか…?)

 

 なんだかあまり愉快な思考でなくなってきたので考えを打ち切る。

 

 ――しかしイビルアイの直感はあのモモンと自分の知るモモンが非常に()()存在であると訴えていた。

 

 まだ手に持っていたパックをゴミ箱に捨て、イビルアイはリビングへと移動する。

 立派な椅子に小さなテーブル。そしてよくわからない下半分しか無い黒い枠が乗った台くらいしか置かれていない殺風景な部屋だ。狭い。

 椅子を少し隅に寄せてスペースを作るとイビルアイは床に座り込んで懐から無限の背負袋(インフィニティ・ハヴァザック)を取り出す。無限と名前がついているが容量は総重量300kgまでという制限があるし、背負袋と言いながらもイビルアイが持っているものはそれほど大きくないポシェットの形をしていたりする。

 そこからボロボロになった服の替えや、魔神戦で消費した消耗品を取り出し身につけていく。

 

「まあこんなもんか」

 

 一通り揃えると満足げに一息し、ポシェットの中身を整理、確認していく。りあるでアイテムが補充できるかわからない以上、この中身がイビルアイの生命線になるかもしれない。

 スクロールやマジックアイテムなどのイビルアイが使うためのアイテムだけでなく、仲間に使うためのポーションや仲間が使うための装備の予備なども入っている。誰かがトラブルで所持品を失った時パーティで補い合うためのものだ。

 魔神戦での消耗は大きいが、ダンジョン攻略前に物資を十分に補充していたこともあり直ちに不足しているようなものはなかった。しばらくは大丈夫だろう。りあるがどの程度危険な世界なのかにも拠るが…。

 

「こっちも一応調べておくか…」

 

 もう一つの無限の背負袋(インフィニティ・ハヴァザック)を取り出す。

 こちらは総重量150kgまで収納できるもので、普通に背負袋の形をしている。

 ポシェットはイビルアイの私物だが、これは一人前の冒険者に対して冒険者組合から支給された『冒険者基本キット』だ。

 イビルアイはあまり使っていないが、中には冒険者が未知の世界を踏破するために必要な多種多様なグッズが揃っている、という触れ込みだ。

 私には必要ない、と持ち歩くことを渋っていたのだが、こうなっては持ち歩いていて正解だったといえるだろう。

 

「うーむ、本当に色々入っているな…」

 

 保存の魔法がかかった棒状の堅パン、火打ち石に火口箱、鍋、方位磁石、包帯、楔、ロープ、筆記具、チョーク、鉄釘、スコップ、毛布、狼煙のための燃料などの基本的なツールだけではない。

 砂糖、塩、胡椒、カ・レエ・コ、油などの香辛料を1日100gまで生み出す香辛料の瓶(ペッパーボックス)や低品質なワインを1日1リットル生み出す無限のワイン瓶(インフィニティ・ワインボトル)

 ――この辺りの物は冒険者自身が使うための物でもあるがそれ以上に未開の地で出会った現地民などに対して歓心を得るために贈り、友好関係を築くきっかけにするための道具であるという面も強い。

 新鮮な水を1日100リットル生み出す湧き水の水筒(ボトル・オブ・スプリングウォーター)、1日に3回までたいして美味くない食料を生み出せる非常用弁当箱(エマージェンシー・ランチボックス)が主食、主菜、副菜の3種類で3つ、火がなくても煮炊きできる鍋スイ・ハ・ンジャー、蓋を外すと底に火が灯り網の上で物を焼いたり出来る植木鉢のような形をしたシ・チリン、箱を組み立てると魔法で中の空間が広くなり雨風を凌ぐシェルターとして使えるダン・ボル・バコ等々、昔ならば一つでも一財産になるようなマジックアイテムまで。

 どんな遭難状況でもとりあえず死ぬ危険を無くせるようなものが数多く揃っていた。

 

「これが最低限というのだから恐れ入る…」

 

 ――この中身を決めるためにアインズ・ウール・ゴウン魔導王が随分口を出したと聞いているが、なんとはや、どれほど徹底的で几帳面で心配性なのやら…。

 

 とりあえず全てを元通り背負袋にしまい込み確認を終える。

 懐から懐中時計を取り出して見ると針は昼過ぎを指していた。

 

「意外に時間が掛かったな…」

 

 この世界でも同じ時間が流れているのだろうか? などという疑問も感じたがまあとりあえず指標にはなると思い懐に戻す。

 

 聞いた話からまだモモンが帰ってくるには時間があるだろう。

 装備の確認が済み人心地ついて落ち着いたイビルアイの胸にりあるとはどんな生活を送っているんだろうかという好奇心がむくむくと湧き上がってくる。

 

「少しくらいなら良いよな…? 変に弄ったりするつもりはないし…」

 

 ――イビルアイの名誉のためにも探検の詳細な描写は割愛する。

 ベッドを見てモモン様のベッドー! などと叫んで潜り込んだり、溜め込まれていた洗濯物に鼻を近づけて汚染大気の悪臭に顔をしかめて後悔したり、バスルームでシャワーのスイッチを間違って押してしまってびしょ濡れになったりと、その程度のことである。

 

 ほうほうの体でキッチンに戻ったイビルアイはため息をつきつつキッチンの様子を眺める。

 ろくに使用した形跡がない。

 

「…そうだな…。うん悪くないかも」

 

 ふと、何かひらめいたイビルアイはその思いつきのまま無限の背負袋(インフィニティ・ハヴァザック)から幾つかのものを取り出して並べると、満足げに頷いて作業を始めた。




おまけ
イビルアイが独断と偏見で語る液状食料レビュー

・みそ汁味(豆腐)
 基本的に不味いみそ汁シリーズの中ではまだ食える方。
 しじみ味は美味いとか不味いとかじゃなく酷い。わかめは生臭すぎて食えたものじゃない。

・クリームシチュー味
 温めれば液状食料の中ではまあまあ美味い。
 冷めたままだと臭みが強くて食べにくい。
 温めたものをストローで食べると舌を火傷するので皿に開けてスプーンで食べること。

・ステーキ味
 なにこれ。
 食べていて違和感しか無い。何故作った。

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