ハイスクールD×D 光と闇のラタトスク   作:カルパン

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開幕シリアス?何を言ってやがるんだね君は。そんなもの、当の昔に俺が殺したよ(by帝

帝side

 

さて、今日は実体化させたラタと共に迷いの森まで来ている

 

帝「見て見てーラター!天啓と極光(ロンギヌス)の槍拾ってきたよー!」

 

ラタ「わぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!なんてもん拾ってきてんだバカァァァァァァァ!!!!」

 

はい、怒られた☆

 

ラタ「なんでその槍拾ってきてんの!?ここの湖の底に突き刺さってたんじゃなかったの!?」

 

帝「いやなんか浮いてた」

 

ラタ「もうちょっと深く突き刺しとこうよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

 

ラタはそう叫んで、両膝と両手を地面につけた

 

帝「まぁいいじゃん、これ選ばれたやつにしか扱えないらしいし。ところでちょっと緋天穿つ閃光の槍も一緒に持ってみたんだけどさ、あと腕を二本生やさないといけないという使命感が出てきた」

 

ルアン【誰か喜びの歌かけろぉぉぉ!!!!】

 

ラタ「それは止めろぉぉぉぉぉ!!!!お前はフォースイ○パクトでも起こすつもりかぁぁぁぁぁ!!!!」

 

帝「ハハハ、安心したまえ。俺が人類を滅ぼすわけないじゃないか」

 

……多分

 

ラタ「おい待て!?今多分とか心んなかで付け足したろ!?絶対付け足しただろ!?」

 

帝「チッ……君のような勘のいいガキは嫌いだよ……」

 

ラタ「そこはせめて嘘でもいいから否定して欲しかったなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

帝「ラタちょっとうるさい」

 

ラタ「こいつ……!」

 

ラタがもんの凄い顔で俺を恨みがましく見つめる

 

その視線に俺は

 

帝「おいっ、ちょっ、そんな見つめんなし///」

 

ラタ「ちっげぇよ!バカか!?さてはオメェバカだな!?」

 

敢えて恥ずかしがった

 

帝「さ、とっとと行くぞ」

 

ラタ「ぐぬぬぬぬぬ……手のひらの上で踊らされてる感がスゲェする……!」

 

ラタトスク君のぐぬぬ顔マジワロス

 

さて、そんな茶番劇はさて置いて、そろそろ本題に入ろうか

 

帝「じゃ、そろそろ真面目に戻ろう」

 

ラタ「ハァ……ハァ……最初っからそうしてろっての……」

 

帝「どうした、発情したか?」

 

ラタ「してねぇわ!お前はどこまで俺を疲れさせる気だ!?そろそろ休ませてくれ!!!!」

 

帝「お、おう」

 

そろそろ可哀想になってきたのでやめておこう

 

そう思い緋天穿つ閃光の槍を元の十字架の首飾りに戻す

 

ラタ「……ところで、ミリとアリスに挨拶はしておかないのか?」

 

帝「いや、解呪のほうが優先度が高い。帰るときに顔くらい出しとくが。よし、天啓と極光(ロンギヌス)の槍も回収したし、ジャンヌ達の所に戻んぞ」

 

ラタ「ってかその槍拾う必要あったのか?」

 

帝「いやまぁ、一応この槍、竜滅の力持ってるし、何より魔に属するものに絶大な威力を誇るからな。こいつならいつでも魔龍を相手取れる。取っといて損はないと思うぞ?っても、仮にこいつを握ることができなかったら神淵剣に竜滅の概念を付与して飛ばしまくるつもりだったんだが」

 

ラタ「お前、それやりすぎたら戦闘中に魔力切れでぶっ倒れるからな?」

 

帝「大丈夫だ。ミラクルグミ駆け回りながら食うから。ドジ踏んじまったら舌噛んじまうがな」

 

ラタ「……心配だなぁ……」

 

帝「そう言われてもねぇ……どうだった?ジャンヌ」

 

ジャンヌ「特に問題はありませんでした。エミルくんはどうでしたか?」

 

帝「無事に回収できた。少し休憩したらまた出ようか……ほいッ!」

 

近くの茂みに砂埃が少し立つ程度に力を入れて投げた

 

代わりに聞こえたのは肉に突き刺さる音が聞こえた

 

帝「何々……げっ人面牛かよ……!」

 

ジャンヌ「どうしたんですか?きゃっ!な、なんなんですかこの生き物!?」

 

俺の横からひょっこりと顔を出したジャンヌが人面牛に驚いて俺の腕に抱きついた

 

帝「ま、フツーはそういう反応するわな……コイツは人面牛。ミノタウロスの逆バージョンだな。厄介なのは作物や家畜に被害を出すこと。あと……」

 

ジャンヌ「あと?」

 

帝「……こいつ殺した時の罪悪感が人間殺した時みたいで半端ないんだよなぁ……しかも今回は年取ってる牛と来た。くそぅ、罪悪感で胃が押し潰されそう」

 

そんなわけで、頭だけを切り落とす

 

ジャンヌ「って何に使う気ですか!?」

 

帝「食用だよ食用」

 

ジャンヌ「だからってそんな得体の知れない生物を……」

 

帝「食えりゃいいんだよ、食えりゃ」(真顔

 

ジャンヌ「アッ、ハイ」

 

ラタ「おーいエミルー!何があったんだー?」

 

帝「気にするなー!ただの牛だー!」

 

少し距離があるので、声を大きくして話していた

 

帝「で、あんまり見てなかったがオルタはゲームか……」

 

邪ンヌ「何よ……してちゃ悪い?」

 

帝「いや別に?ただ最近よくゼノヴィアとゲームやってるから何やってんのかなーって」

 

邪ンヌ「……モンハ○よ」

 

帝「あっるぇぇぇぇ!?なんで○ンハンこの世界にあるのぉぉぉぉぉ!?誰か俺以外にあっちの世界に住みながらこっちの世界に移動できる奴でもいるのかぁぁぁぁぁ!?」

 

おっかしいなぁと思いながら、簡易的な調理場を作り、食べれる部分は一口サイズに切り分け、食べられない部分は近くの茂みにスパーキング

 

薪に火をつけて薪にし、一つ一つを木の枝に突き刺し、薪の火に当たるように地面に突き刺す。一応この枝は消毒済みなので衛星的には安全だと思う

 

しばらくは、焼いた肉を片手に、今回の目的の再確認と、最近のことを話しあったりした

 

途中、ジャンヌと俺が会話や最近一緒にやっていたことなどに限定してオルタは羨めしそうな目で俺とジャンヌを見ていた

 

恐らく楽しそうに聞こえたんだろう。今度誘ってみるか

 

肉も無くなり、薪の火も、間もなく消えそうになっていた

 

帝「ふぅ……間食にしては随分と重かったが、まぁそれは腹ごなしの運動でチャラにするか!」

 

いつの間にか迫っていた魔物に近づき、脳天に二又の紅槍を一刺。槍を抜くと、脳の破損と大量の出血によりその魔物は絶命した

 

見ればその姿はフェンリル。しかもその群れだ。少し冷や汗が垂れた

 

この迷いの森に住む魔物はどういうわけか、外に出歩いている魔物より、三倍ほど強い。下手すれば、この森の最弱モンスターであろうと、外の魔物の上位のものとならば互角に戦える程

 

ジャンヌ達に攻撃が向かないかと心配もするが、なかなかどうしてか、強敵を前にすると滾ってくるのは、自分でも治せないらしい

 

自分に若干呆れながらも、迫り来る凶爪をいなし、石突きを横腹に叩きつけて吹き飛ばす

 

背後に迫っていたフェンリルの牙を、槍を半回転させ、石突きで顎に一撃。顎を打たれた衝撃で仰け反ったことで隙ができたところを、心臓に抉り、捩じ込むように一刺

 

しかし、先ほどまで慢心していたのか、背後からの殺気に遅れて気づいく

 

振り返り、目に映るは、巨大な口。腕を噛まれる覚悟で、口内から脳に目掛けて突き刺す

 

帝「ッ!?っらよっ!!」

 

予想通りか、突き刺す際に、左腕に牙が食い込んだ

 

先ほど吹き飛ばしたフェンリルが戻って来たのを視認すると、槍を振り抜いて動かぬ巨体を投げ飛ばし、全力で槍を投擲し、死体諸ともフェンリルを貫いた

 

帝「ってぇぇ……!さすがに神をも喰らう牙を持ちし魔物だな……いっそのこと魔物じゃなくて魔獣に改名しろよ……」

 

万能の回復薬ことスペシャルグミを口に含み、傷口を押さえながら槍を回収する

 

ラタ「お疲れ。お前ちょっと慢心してただろ」

 

帰還して早々、ラタから悪評を頂いた

 

流石の悪辣ぶりに思わず俺も苦笑い

 

まぁ事実なので肯定するしかないが

 

帝「うん……正直たかが魔物に遅れを取る筈がないって油断してた」

 

ラタ「その結果がそれだ。……ったく、もう少し用心しろ」

 

帝「へーい」

 

気のない返事を返しながら、怪我を魔法で治す

 

なんだかんだ言ってるけどやっぱラタはツンデレだった

 

ラタ「お前も人のこと言えんからな。めちゃくちゃ恥ずかしくなったときお前ツンデレになってるからな」

 

帝「じゃぁかましい!あとさらっと心読むな!」

 

おのれラタトスクめ!ユルサン!

 

そして道中、ジャンヌに心配されながらも、目的地についた

 

帝「着いた、これが崩呪(ほうじゅ)祈石(きせき)だ」

 

女神像のような石が、壁に埋め込まれた場所に到着する

 

帝「さて、ジャンヌ、オルタ、こっから仕事だ。頼んだ」

 

ジャンヌ「はい、お任せください!」

 

邪んぬ「何で私までやらなくちゃいけないのよ……」

 

それから二人は、祈りを捧げる体制になった

 

暫く経ち、祈りも終わる

 

最後に、俺は星文字魔法(アストロメリア)を発動するための詠唱に入った

 

帝「ーー是は忌むべき世界の果てに在るもの

 

ーー万象を恨み、憎み、妬み、嫉み……

 

ーー其は世界を拒絶せし物

 

ーー其は世界より拒絶されし物

 

ーー全ては只の偽善なり

 

ーー其の言の葉の根元たるは悪

 

ーー其の正体たるは破壊

 

ーー破壊の我欲を、叡智を以て抑制す

 

ーー破壊を示す星の息吹きよ、我が声に答うるならば、今ここにその意を示すがいい

 

破壊は既に、完了した(Done of use to end)

 

詠唱を終えると、まるでガラスの割れた音が周りに響く

 

ラタ「……痣は消えている。体の調子はどうだ?」

 

帝「心なしか、体が軽い。成功……かな」

 

「フォウキュキュー」

 

帝「なんだこれ?」

 

猫だかリスだか犬だかよく分からない生物が足元にすり寄って来たので、持ち上げてみる

 

「フォウ?」

 

ラタ「おい待てエミル!そいつ!」

 

帝「なんか可愛らしいな……わぶっ!?」

 

突然、俺の手をすり抜け、頭の上に乗ってきた

 

「フォウさーん!どこに居ますかー?」

 

ラタ「……エミル、今すぐそいつから離れたほうがいい」

 

帝「え?なんで?可愛いのに……」

 

ラタ「いやまぁ確かに可愛いと思うよ?でもまじでやめとけ。そいつは魔猫キャスパリーグと言って、気性がだいぶ荒いねk「あー!いました!」…………」

 

急に現れた少女によって、ラタの言葉は遮られてしまった。哀れなり

 

帝「えーっと、君はこいつの飼い主?かな?」

 

「飼い主……みたいなだと思います。さぁフォウさん、こちらへどうぞ」

 

少女は腕を軽く広げ、俺の頭に乗った白い生物ーー少女が呼ぶフォウを受け止める体制になったが、なぜか俺の頭から動かない

 

「……どうやら懐かれてしまったようですね。えっと……」

 

帝「?……あぁ、皇 帝だ。エミル・キャスタニエとも名乗ってる。嬢ちゃんは?」

 

「それが……わからないんです。マシュ・キリエライトという名前以外が……」

 

帝「……あちゃー……記憶障害……或いは記憶喪失か……」

 

また大波乱が起きそうな気がする……

 

To be continued.




はい、という訳で出てきました、皆のマシュマロ後輩系デミサーヴァントのマシュさんです

はっきり言ってしまうと作者の完璧な深夜テンションによる暴走ですね。ごめんなさい

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