帝side
帝「ぬぅおおぉぉぉぉぉぉぉうっ!?」
黒い
ってかこいつなんてパワー持ってんだ!?受け流したのに腕がビリビリ来てんだけど!?
「ハハハハハ!叛逆を!圧制に叛逆を!」
帝「お前はお前でウザい!しつこい!気持ち悪い!」
飛びかかってきた金髪の
帝「あー!もう面倒くさい!令呪を以って命ずる!我がサーヴァント達よ、我が元に集え!」
そう唱えると、俺の足元から5本の光柱が立った
沖田「ご無事ですか!?マスター!」
帝「ご無事じゃない全然ご無事じゃない!ってそうしてる間にまた来てるぅぅぅ!」
今度は斧剣を横一閃に剣を振って受け止め、鍔迫り合いの状態に持ち込んだ
クー「マスター!そこ退きやがれえぇ!」
帝「りょぉ……かいっ!!」
無理矢理に、力を入れにくい体勢まで押し込み黒筋肉の腹を蹴飛ばし、横に飛んだ
クー「その心臓、貰い受ける!
その瞬間に、体の中から魔力が持って行かれた
アニキは、黒筋肉から刺した槍を抜いてこちらに歩み寄ってきた
クー「なんだ、随分と呆気なかったな」
帝「というより、アニキが強いだけだと思うんだが?」
クー「おいおい、そりゃ嫌味か?」
帝「失礼な……俺は思った事を言ったまでだが」
突然、アニキの背後から巨大な影が現れたと同時にアニキが掴まれた
クー「へぁ?おおぉうちょっと待てちょっと待てちょっと待てぇぇぇぇ!!!!」
何をするかと思えばアニキがなんかめっちゃ振り回されてるーー!?しかもなんか青い軌跡描いてるー!?
「■■■■■■■■■!!!!」
クー「のおぉぉぉぉぉあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
えぇぇえええええ!!!!????そのまま投げた!?
エミヤ「な、何!?
帝「エミヤァァァァァァァァ!!!!」
エミヤ「ランサーが死んだぁぁぁぁぁ……」
エミヤは彼方の空へ星となって消えた
そして俺は渾身の力を込めて叫んだ
帝「この人で無しいぃぃぃぃぃ!!!!」
って待って!?なんか色々とシリアスっぽい雰囲気が崩壊してきたよ!?
「圧制者よ!我が愛を受け取り給え!」
帝「テメェはお呼びでねぇの!」
なんでこの金髪筋肉は吹っ飛ばされても嬉々としてこっちに向かってくんの!?ドMなの!?マゾヒストなの!?
内心激しくツッコミを入れ、金髪筋肉を蹴飛ばしたが、少しだけ違和感を感じたのは気のせいだろう
【うわーご主人様、きつそうだけど大丈夫?なんならボクの力使ってもいいよ!】
ーー黙らっしゃい、イブくんキミどうせまた俺の自我乗っ取る気でしょ
イブ【えぇーいいじゃん!ただご主人様の陰kーーバカやめろ! むぅー!】
ーーそもそもイブくん男でしょ!?別に愛の在り方は自由だけどできるなら俺を巻き込まないで!!
イブ【……ボク女の子なんだけど……】
ーー……はっはっは……寝言は寝ていい給え……
イブ【本当だってー!普段はさらし巻いてるだけで脱いだらこうなんだよ?】
ーーおいやめっ!
うわっ、以外と胸がデカ……って!
ーーやめなさいこのバカちん!
イブ【あぅっ!?酷いご主人様!女の子に手を上げたね!?】
心の中でイブくんの頭にハリセンを叩き込んだ
ーーあぁ、確かに俺は女の子に手は絶対に上げない。ただしそれは有事の際には破っていいことになってんだよ
イブ【なんという横暴な!?】
ーーあーもう面倒くさい、力借りんぞ!
イブ【せめて話の脈絡をもう少ししっかりしてよー!】
あれ?ちょっと待て?イブくんが実は女の子だったってことはイブちゃんになるのかな……はっはぁぁん……何で俺の周りの女の子って人外だらけなわけ!?
帝「ーー悪逆なる悪魔の王よ、その力、その技、その叡智、一条の流星すら斬り裂く剣と成りて、我にその力を貸し与え給え!ーー【魔剣イブリース!】ちょっとそこ!セリフ奪わないで!」
胸に手を当て、詠唱をし、ちょっとカッコよく決めようと思ったらすぐこれだよ!
萎えた気持ちで取り出したのは、無の聖剣と同じ形ではあるものの、カラーリングが違っていた。刃は銀で、装飾は金となっていた
すると、黒筋肉は、何を察知してか、俺に攻撃を仕掛けてきた
帝「うおぉっと……へぇ、この剣の危険性に気付いたか……本能がそれを告げてるのかな?」
横薙ぎに払われた剣を、左右に持つ剣をクロスにして防いだ
それにしても驚いたな、まさか真っ先に俺を潰しにかかってくるとは……
沖田「あの、マスター……その剣は一体何なんですか……?激しいくらいに禍々しいオーラは見て取れますが……」
帝「へぇ、総司も理解したか、この剣の危険性を。こいつはな、絶望を相手に与えることができるんだよ。もっと具体的に言えば、相手の生身に傷を与えることで、相手の精神も削り取る。そしてその削り取られた部分に絶望という感情を埋め込む。そして何より、こいつから受けた傷は絶対に治らないんだ」
沖田「絶対に……ランサーさんの
帝「おおよそは当ってる。こいつは、傷つけた場所の細胞ですら絶望を与え、自然治癒能力を完全に殺す。だからってそういう呪いが掛かってるわけじゃないからな!?所有者の意思で消すことは可能だからな!?」
って何でここで言い訳してんのさ!?別に言い訳などせんでも良かろうに……
「ヘレクレスさーんそこどいてー!」
誰かが叫び、黒筋肉……もといヘレクレスは後ろへと下がった
帝「んなっ!?ヘレクレスってあの12の試練を乗り越え、人の身でありながら神になったあの!?」
それだけで俺が驚くには十二分だった。相手はギリシャ最強の英雄。そしてそれを相手取るとなると、男として滾らないわけがない
「そーなんだけど、今は僕が相手かな!」
帝「げっ!リエル……」
上から落ちてきたリエルの斬撃を、両方の剣を使って受け止める
リエル「ウソ……げってなんなのげって!?それはそれとしてさっきぶりだね、帝君。どうやら覇龍を自力で解いたみたいだね」
さっき何か呟いてたようだが、なんて言ってたんだ?
リエル「恋人さんとのお別れ、しなくていいの?それくらいは待っててあげるよ?」
帝「……なんかスマン……」
敵である筈の存在に負い目を感じてしまった……まぁあの道具を丁度使えるようになってるみたいだしあれかければ生き返るか
リアスのもとへ歩き、リアスの横に跪き、片手でリアスの頭を支えるように抱えた。もう片方の手に、魔法陣を展開し、ある1つの瓶を取り出した
どんな君を見ていても、自然と頬が緩んでしまう。けど、やっぱり……
リアス「……エ……エ……ミ……ル……?」
帝「うん、君のエミル・キャスタニエだよ」
リアス「……エミル……エミル……エミル!怖かった!あなたを残して死にたくなかった!もう……!もう!」
俺の名前を連呼すると同時に、勢いよく抱きついてきた。危うくバランスを崩しかけたが、なんとか持ち堪え、俺もリアスを抱きしめ、頭をゆっくりと撫でた
帝「大丈夫。もう大丈夫だよ」
そうやって、泣いたり、怒ったり、笑ったり、楽しそうにしてる君が俺はもっと見たいよ
それからしばらくして、リアスに現状を説明した
リアス「そう……うん、行って、エミル。そして、勝ってちょうだい」
帝「わかった。絶対勝って帰ってくるよ」
リアスの額にキスを落とし、剣を構え、戻った
リエル「もう終わりかな?」
帝「ああ、もういいぜ。それと、悪いな。勝って戻る約束してんだ。初っ端からクライマックスでいくぞ!ドライグ!ゼノン!」
ドライグ・ゼノン[[応ッ!!]]
左手を天に翳し、手に魔力を溜めながら、詠唱を始めた
帝「ーー我、目覚めるは
ーー覇の真髄を追い求め、覇の極みへと至りし龍神帝王なり!
ーー無双に憧れ、夢想に焦がれる
ーー我、万物を浄化せし破邪の光を以って
ーー汝、光輝く夢想の世界へと導こう!」
背からは鋭角フォルムの8枚の翼が生え、腰からは同じように、鋭角フォルムの尾のような触手が、8本現れ、1本1本、8つの宝玉のような球が埋められている。腕には、薄い籠手、足には薄い具足が装着されていた
帝「待たせたな、リエル。こいつが、覇龍を越えた最終形態、
左右の剣を構えて、キメポーズを取った
決まったZE☆
To be continued.