帝side
沖田「新撰組一番隊隊長、沖田総司、推参しました。」
エミヤ「サーヴァントアーチャー、真名エミヤだ。よろしく頼む、マスター。」
クー「ランサーのクー・フーリンだ。ま、気楽にたのむわ。」
ジャンヌ「ルーラーのジャンヌ・ダルクです。これから共に戦いましょう、マスター。」
邪ンヌ「アヴェンジャー、ジャンヌ・ダルク・オルタ。あんたが私のマスター?随分ひ弱そうだけど、まぁ精々上手く私を使ってみなさい。」
あ?何?この人達?どゆこと?サーヴァント?マスター?なんだ?取り敢えず……
帝「グボァッ!」
5人『!?』
吐血した。
?「あのーすんませーん。ティッシュ持って…………」
あれ、なんか見た目が俺と同じ奴がいるけど……まさか?
帝「ラタ?」
ラタ「エミル?」
帝・ラタ「「………………………………………………」」
暫く沈黙が続き……。
帝・ラタ「「なんでそこ(俺ここ)にいんの!?」」
ラタ「なんで俺ここに居んだよ!?つか既に実体持ってる!?」
帝「お、落ち着けラタ!こ、こういう時は……そ、そうだ!」
パチンッ!
帝・ラタ「「グボァッ!?」」
取り敢えず現実逃避のために互いに同時に頬にビンタした。
ゼフィ【なんでラタトスクがそこに……まさかシエル!?】
シエル【わ、私じゃないわよ!?そう言うあなたがやったんじゃないの!?】
ゼフィ【俺じゃねぇし!まずそもそもいつやったって確証があるんですか!?何月何日何時何分何秒地球が何回回った時!?】
ルアン【ゼフィ、言ってることが小学生と同レベルだよ……。じ、じゃぁここは僕が悪いってことで……】
帝・ゼフィ・シエル「【【うん、じゃ、ルアンがやったってことで。】】」
ルアン【何で!?】
うん、控え目に言ってカオスだわ。(白目)
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帝「ふむふむなるほど。つまり君らは聖杯戦争というとこで戦うべき存在であるが、何の因果かわからないがなんかこっち来た、と。」
特に目立った異常点は……異常点は……俺の魔方陣のミスと送る魔力の量の調節ミスしかなかった。
帝「もうこれ全部俺の所為じゃないですかヤダー!」
ラタ「ま、まぁ頑張れよ、応援してっからさ。って何だよその顔?」
いや何って……お前何言ってんのって顔だけど……。
帝「ラタ、一緒に頑張ろうぜ!」
俺はラタの肩に手を置いて清々しいほどに爽やかな笑顔でラタにそう言う。
ラタ「クッ!離せ!これはお前自身の問題だろ!」
帝「お前俺の半身だろ!誰のおかげで生きてけると思ってんだゴラァ!そもそも俺とお前は一心同体、生涯のパートナーだろが!俺の責任はお前の責任でもあるんだよ!」
帝・ラタ「「グヌヌヌヌヌヌヌヌ……!!!!」」
ゼフィ【あ、ミカドがホモ発言ーー】
帝「ホモショタ野郎は黙ってろ。」
ゼフィ【何か1つ増えてない!?】
帝「あ、すまねぇ。さっきから何回も蚊帳の外にしちまったな。一応自己紹介しとく。皇 帝だ。エミル・キャスタニエ、って名前もある。今は便宜上、エミルと呼んでくれ。」
エミヤ「い、いや、つい圧倒されていたよ。では改めて、アーチャーのエミヤだ。弓での後方支援ができるが、白兵戦も行える。よろしく頼む。」
赤い外套を纏った白髪の青年、エミヤ。これからの戦闘では色々と世話になりそうだ。
クー「ランサーのクー・フーリン。槍使いなら俺が鍛錬つけてやるよ。ま、取り敢えずはよろしく頼むぜ。」
青い髪に全身青タイツの青年、クー・フーリン。何となくアニキと呼びたくなったので、あだ名はアニキで。
沖田「セイバーの沖田総司です。マスターのために沖田さん、全力で頑張っちゃいますよー!こふっ!?」
新撰組の羽織を着た、薄い桜色の髪の毛の少女、沖田。剣技についての話とかだと馬が合いそうだ。病弱というのが玉に瑕だが。
ジャンヌ「ルーラーのジャンヌ・ダルクです。皆さんのお役に立てるよう、精一杯尽力させていただきます!」
鎧を纏い、長い金髪を三つ編みに編んだ髪型の少女、ジャンヌ。健気で何となく癒されてしまう。
邪ンヌ「ジャンヌ・ダルク・オルタ。アヴェンジャーよ。ま、よろしくしてあげるわ。」
短めの白い髪の少女、邪ンヌ。なんかジャンヌと色々と反対だな。
帝「っと、まぁそのマスターってのにはまだ未熟だとは思うがよろしく頼むぞ。」
1人1人差し出してきた手を握って握手をする。嫌そうな顔をして手を差し出す人もいたが。
帝「うん、現状、ここは安定しているし、ニブルヘイムにいる間はここを拠点にでもしようか。って、そろそろ飯時かな。じゃぁ少し狩りにでも行ってもらいたいんだが、誰か行きたい奴、挙手。いなかったら俺が勝手に班わけする。」
クー「じゃ、俺が行ってくるわ。」
エミヤ「では、私も同行しようか。」
はい、お肉確保班は決定!
帝「次は……ベースキャンプ作成班だが、これは俺がやる。」
ラタ「あ、俺もやる〜。」
帝「お前がいるとなんか混乱しそうだから却下。」
沖田「はいはーい!私やります!マスターのお側に是非沖田さんを!」
帝「あ、ああ。その……大丈夫か?」
沖田「大丈夫ですとも!これくらいやらなければ落ち着きません!」
そんなわけで、俺と沖田のベースキャンプ作成班は、建材を確保するために、後ろの森に入っていった。
ルアン【あ、そだ!ミカド!自分の首元見てみて!】
ルアンの言葉に従い、首元を見ると、十字架の首飾りが俺にかけられていた。
沖田「うわー、綺麗な首飾りですね、マスター。」
帝「そうか?まぁいいや。沖田、ノコギリ渡すからどっかの木テキトーに切ってきて。」
沖田ははーい!と元気に答えて、こっちに手を振って離れていった。
あ、転けた。
帝「んで、何だ?この首飾り。悪魔の俺からしたら毒なんだが。」
首飾りに触れた瞬間……何かが脳内に流れて来た。
ズキッ!
帝「あ痛てててて……。」
うん、キャパオーバー。許容量超過。まだ巫山戯半分で言えるくらいならまだいいけどさらに酷いと脳がパーになるからな。あぁ恐ろしや恐ろしや。にしても、使い方?
帝「装填、〈烈空の冥海弓〉。」
そう呟くと、首飾りが光り、黒い大弓へと形を変えた。
帝「うっわ!?ゆ、弓!?にしてはデカ過ぎないか!?ってこれゼフィの!」
ゼフィ【そのとぉーり!よくわかったな!】
帝「まぁ、ゼフィは一応戦闘での司令塔だったからな。よく後ろでチクチクしてたの覚えてるよ。あとゼフィ最近ウザい。」
ゼフィ【ミカドが最近酷い……シクシク……。】
何か言っているが無視した。
帝「次はっと、屠れ、〈緋天穿つ閃光の槍〉。」
現れたのは、アニキの武器に似た槍。
帝「っと、これはルアンのか。無駄に槍使うの上手かったんだっけ。」
ルアン【無駄には余計だよ、ミカド。】
帝「すまね。でも結局ルアンに槍術では勝てなかったなぁ。さて、次で最後か。潰えよ〈虚空切り裂く堕罪の大刃〉。」
槍から形を変え、槍は大剣へと姿を変えた。
帝「あ、シエルの大剣か。確かシエルって純血エルフの種族の中では一番の腕力があったんだっけな。」
シエル【一応言っておくけど私、ちゃんと魔法も使えますから。】
帝「わかってるけど……最初に見た時はビビったわ。体の細い女の子が自分の身の丈の2、3倍近い大剣を片手でぶん回してたからな。」
取り敢えず、大剣で木を切る事になった。
いや、だって……あるゲームじゃ、大剣の一撃で木が切れてたし。
ゼフィ【ミカド、それってゼルダの**?】
ーーやめろアホ!あと何気に心を読むな!
ゼフィ【いいじゃんいいじゃん。減るもんじゃへぶっ!?】
またゼフィにタライを落とした俺であった。
To be continued.