帝side
元浜「聞いたぞ帝。あの新入生のゼノヴィアちゃんもオカルト研究部なんだってな。」
松田「だから帝ォ……。」
松田・元浜「「歯ぁ食い縛れぇ!!」」
パシン
帝「なぁお前ら、このまま手、握りつぶしてもいいか?」
元浜「調子こいてマジスンマセン!お願いですから御慈悲をぉ!!」
松田「ナマ言ってスンマセンっした!!どうかお許しください帝様ァ!!」
ったく、こいつら……
帝「え、何?マジでやると思ってたの?スゲー笑えるわー。って痛い痛い!悪かったって!」
敢えて2人を煽るような言い方をすると、脛を蹴られた。
帝「ってか大体、お前らなんで俺殴るわけ?全然悪いこととか恨まれるようなことはしてない筈だが?」
元浜「いやーすまん。あまりに君の周囲に美少女が集まるため。」
おいこいつ絶対謝る気無いだろ。
松田「ただ、この憤りをどこかにぶつけたかっただけなんだ!」
帝「で俺がその対象になったわけだと……。ふざけんな!」
松田「おいイッセー、お前も何か言ってやれよ!」
一誠「まぁ仕方無いんじゃねぇの?」
元浜「ほ、ほう。一応理由は聞いておこう。」
一誠「先ず帝兄は顔も性格もイケメン、最近じゃ外国の大学の問題に手ェ出すくらい頭もスゲーいいし、運動神経も駒王学園じゃ1番だし、男女問わず相談聞いてるから女子以外にも男子に結構好印象だし……どう考えても俺達じゃ勝てねぇよ。」
松田「あ、そうだ帝!数学の宿題貸してくれ!絶対終わらすから!」
帝「嫌だ、自分でやれ。」
松田「うぅ、チクショー!」
元浜「なぁイッセー、本当にこれで性格イケメンなのか?」
一誠「多分お前らにだけこういう反応なんだろ。」
おーい、聞こえてますよー。
元浜「とにかく帝!ゼノヴィアちゃんには手を出していないんだな?」
帝「いやマジで出してないよ。……俺からはな……。」
ゼノヴィア「エミル。」
帝「お、おう、どうしたゼノヴィア。」
ゼノヴィア「先日はいきなりあんなことを言ってすまなかったな。」
帝「ゼノヴィア、その話はまたあとでーー」
ゼノヴィア「だから、今度はこれを用いて練習しよう。」
そう言ってゼノヴィアが取り出したのは……コンドーさんだった。
帝「……。」
松田・元浜「「な、なんだとー!?」」
アーシア「あれ?ゼノヴィアさん何を持ってらっしゃるんですか?」
ゼノヴィア「あぁ、アーシアも使うといい。」
ゼノヴィアはそう言ってアーシアにコンドーさんを渡す。
アーシア「ありがとう……ございます?ところでこれってどういったものでしょうか?」
美優「アーシアさん、あれはコンドー○って言うんだよ?」
アーシア「こんどー○……ですか?」
おい君達!?純粋なアーシアちゃんに何やってんの!?
桐生「何々?また帝がやらかした〜?」
帝「何故に俺!?」
アーシア「桐生さん、これどうやって使うんですか?」
あ、ちょバカ!
桐生「ごにょごにょごにょ……。」
桐生がアーシアの耳元で何かを言うとアーシアの顔はトマトのように真っ赤になった。
一誠「おい桐生!アーシアになんてこと教えてんだよ!」
桐生「でも帝〜、いいのかなー?リアス先輩がいる手前ゼノヴィアっちを抱いちゃってー。美優ちゃんも悲しむんじゃないかな〜?」
一誠「ちょっと!?俺無視ですか!?」
美優「そうだよお兄ちゃん!それに私なら何時でも襲っていいんだよ!」
………………。
帝「ハハハハハ、ミユウオモシロイジョウダンダネ。」
引きつった笑顔を浮かべ、喋り方も片言になる。
美優「本当に……いいんだよ……?」
帝「美優、それは倫理的にアウト!洒落にならないから!?」
松田・元浜「「こんの裏切り者めぇぇ!!」」
帝「ぬぁぁぁぁ!!!!お前ら一旦落ち着けぇぇぇ!!!!」
あぁもう、朝っぱらからこんなに疲れるとは……。
-昼休み-
よし、旧校舎の裏側で雷切を使ってみるか。
そう思い、俺は旧校舎前に来ていた。
リアス「あら、エミルどうしたの?」
帝「ちょっとした野暮用だ。あ、会長、副会長、こんにちは。」
ソーナ「こんには、帝君。」
会長さんは俺にぺこりとお辞儀をし、副会長さんも続いてぺこりとお辞儀をした。
リアス「それはそうとエミル、左腕は大丈夫かしら?」
帝「あぁ、白龍皇に会った時少し疼いたけど大丈夫。」
リアス「でも少し心配だし、放課後に龍の気、吸い出してあげましょうか?」
朱乃「あらあら、部長、今回は私ではありませんでしたか?」
帝「朱乃さん、今回はリアスですよ……。」
ソーナ「しかし帝君。件の白龍皇は本当に何もしてこなかったのですか?」
帝「あ、はい。どっちかというと挨拶に来た感じですし。」
リアス「それに彼は堕天使側が首輪をつけている状態だから、下手に暴れることは無いと思うわ。……それに私達にはもっと重要なことがあるわ。」
ソーナ「……ええ、そうですね。では。」
リアス「えぇ、ごきげんよう。」
帝「リアス、授業参観が嫌なのか?」
リアス「そう言うあなたも授業参観が嫌そうな感じね。」
帝「あぁ、全くだ。」
俺は苦笑いして返した。
絶対なんかやらかすよ……家の親……。
帝「じゃ、リアス、朱乃さん、また後で。」
そう言って俺は旧校舎の方へ向かった。
To be continued