リアスside
私達が家に帰ってから、晩御飯を作ってエミルを呼んだけど、結局彼は降りてこなかった。そして今は夜の10時、エミルの部屋の前にいる。
コンコン
リアス「エミル?入るわよ?」
ガチャ
私がエミルの部屋に入って1番先に目に入ったのは、ベッドに腰掛け、何かを考えているエミルだった。私はそんなエミルの横に座った。
リアス「ねぇエミル、いきなりこんなこと聞くのはダメだって思うけど、その……貴方に一体何があったの?」
私の質問に、エミルは怯えたように肩をビクリと震わせた。
帝「……。」
リアス「聞かせて?貴方がどんな人だったって私は変わらず貴方を愛せるから。」
帝「……俺は、昔大切な人を、3人、この手で殺した……。」
やっぱりコカビエルの話は本当みたいね……。
帝「一度友を殺し、一度人々を見殺しにしている。さっきだって、俺は皆から拒絶されるのが怖くて逃げた。」
気がつけば私はエミルの顔に手を伸ばしていた。
帝「俺はもう君の優しさを受ける資格なんてない……。穢れてしまったこの手じゃ……もう君を愛することも、抱きしめることもできない。」
私の手はエミルの顔に触れる前にエミルに掴まれた。そして彼は怯えきっている。その証拠に、声が震えている。
帝「このままじゃ、俺のせいで皆に迷惑をかけるしかない……。だから君の眷属を抜けさせてくれ。そしてもう……別れよう……。」
リアス「ふざけないで!!」
いつの間にか私は激昂していた。
帝「俺は皆を殺すかもしれないんだぞ?父さんや母さんまで。そんな奴がいれば、尚更迷惑だろ?」
リアス「だからなんだって言うのよ!私達が本当に仲間だと思うなら、迷惑の1つや2つ、かけてみなさいよ!」
帝「……リアス……。」
ギュゥ
私はエミルを胸元に抱き寄せた。
リアス「もう、1人で抱え込まないで。私は貴方の恋人なんだから。だから貴方が背負ってるもの、私にも背負わせて?」
胸元に抱き寄せたエミルの頭を撫で、安心させるように言った。
帝「リアス……俺……俺……!」
その瞬間、エミルは私に抱きついた。
帝「本当は……皆を……殺したくなかった……!!」
リアス「ええ、貴方は優しいから、きっと頑張ったでしょう?辛かったわね。」
帝「皆と一緒に……もっと笑って過ごしたかった……!!」
リアス「もう大丈夫よ。貴方は1人じゃないんだから。」
帝「……もっと……俺はもっともっと皆と……!!!」
リアス「頑張ったわね。でも安心して。今は私がいるから。ずっと、ずっとずっとそばに。」
帝「うぐっ……うっ……ひぐっ……えぐっ……!!!」
リアス「大丈夫。さっきも言ったでしょ?貴方の抱え込んでるもの、私も一緒に背負うから。ね?」
その後、暫くエミルは泣き続けた。でも、仕方ないと私は思う。彼は人一倍優しいから、誰にも心配させたくなくて、きっと甘えることができなかった。いつもの凛々しい姿の裏には、こんな弱々しい一面があったなら尚更放ってはおけない。だって彼は私のもので、私は彼のものなのだから。
帝「……すまねぇな、こんなとこ見せるなんて、拍子抜けだろ?」
リアス「いいえ。気にする必要はないわ。でも貴方、本当は泣き虫だったのね。」
私は苦笑いして彼に返した。
帝「っるせぇ!……一応涙を見せたのは、お前が始めてなんだからな。」
リアス「隠さなくったっていいのよ。もしかしてツンデレってやつかしら?」
帝「くっ、だぁぁもう!わかったよ!俺は泣き虫だよ!」
いつもの何気ないやり取りが戻ってきた。
これで少しは支えになるといいのだけれど……。
リアス「あ、そういえばエミル。何故私の前からいきなり姿を消したのかしら?」
帝「えっ!?あ、いや、その……少し体調を崩してだな……!」
リアス「むぅ……嘘つき……。」
帝「ッッッ!!??」
どうやら嘘つきと言われるのはショックだったようだ。私も少しやりすぎたようだし、今回は“アレ”で許してあげようと私は考えた。
リアス「もう、今回の罰は“アレ”でいいわ。」
帝「?“アレ”ってなんだ?」
リアス「教えてあげるわ。“アレ”って言うのはね?」
パサパサパサッ
私は流れる様な手つきで服を脱ぎ、産まれたままの姿になった。
帝「えっと、あの、あれ?ちょっとリアスさん!?」
私が近づくと、エミルはジリジリと後ろに後退した。
そんなに下がらなくても良いのに。
リアス「“アレ”って言うのはね……
“2人でエッチして始めてを一緒に卒業しよう”ってことよ。」
もう体の疼きを抑えられない!!エミル!私をいっぱい愛して❤︎❤︎❤︎!!!!
帝「えっ、おっ、ちょまっ……アァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッッ///!!!!!!」
結果、……エミルを(性的に)食べちゃいました♪
To be continued……(泣