ハイスクールD×D 光と闇のラタトスク   作:カルパン

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攫われし帝

一誠side

フリード「ヒャッハァァァァァ!!!!」

 

木場「ぐっ、はぁぁぁっ!!!!!!」

 

ガキィィィィィィンッッッッ!!!!!!!!

 

俺、木場、白音、匙、イリナ、ゼノヴィアはエクスカリバー捜索のため、フリードや神父を探していた。帝兄も誘ったが、用事があると言って断られた。以前バイザーを倒した場所へ来たわけで、フリードと遭遇。匙が神器の〈黒い龍脈(アブソーブション・ライン)〉を使ってフリードの動きを止めていたが、バルパー・ガリレイと名乗るおっさんの助言でフリードが匙の神器から出ていた糸?を切った。イリナとゼノヴィアが木場に加勢するも、戦況は変わらずだった。

 

フリード「うーん、そろそろ死んでくれないと僕ちん困っちゃうなぁ〜。」

 

木場「ふざけるな!!」

 

フリード「黙らっしゃい!!」

 

ガスッ

 

木場「がふっ!?」

 

一誠「木場!」

 

フリードが木場の腹を蹴り飛ばし、倒れている木場にまたがって、フリードが持つ、〈天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)〉を逆手に持った。

 

フリード「このまま一気にぃ、あ、首チョンパ♪」

 

フリードが聖剣を振り下ろす。

 

匙「なっ!?木場!!」

 

白音「祐斗先輩!!」

 

一誠「木場ァァ!!!!」

 

フリード「ウッヒャーーーーー!!!!」

 

フリードは木場の首目掛けて聖剣を振り下ろした。そして鳴ったのは・・・

 

 

バギンッッ!!!

 

ザスザスザスザスザスッッッ!!!!!!!!!

 

 

金属と金属が強くぶつかる音と、何かが地面に勢い良く刺さる音だった。

 

フリード「ちょっと!危ないじゃないの!今いいとこだったのに!!」

 

?「大丈夫大丈夫。当たったのはあんたの剣だから。」

 

後ろから何者かの声がした。でも俺は知っている。その声の主を。その人物は・・・

 

フリード「おおぅ!?まさか!」

 

帝「そう、そのまさかだ。久しぶりじゃねぇか?フリード・セルゼン。」

 

俺の予想どおり、帝兄だった。

 

一誠side out

 

帝side

 

ったく、あいつの言葉通りに来てみれば、すげーことなってんじゃねぇか。

 

フリード「久しぶりの再開だね!嬉しすぎて涙がちょちょぎれまくりっすよ!!」

 

なんだ、その微妙な台詞・・・

 

フリード「久しぶりの再開のプレゼントとして、君に死後の世界旅行へご招待!」

 

ん?こいつこんなに速かったか?・・・いや、違う。十中八九、こいつの持つ聖剣の効果か。

 

フリードはふざけたことをぬかして俺に切りかかってきた。

 

ガキン!!

 

ゼノヴィア「私達も忘れないで貰おうか!」

 

イリナ「哀れなはぐれ神父に主の御慈悲を!アーメン!!」

 

ゼノヴィアがフリードの攻撃を受け止め、イリナが日本刀の形状をした〈擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)〉でフリードを背後から切りかかった。

 

フリード「おわっ!?ちょっ!?卑怯でござぁせんか!?」

 

木場「はぁっ!」

 

フリード「おほぅっ!!??」

 

フリードがイリナの攻撃を避けたが、避けた先で木場が攻撃をしたが、フリードは変な声を上げて躱した。

 

フリード「あり?これって俺様大ピンチ?」

 

バルパー「仕方ない。フリード、撤退だ。」

 

フリード「了解しやしたぜぇ!こんなところでくたばるフリード様じゃないんでね!んなわけでほい、ちゃらば!」

 

プシュゥーーーー

 

フリードは地面に煙玉を投げ、俺たちが咳き込んでいる間に逃げた。

 

帝「逃げられると思ってんじゃねぇぞ!」

 

近くの森にまだ気配があったので、走って森の中へと入っていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

帝「クソが、逃げられたか。」

 

結局気配が感知できなくなり、俺は気配が感知出来ない範囲まで逃げられたと判断した。

 

ボスン

 

帝「ん?なんだ?」

 

音のした方へと近づいた。

 

帝「なんだ、なにもングッ!?」

 

?「ごめんねぇ?」

 

俺は誰かに口を抑えられていた。

 

この声・・・!

 

リエル「実は依頼で君を拉致んなきゃならないんだ。」

 

帝「ングング!!ンガー!!」

 

リエル「君の口を抑えているこのハンカチ、特殊なスプレーをかけててね?人外にしか効かない昏睡スプレーっていうんだけど、あ、僕はセーフだよ?マスクつけてるし。」

 

やべぇ・・・目が・・・重く・・・

 

リエル「じゃ、行こっか。コカビーのとこに。」

 

その言葉を聞いた後、俺の意識は闇へ沈んだ。

 

To be continued


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