帝side
結局俺が倒れた後、今回の使い魔探しは終了した。匙は一応使い魔をゲットしたらしい。そして今・・・
コツンコツンコツン
帝「・・・・・・」
コツンコツンコツン
帝「・・・・・・」
コツンコツンコツンコツンコツンコツン
帝「だぁぁぁぁ!!!鬱陶しい!!!!」
なんと、コカトリスが俺についてきていましたぁー☆・・・ふざけんな!
帝「あのね、コカトリス君。気に入ってくれたのは嬉しいんだけどね、俺は君らが苦手なわけなんだよ?わかる?」
コカトリス「コケッ?」
帝「確かに君らは苦手だよ?今こうして意識保ってるだけでも凄いんだからね?だからどうにか帰ってくんない?」
コカトリス「コケッ。」
帝「ぁー・・・仕方ない。これで帰ってくれるな?」
リアス「えぇっと、エミル?コカトリスと何を話しているの?」
帝「こいつ、俺の使い魔になる代わりに俺に用事がある以外は基本勝手に姿を現さないらしい。っつーわけでリアス、契約用の魔方陣用意頼む。」
そして魔方陣の用意が終わった。
帝「えぇっと・・・エミル・キャスタニエの名の下に命ず。汝、我が盟約に従いたまえ。」
魔方陣は光輝き、光は徐々に治まっていった。
コカトリス「コケーッ!」
帝「お、おう。これからまぁよろしくな?さぶろう。」
俺のつけた名前に皆なんとも言えない顔になっていた。
気にしないでくれ。俺のネーミングセンスは元々こんなんだ。治るはずがない。
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帰ってきてから30分・・・8時になって、俺の手の甲が突然輝いた。どうやら契約のお呼び出しのようだ。
帝「みんな、契約のお呼び出しみたいだから行ってくる。」
リアス「行ってらっしゃい。先にお夕飯を作っておこうかしら?」
帝「そうしてくれるとありがたい。じゃ、行ってくる。」
俺は手をひらひらとふってオカ研の部室からある家に転移した。
帝「今晩は〜。あ、ども、花さん。今日はどういったご用件でしょうか?」
花「今晩は、皇さん。今日は娘と息子の中間テストに向けて勉強を教えてあげて欲しいのですけれど・・・。」
?「おや、皇君か。今晩は。」
帝「あ、玄さん。今晩は〜。」
この2人は舞月ご夫妻だ。片方は舞月 花さん。どこにでもいそうなフレンドリーな方だ。もう片方は舞月 玄二さん。ちょっといかつい心優しい強面おじさんだ。
?「あ、今晩は、帝さん。今日はよろしくお願いします。」
帝「やぁ、咲ちゃん。今晩は。」
?「あ、帝さんだ。今晩は〜。」
帝「よっ晴君。今晩は。」
花さんと玄さんの後に挨拶してきたのは舞月 美咲ちゃんと舞月 晴久君だ。咲ちゃんはお淑やかで清楚というイメージがぴったりな女の子で、晴君は、まさにスポーツ少年をそのまま表した子だ。
帝「じゃ、2人とも。勉強の始まりだ。」
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カリカリカリカリ
帝「あ、咲ちゃん。ここはxに7を代入しないと。」
美咲「あ、ほんとだ。」
晴久「しっかし帝さんっていいよな〜。」
帝「ん?俺はそう思われるようなことはしてないけど?」
晴久「いや、大いにしてるよ。頭脳明晰、運動神経抜群。しかも性格も顔もイケメンときた。それに加えてあのリアス・グレモリー先輩の彼氏なんて。」
帝「そっかな?」
そんなことはないと思いながら俺は頭をぽりぽりとかいた。
晴久「そうだよ。駒王学園二大王子様で、悩みを大人の如く聞いて助言し、常日頃クラスを引っ張って行くことから駒王学園のお兄様なんて名前もついてるらしいよ?高等部だけでなく中等部でも人気だなんて、ほんっと神様って不公平だよ。」
何を言うか。俺はただ相談を聞いてその人が一番納得できる言葉を言っているだけだ。他意はないぞ。ってかよ・・・
帝「神様って、悪魔の俺がいる前でそれを言うか・・・。」
晴久「あ、ごめん帝さん!帝さんって全然悪魔らしくなくって・・・。」
帝「はいはい、いいからさっさと勉強だ。いいな?」
晴久「うえぇ・・・。」
美咲「あ、帝さん、ここ、少し教えてください。」
帝「あぁ、ここはyにxを代入してだ、そこから・・・。」
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花「今日は本当にありがとうございました。」
玄二「今日ありがとう、皇君。また頼むよ。あとそれとこれ。対価の千円。」
結局10時まで勉強を教えていた。そろそろ時間なのでと授業を打ち切らせてもらった。毎回授業料を受け取る辺り、家庭教師をやっているような感覚に陥りかける。
美咲「帝さん、ありがとうございました。」
晴久「帝さん、また来てくれよな!」
帝「おう、それまで2人とも元気でな。花さん、玄さんもありがとうございました。では俺はこれで。」
そして俺は舞月家の皆様方に手をふって別れた。さて、明日はどんな1日になるのやら・・・だな。
To be continued