帝side
昨日は珍しく寝坊したアーシアに話したことと同じような話をしたら、2人はやっぱり凄いって言われた。そんなこと無いのになと思う今日この頃。
ドライグ【おいおい相棒、誰に説明している?】
ーーんー、分かんね。それよりドライグ、ちゃんと質問に答えろよ。
ドライグ【ああ、能力はしっかり赤龍帝の籠手と究極龍王の絶爪の能力を受け継いでいるぞ。それと、融合させてしまったからもう神器は元に戻らないが、新たな禁手があるようだな。だがそれは相棒次第だ。俺は陰ながら応援させてもらおう。】
ーーあ、そろそろ起きるわ。じゃな。
ドライグ【暇になったらここに来い。話相手ぐらいにはなってやろう。】
何だかんだ言ってドライグも丸くなったな。
そう考えながら俺は意識を覚醒させた。
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あ?何だこれ?
もにゅぅ
?「あ・・・んん・・・」
何か柔らかいというか揉み心地がいいというか・・・
もにゅもにゅもにゅ
?「んぅ・・・あ・・・ひゃうっ・・・お兄・・・ちゃん・・・あんっ!」
え・・・お兄ちゃん・・・?もっ、もしかして!
冴えない目を必死に凝らすと、右向きに寝転がっている俺の目の前には一糸纏わぬ妹が。そして俺は妹の胸を揉んでいた。そして気付いたと同時に血の気が引くのを感じた。
帝「あ、あの・・・美優さん?何やってらっしゃるんですか?」
美優「お兄ちゃんに裸で添い寝してたんだけど・・・嫌?」
上目遣いでそう言われると・・・
美優「ねぇお兄ちゃん。」
帝「何?美優。」
美優「私、体を・・・特に胸をあんなに滅茶苦茶にされたのって初めてなんだよ?」
アアァァォァァァァァァッッッッ!!!!そうだぁぁぁぁぁどうしよぉぉぉぉっ!!いや待て、落ち着け。落ち着くんだ。・・・やっぱ無理ィィィィィィィィッッッッ!!!大体美優のこと少なからず女の子と意識してたよ?それは認めるよ!でもこれは無いんじゃないですか?神様!!って悪魔が神様に言っちゃダメだろ!ぁぁぁぁぁどうしよどうしよどうしよぉぉぉぉ!!!!
美優「だから、責任取って、キス・・・しよ?」
美優はそう言って、妖美に微笑んだ。
アアァァォァァァァァァもうヤメテェーー!!!!!ってあれ?でももういいんじゃないか?美優ははっきり言って美少女だ。すらっとした足腰、豊かに実った2つの果実、愛らしさを感じる顔。これ程の美少女に言われたら男冥利につきること限りないだろう。しかも今さっきの妖美な微笑みは、どんな男でも堕とすだろう。もしかしたら俺も堕とされたかもしれない。
その瞬間、俺の何かが切れた。美優は俺に体を押し付け、俺の右脇腹から背中に手を回し、頬に手を添え、こちらに引き寄せようとしていた。
美優「お兄ちゃん・・・」
帝「美優・・・」
互いに名前を呼び合い、引き寄せられるように顔を近づけ合った。
ダメだダメだダメだ!!俺にはリアスが・・・!
俺の最後の理性の抵抗も虚しく、唇が重なろうとしていた。
リアス「エミルー、朝の特訓よー。」
帝「びゃぁぁぁ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
反射的に布団に包まって謝罪の言葉を呪詛のように唱えてしまった。
リアス「ふふっ変なエミル。先に行ってるわね。」
扉の向こうからは階段を降りる音が聞こえてきた
美優「むぅー、折角いいところだったのにぃ!」
理性を何とか取り戻した俺は、不貞腐れた美優を苦笑いして見ていた。
美優「お兄ちゃん、次こそは一緒にキスしようね?あと出来ればエッチなことも、ね?」
帝「あ、あはははは・・・はぁ・・・」
苦笑いでしか返せない自分に溜息が出てしまった。
To be continued