帝side
帝「勝手なこと、と言うのは重々承知しています。ですが、リアスは返していただきます。」
俺はジオティクス・グレモリーことグレモリー卿とヴェネラナ・グレモリー様に頭を下げている。
ヴェネラナ「どうかお顔をお上げなさってください。」
ジオティクス「今回は全面的に私が悪かったよ。すまない、皇 帝君。」
帝「いいえ、気にしていません。ですがもし、お2人が礼をしたいというなら、お父様、お母様と呼んでよろしいですか?」
ジオティクス「もちろんだ。それと帝君、リアスをよろしく頼むよ。」
帝「お任せを。必ずや御守りしましょう。さ、リアス。帰ろっか。」
リアス「えぇ、そうね。帰りましょう。」
木場「おめでとう、帝君。」
木場が近づいてきた。
白音「その魔物は・・・」
リアス「グリフォンね。」
グレイフィアさんから貰った紙の裏にあった魔方陣がグリフォンの召喚術だとは知らなかった。因みに俺が知っているグリフォンとは少し違う事に驚いてたのはまた別の話だ。
朱乃「あらあら、そのグリフォンで部長と帰ってはいかがでしょうか?」
リアス「そうね。私からもお願いするわ。」
帝「そうさせて頂こう。みんな、また後で。リアス、どうぞ。レディーファーストだ。」
そして俺とリアスはグリフォンに乗り、冥界の空へ羽ばたいた。
リアス「エミル・・・髪が。」
リアスにそう言われて後ろ髪を触ろうとした。
・・・無い・・・いや、確かに髪はくくられた状態で5cmだけあるがそっから先が無いぞ・・・
帝「ライザーの攻撃躱した時に当たったかなー。まあ髪が全部燃えなかっただけマシだよ。」
丁度終わったら髪を切ろうと思ってたところだしな。
リアス「それにしても、馬鹿なことをしたわね。」
リアスは俺の左腕を見つめていた。そうだ、確かに”能力は解除“したが、腕は龍神帝王の籠手のままだった。
これが体の一部を龍の体にするって奴かな。
帝「酷いなー。流石に馬鹿は無いだろ。」
苦笑いしながらリアスにそう返した。
リアス「でも、ありがとう。助けに来てくれて。」
帝「愛する人を救うのは当然のことさ。」
リアス「それでも本当にありがとう。これはほんのお礼よ。」
リアスはそう言って俺の口へとその柔らかく甘そうな唇を俺へと重ねた。
帝「ンンッ!?」
口の中に生暖かい感触が伝わってきた。つまり・・・
リアス「んむ・・・ちゅ・・・ちゅる・・・んちゅ・・・」
リアスが口の中へ舌を入れ込んできた。これにはおもわず動揺してしまった。
そして口の中を蹂躙されること約二分くらいだろうか。リアスは舌をしまいながら俺とのキスを終えた。
正直に言おう。唾が糸引いててエロかったです。はい。
リアス「その・・・どう・・・だったかしら・・・?」
リアスは頬を赤らめて俺に聞いてきた。
帝「え、あ、うん・・・その、良かった・・・よ?」
先ほどの行為を思い出し、漸く処理しきれた現状に顔が熱くなるのを感じながらそう言った。
リアス「そ、そう。良かったわ。」
リアスは俺に笑顔でそう言ってくれた。
リアス「あ、エミル、私明日から貴方の家に行くわね。」
帝「別に大丈夫だよ。寧ろ歓迎したいくらいさ。でも部屋どうしよう。父さんと母さんの許可も取らないといけないしなー。」
むむむむむ・・・帰ってからはやることが多くなるな。
ふとリアスを見ると彼女と視線が合った。
帝「あははっ。」
リアス「ふふふっ。」
何だか可笑しくてつい笑ってしまった。でも、彼女となら上手くやってける気がする。道は果てしなく険しいかもしれないけれど、いつか幸せになれると信じて、今はただリアスの笑顔だけを守ろう。
To be continued
どーも!カルパンです!
これで戦闘校舎のフェニックス編完結です!次は使い魔編と番外編を少し挟んで月光校庭のエクスカリバー編に突入したいと思います。・・・あー甘く無い・・・