ハイスクールD×D 光と闇のラタトスク   作:カルパン

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本気、出します!

帝side

うーん・・・久しぶりに本気出すか・・・?

 

俺は今凄く悩んでる。何故なら俺が本気出せば今いる決闘場が壊れる可能性があるからだ。

 

うむむむむ、どうしたものか・・・

 

ライザー「お前は何故リアスを恋人と言った?」

 

えっ!?藪から棒に聞くな!

 

帝「告白されたから俺も好きだったって言っただけだが?それよりライザー。お前、もし、もしもの話だが、俺に勝った後はリアスと結婚するんだよな?」

 

ライザー「?ああ、そうだが?」

 

帝「お前はリアスをしっかりと愛せるのか?」

 

ライザー「当然、愛してやるよ。俺のハーレムに加わる1人としてな!」

 

帝「・・・そうかよ・・・こいよライザー。本気で相手してやる。」

 

そう言い、俺はラタトスク化した。左手には究極龍王の絶爪を展開した。

 

【accel‼︎】

 

1度目の加速ーー全神経、反応速度、集中力に10秒毎に2倍ずつ加速させる能力ーーが完了した。

 

帝「神滅刃・神威!!」

 

鬼神刀・神威を納刀状態で禁手した。神滅刃・神威の真価はここにあり、納刀状態でも炎を纏わないが、それ以外の能力は俺の体に流れている。加えて究極龍王の絶爪の加速にラタトスク化だ。つまり俺は最速の剣士となる訳だ。

 

ライザー「今直ぐ返り討ちにしてやる!」

 

ライザーは叫びながら火炎球を投げてきたが、俺はすれすれで躱した。

 

ーーん〜ドライグ、アレやっていい?

 

ドライグ【なっ!?止めろ相棒!アレを使えばお前はっ!】

 

ドライグが珍しく慌てた。そりゃそうだ。下手したら死ぬからな。

 

ーーわかってるよドライグ。でもさっき言ったろ?本気で相手するって。

 

ドライグ【・・・ああ分かった。好きにするといい。】

 

ーーありがとな、ドライグ。

 

帝「ライザー、今からマジで本気出していいか?」

 

ライザー「何?貴様どういうことだ!」

 

帝「本気出すって言っといて本気出さなかったのは謝るよ。少しだけ待ってろ。」

 

俺は究極龍王の絶爪を解除し、左手を天に掲げた。

 

帝「ーー其の禁忌は、誰もが至らず、誰もが至れない。」

 

俺を中心に少し強めの風が吹く。

 

帝「ーー我が願いは、終焉を導き混沌を呼ぶ。」

 

これは呪われた禁忌。決して手を出してはいけない。

 

帝「ーーだが我は求む。其れが我が友を救うためならば。」

 

決して謳ってはならない。だが俺はその力が欲しい。

 

帝「ーー我が切実なる想いは、我が身を終焉導く夢叢の龍神へと変える。」

 

だって俺は・・・

 

帝「ーー其れでも我は禁忌を求む。其の禁忌が、我が身を蝕もうと。」

 

仲間を絶対守るって決めたから。

 

帝「ーーさぁ至れ!そして目醒めよ!英雄ノ禁手(エリュシュオン・バランスブレイク)!」

 

その瞬間、俺は黒い炎の渦に包まれた。だが熱さは感じない。それどころか、俺に力を与えてくれる気がする。そして俺の左手が黒い炎を徐々に吸い込んでいっていた。炎が消え、俺は左手の甲を見た。するとそこには、黒と赤を基調とし、金の装飾が所々されている籠手があった。そして俺は口の端を上げた。

 

帝「待たせたなライザー。行くぞ!龍神帝王の籠手(ジェノサイド・クロス・ギア)ッッッッ!!!!」

 

【Generate‼︎】

 

ジェネレート、赤龍帝の籠手の倍加と究極龍王の絶爪の加速が合わさった能力。

 

ライザー「ッッ!!貴様など俺に勝てない!勝てるはずがないんだぁぁぁ!!!!」

 

ゴウゥゥゥッッッ!!

 

ライザーが大きめの火炎球を投げてきた。

 

ブンッッッッ!!!!

 

だがその火炎球は、俺が軽く腕を薙いだだけで消し飛んだ。

 

ライザー「バカなぁ!!!!貴様ごときに俺が負ける訳がないんだぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

ブンッ

 

バギィィッッッ!!!

 

ライザーが俺に向かって突っ込んできて殴ってきたが、それを躱し、腕を掴み、肘目掛けて膝蹴りを放った。多分軽く骨は折れているだろう。

 

帝「たかが不死ごときで成り上がった君が勝てるはずないでしょ。」

 

ライザー「がぁぁぁ!!俺の、俺の腕がぁぁ!!!!」

 

帝「あれぇ?可笑しいなぁ。フェニックスはどんな怪我でも瞬時に治せるって聞いたんだけどなー?あ、もしかして予想外のことが起き過ぎて気が動転しちゃったかな?なら仕方ないよねー。」

 

わざとらしく俺は言ってみた。

 

帝「でも恥ずかしいね?上級悪魔の君が、たかだか最近悪魔になったばかりの奴に多くの貴族の人の前でこーんな醜態晒してるんだからさぁ。慰めてあげよっか?」

 

ライザー「ふざけるのも大概にしやがれぇぇっ!!」

 

帝「そっか。じゃ、直ぐに消してあげるよ。」

 

俺はニコリと笑った。だが俺の笑顔は狂気にまみれているだろう。

 

ライザー「ひ、ひぃっ!!」

 

帝「大丈夫。何も感じないように肉片残らず消してあげるから。ね?」

 

ライザー「ま、待て!この結婚は、悪魔にとって重要なこと何だぞ!?お前のような何も知らない奴がどうこうできる問題じゃないんだぞ!」

 

何だよその言い訳は。酷い言い訳だ。

 

帝「へー、何言い逃れしてんの?俺の妹を人質にして俺の弟殺そうとして、挙げ句の果てには俺の恋人を泣かせて、それで君は無事で済むとか思ってたの?あっまいねぇ〜。ほんっとに甘いよ。もういいから早く消えなよ。」

 

ライザー「や、止めろ!俺は、おれはぁぁ!!!!」

 

帝「じゃあね、バイバーイ。」

 

ライザー「うわぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!!」

 

おれはライザーの顔目掛けて左手を振るおうとした。

 

ライザー「あ・・・あぁ・・・あ・・・」

 

が、ライザーは既に気を失っていた。

 

帝「はぁ・・・ま、いっか。」

 

そして俺は龍神帝王の籠手を解除した。

 

あれは一体何だったんだ?・・・まるで俺が俺じゃなかったような・・・?

 

To be continued




どーも、カルパンです!
はいっ!帝君に二重人格疑惑が掛かりましたねー。近い内の投稿で理由を発覚させたいですね。
次回で戦闘校舎のフェニックス編最終回です!お楽しみに!

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