ハイスクールD×D 光と闇のラタトスク   作:カルパン

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恋人、助けます!

帝side

リアス達がレーティングゲームで負けた日から3日、俺は冥界にどう入るか考えていた。

 

ガチャッ

 

グレイフィア「おはようございます、エミル様。」

 

入って来たのはグレイフィアさんだった。

 

帝「・・・何の用ですか?」

 

無愛想に聞くとグレイフィアさんは1枚の紙を俺に渡して来た。

 

グレイフィア「結婚式会場へ行くために必要な物です。」

 

帝「何で俺にこんなもん・・・」

 

グレイフィア「サーゼクス様から、妹を助けて欲しい、と伝言を預かっております。しかし、ライザー様を殺害される様なことがあればーー」

 

帝「それはどうでしょうね。もしかしたら、殺してしまうかもしれませんね。」

 

グレイフィア「ならーー」

 

帝「でも俺はリアスを助けます。だって俺、あいつの彼氏ですから。それに、好きでもない奴と結婚して、本当の幸せなんて絶対に来ない。本当の幸せな結婚って、好きな人と結婚するってことだと思いますよ。今俺はリアスが幸せになってくれたらいいだけです。それに、例え自分がどうなろうと、仲間だけは、俺の大切な人だけは、絶対守るって決めてますから。」

 

グレイフィア「・・・ふふふっ。」

 

えっ、笑う要素今の話にあったか?

 

グレイフィア「本当に貴方は面白い方です。やはり、サーゼクス様が見込んだ通りです。どうか、リアスお嬢様を救ってください。」

 

へー、兄様に期待されてるんだ。じゃっ、期待に沿う様に頑張らないとなー。

 

帝「任せてください。リアスは必ず俺が助けます!」

 

俺はそう誓い、不敵な笑みを浮かべた。

帝side out

 

三人称視点

場所は冥界の結婚式会場。ここには多くの貴族とフェニックス眷属、グレモリー眷属が来ていた。そしてグレモリー眷属に近づく影が1つあった。

 

?「先日のゲーム、実にいい試合でした。」

 

木場「お気遣い、ありがとうございます。ソーナ会長。」

 

朱乃「ですが会長、私達はまだ終わっておりませんわ。」

 

白音「・・・まだ、私達には後1人います。」

 

ライザー「名だたる貴族の皆様!お集まりいただき、ありがとうございます!」

 

ライザーの演説が始まった。

 

ライザー「今回皆様に集まっていただいたのは、私ライザー・フェニックスと、次期グレモリー家当主、リアス・グレモリーの結婚という歴史的快挙を、皆様と共有したいからであります!」

 

ライザーはまだ知らない。この後に起こることに。

 

ライザー「それではご紹介しましょう!我が妃、リアス・グレモーー」

 

?「どぅあぁぁりゃぁぁぁぁ!!!!」

 

衛兵「グァァァッ!!」

 

バンッ!

 

ライザー「貴様は一体誰だっ!!」

 

帝「俺は皇 帝!もといエミル・キャスタニエだ!俺の恋人、返してもらうぞ!ライザー・フェニックス!」

 

そう、現れたのは帝だった。

三人称視点 out

 

帝side

間に合った。何とか間に合った!

 

ライザー「衛兵は何をしている!早く奴を捕らえろ!!」

 

ライザーはそう叫び、衛兵が俺を囲んだ。

 

帝「そこをどけ。それとも・・・死にたいか?」

 

軽く殺気を放つと、衛兵どもは小さくひぃっと悲鳴を上げながら後ろへ後ずさった。俺は衛兵など意に介さず、ライザーの元へ歩き始めた。

 

ライザー「何故あいつが・・・」

 

サーゼクス「私が呼んだのだよ。」

 

ライザー「なっ、サ、サーゼクス様!?」

 

現れたのは兄様・・・いや、サーゼクス・ルシファー様だった。

 

サーゼクス「ライザー君、君のゲームは実に素晴らしかった。だが、初心者のリアス達にあそこまでやるのは些か問題があると思うのだが・・・」

 

ライザー「・・・それはゲームにご不満があると?」

 

サーゼクス「いや、そういう訳ではない。魔王である私がそれを指摘すれば、レーティングゲーム自体が意味を成さない。それに彼は唯一レーティングゲームに参加していない。リアスの眷属を全員倒してこそ、初めてリアスに勝ったと言えるのではないかね?」

 

そしてサーゼクス様は俺の方へ視線を向けた。

 

サーゼクス「それにただの結婚披露宴ではつまらないだろう。そこの悪魔君、今一度私達にその力を見せてくれないかね?」

 

もちろん、答えは決まってる。

 

帝「サーゼクス・ルシファー様の頼みであれば喜んでお受け致しましょう。」

 

サーゼクス「では、君が勝った時の褒美は何がいいかな?巨万の富か?それとも絶世の美女か?」

 

悪魔「サーゼクス様!こんな下級悪魔ごときに褒美などーー」

 

サーゼクス「黙れ。こちらから願っている以上はそれ相応の対価も支払わなければならない。それに彼は確かに下級悪魔だ。だが現時点では、もしかすれば私を超えているはず。下手すれば君は彼に消し飛ばされても可笑しくはない。さて、悪魔君、どうする?」

 

帝「リアス・グレモリー様を返していただきます!」

 

サーゼクス「そうか、いい返事だ。いいかね?ライザー君。」

 

ライザー「いいでしょう。このライザー、身を固める前の最後の炎を散らせましょう。」

 

待ってろ、リアス。直ぐに助けてやるからな!

 

To be continued




えー、皆様。新年明けましておめでとうございます。
今年も誠によろしくお願いいたします。

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