帝side
あれから4日がたった。今の俺はイッセーを禁手に目覚めさせるために特訓をつけている。
帝「イッセー、何か体に変化はあるか?」
一誠「帝兄、やっぱダメだ。命の危機に陥らない限りは多分・・・」
ほう、命の危機・・・か。試してみるか。
帝「イッセー、今から神威を禁手化してラタトスク化で特訓だ。」
一誠「・・・マジ?」
帝「マジだ。・・・ふぅ、イッセー、行くぞ。禁手化!神滅刃・神威!」
神威を禁手化させると、俺の体が紅い炎、蒼い炎、朱い雷、青い雷を纏った。毛も少し逆立ち、髪の端々はエメラルドグリーンの色に染まる。
鬼神刀・神威は通常、武器としてしか使うことがなく、雷を刀身に纏う以外は何も無いが、禁手化すると、紅と蒼の炎、朱と青の雷を使えるようになり、体の中を電流が走り回っているため、反射神経、反応速度、移動速度がかなり速くなる。まぁ某有名ゲームのオニオンナイトみたいなもんだ。実は鬼神刀・神威は禁手化に至るのが1番時間がかかった。
帝「イッセー、行くぞ!千刃・一ノ刃、《穿天裂刺》!」
俺は千刃奥義ーー名前の通り千の数の刀剣類を使った技で、数ごとにその数相手を攻撃する技ーーである、《穿天裂刺》を使った。とは言っても、結構速い突きをするだけだ。
一誠「っ!く、クッソォォォーーッッッ!」
イッセーが赤龍帝の籠手を突き出し、防御しようとすると、イッセーの赤龍帝の籠手が緑色の光を放った。そして、
【Welsh Dragon Balance Breaker!】
イッセーは赤い鎧を身に纏っていた。
一誠「こっ、これはっ!!」
帝「至ったようだな。そいつは<赤龍帝の鎧(ブーステッドギア・スケイルメイル)>だ。取り敢えずはおめでとう。」
なんだかんだ言ってイッセーはやればできるし努力家だから早めに禁手に至れたと思う。と言っても戦闘に関してはまだまだひよっこレベルだ。その点では俺が助言をすればいいだろう。弟の面倒を見るのも兄貴の仕事の内ってな。
一誠「うぉぉぉりゃぁぁぁぁぁ!!!!」
ブンッ!
帝「ッ!?うぐっ!」
バキィィッ!
イッセーの野郎・・・やっぱ面白ぇ!
帝「来いイッセー!お前の全力、受け止めてやる!ってあれ?」
一誠「帝兄、もう無理・・・」
イッセーは潰れたカエルみたいに地面に倒れていた。
帝「何やってんの・・・」
一誠「・・・ごめん帝兄。・・・俺動けねぇよ・・・」
帝「っっはぁぁ・・・」
この後、イッセーに肩を貸して帰った。これからだって時だったのになぁ・・・
To be continued