帝side
リアス「ほらエミル、背中流してあげる。」
朱乃「あらあら、男の子の背中って逞しいですわ。」
今、俺は・・・部長と朱乃さんに体を流して貰っているが、何分部長と朱乃さんが異様に体を密着させてくる。心臓がバクバクし過ぎて逆に苦しい。故にこう言いたい。
帝「どうしてこうなった・・・」
ーー10分前ーー
リアス「ありがとう、エミル。すごく美味しかったわ。」
帝「いいえ、こちらこそ作った甲斐がありましたよ。」
一誠「帝兄この後何する?」
帝「ん〜、風呂にでも入るかな。」
リアス「ねぇエミル、実はここのお風呂って露天風呂なんだけれど・・・」
帝「あ、それはいいですね。・・・イッセー、覗こうとしたらわかってるな?」
一誠「いっ、嫌だなぁ帝兄、ナンノコトカワカラナイナァ。」
帝「おいイッセー、覗く気満々ってことでいいんだな。その返答は。」
リアス「それでね、エミル。私たちと入りなさい?」
この時ばかりは自分の耳を疑った。
帝「・・・は?」
リアス「大丈夫。みんなからは同意を得ているわ。ね。」
朱乃「立派な殿方のお背中をお流ししてみたいですわ。」
アーシア「帝さんは私にとってお兄さんみたいな人ですから大丈夫です!」
美優「お兄ちゃんと一緒に体の隅々まで洗いっこしたいなー。」
マルタ「エミルの体って今どんな感じか気になるな。」
この時ばかりは俺は白音を信じた。・・・が、
白音「帝兄様がしっかりタオルを巻いて頂けるなら・・・///」
思い虚しくであった。当然ながら俺は抵抗した。
帝「よ、よしイッセー!木場!日本の伝統である裸の付き合いをーーー」
リアス「ほーらエミル、行くわよ。」
情けなく襟元を部長に掴まれてズルズルと脱衣所まで引き摺られ、現在に至る訳である。ついでに言っておくと、当たり前ではあるが、女性陣のみなさんにもしっかりタオルを巻いていただきました。目のやり場に困ることはあるがだ。
美優「でもお兄ちゃんってこうして見ると女の子みたいだね。」
マルタ「しかも顔も少し女の子みたいに見えるからね。」
この2人が言う通り、俺はゴムで結っていた髪をおろしている。ただこれって結構邪魔なんだよなー。
帝「そろそろ髪切るかな。戦闘の時とか邪魔だし・・・」
リアス「むぅ、えい。」
ムニュゥ
帝「ファッ!?」
腕に柔らかな感触を感じ、その感覚を感じた方へ目を向けると、部長が何食わぬ顔で俺の腕を洗っていた。・・・胸で。
帝「ぶぶぶぶぶ部長何やってるんですか!」
リアス「何って、見てわからないかしら?それに私だけ置いて話をするなんて酷いわ。」
帝「そうじゃなくってーーー」
ムニュゥ
帝「・・・」
間違いない。この感触は・・・
朱乃「あらあら、部長だけ帝君を独り占めなんてずるいですわ。」
最近アーシア以外の女性陣がやたらと体をくっつけてくるから、その時胸ばかり押し付けてくるから、誰がどんな感触かという変態じみた・・・変態と言ってもいいことを覚えてしまった。
リアス「だめよ朱乃!エミルは私のものなんだから!」
部長、俺って物だったんだ・・・あと美優、マルタ、白音、体をくっつけるな!頼むから!
美優「お兄ちゃんは私のだよ!」
白音「帝兄様だけは絶対に渡しません・・・!」
マルタ「ダメー!エミルは私のよ!」
おいおい、とうとうみんなが喧嘩しだしたよ!当たってる当たってる!みんなの胸顔に当たってる!これじゃあ疲れが取れるどころか余計に疲れる!
帝「頼むからゆっくりさせてくれー!」
『エミル(帝君)(帝兄様)(お兄ちゃん)は黙ってて!!』
嗚呼、これぞ理不尽の極みなり・・・
To be continued