あ、それとお気に入り100件突破してましたね。ありがとうございます。
帝side
帝「ふぅ・・・木場、俺の勝ちってことでいいな?」
今俺は木場に剣先を向けている。
木場「まいったよ。でも、本当に君は凄いよ。まさか剣を蹴飛ばすなんて。」
帝「いや、俺の重突進技を受け流してそこから剣を弾いた木場もすげえよ。ほら。」
そう言って俺は手を木場に差し出す。何?前回木場と剣をぶつけあってから何があっただって?えっとだな、まず俺と木場が鍔迫り合いをして、2人が後ろに大きくバックステップで距離を取り合う。俺が重突進技、ヴォーパルストライクを木場に放ったが、木場はそれを受け流し、俺の剣を弾き飛ばす。弾かれたことにびっくりして後ろに倒れそうになってるところに木場が追撃と言わんばかりに剣を振り下ろすが、俺は空中で(後ろに倒れそうになりながらだが)
回転しながら、回転蹴りの要領で木場の剣を蹴飛ばす。すかさず地面に落ちると同時に受け身を取って、近くに浮かべていた剣を手に取り、木場の喉元に突きつけている。というわけだ。OK?
帝「さて、木場。お前へのダメ出しだ。まず1つ、力をつけろ。あ、筋肉とかの方な。2つ目、剣での戦闘にこだわらず、体術も使え。お前の武器は剣だが、剣を失えばお前は弱い。剣を失ってもう武器がない!ってときに頼れるのは体術だけだからな。最後に、木場、お前は剣の軌道を目で追い過ぎだ。悪いとは言わないが、多方面からの攻撃に弱くなりがちだ。今回の修行では、最悪でも気配だけで攻撃を躱せたりするようになってくれ。」
木場「な、なんだか痛いところばっかり突いてくるね。」
帝「仕方がない。これでもまだ甘い方だぞ?」
木場「が、頑張ります・・・」
帝「さて、次は白音だな。こいよ。」
白音「では帝兄様、行きます。」
帝「よし来い!ってうおぉっ!?」
な、なんだ白音の奴!正確っ!にぃっ!体のぉっ!中心うぉっ!狙ってぇ!くるぅぅっ!
白音「むぅ・・・当たってください。」
帝「無理無理!こんなの避けないとぅごはぁっ!!」
やべっ鳩尾に入ったらなんか意識が・・・
ーー数分後ーー
帝「うぅん・・・」
美優「あ、お兄ちゃんやっと起きた。おはよ♪」
帝「うん・・・おはよう。」
・・・って、この感触、まさか!
帝「美優、何やってんだ?」
美優「お兄ちゃんに膝枕してるんだよ?どうかな。気持ちいい?」
うぐっ!可愛い妹に膝枕されて気持ちよくないとかいう奴がどこにいるか!と言いたいところだが、しっかりと冷静な兄を演じなければ。
帝「気持ちいいにはいいが、こういうことは好きな人にやってやった方がいいんじゃないか?」
美優「むぅ、私の好きな人はお兄ちゃんだけだもんっ。」
ぬぅあぁぁぁ!!!ドストレートに言うなぁ!もんとか言うなぁぁ!!っとと、キャラ崩壊が著しいな。え?元々こんなキャラ?・・・知るかっ!
帝「気持ちだけで充分だよっと。」
そう言って上体を起こしてから立ち上がる。
帝「さて、白音。君は・・・正直言ってあまり悪いとこはない。今回の修行はただ単純に体を鍛えるだけでいいと思うな。」
白音「・・・はい。」
うーん・・・落ち込んでるな。さっきのことで、かな。
帝「白音、そんなに落ち込む必要はないぞ?」
白音「でも、でも私はーー」
帝「もしお前が、自分が悪いと思っているならば、そんなことは俺にしちゃ迷惑だ。」
白音「・・・」
あーあ、どうしよう。黙りになっちまったな。
帝「ま、避けきれなかった俺が悪いんだ。気にするな。それにだ。俺に当てるとは大したもんだ。成長したな、白音。」
俺はそう言って頭にポンと手をのせ、頭を撫でる。あれ?女性陣の皆さんはなんでこっち見てんの?ってか白音の顔が赤いな。熱か?
白音「み、帝兄様、私はここで。」
帝「あ、おう。あんまり無理すんなよな。でだ、次は誰がくる?」
そう言って笑みをこぼす俺であった。
To be continued