帝side
帝「ぁいいっちにぃ!いっちにぃ!」
一誠「み、帝兄待って、も、もう無理ィ・・・」
俺と一誠は一昨日から始めた朝練をしている。本来なら部長もいるのだがな。因みに一誠が朝練をしている理由だが、赤龍帝の籠手の使用者であるイッセーは、基礎身体能力が高ければ高いほど、赤龍帝の籠手の使用時をより良く使いこなせる。簡単に言えば、体力やその他諸々一緒に上げて倍加の許容量を上げようというわけだ。
アーシア「イッセーさーん、お茶持ってきましたよー。」
帝「よしイッセー、少し休憩だ。」
一誠「は、はーい・・・」
ゴクッゴクッゴクッ
一誠「ぷはぁ。」
アーシア「どうですか?イッセーさん。」
一誠「美味しいよ、アーシア。」
アーシアが何故ここにいるかだが、アーシアは皇家でホームステイ中だ。部長も中々粋なことをしてくれるな。さて、時間は・・・7時か。
帝「イッセー、今度はお前の背中にコンクリブロック4つ乗せて30分間腕立てだ。」
一誠「ま、マジかよ〜。」
帝「マジだ。ほら、さっさとやる!」
一誠「あ、あんまりだぁー!」
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帝「なぁ木場、部長この頃少しおかしくねぇか?」
今は駒王学園。木場やイッセー達と一緒に部室に向かってる途中だ。
木場「んー、僕にはわからないな。朱乃さんなら知ってるんじゃないかな?彼女は部長の親友だし懐刀だからね。」
成る程、後で朱乃さんに・・・誰か来ているな。
木場「帝君、気づいているかい。」
帝「あぁ、ついさっきだがな。」
木場「僕としたことが、修行不足、かな。」
帝「ははは、ちとばっかし気ィ抜きすぎてたな。」
美優「え?お兄ちゃん、木場君、どうしたの?」
どうやら美優、マルタ、イッセーは何のことか理解できないで頭に?を浮かべていた。
帝「あ、開けるぞ・・・」
ガチャ
帝「グ、グレイフィアさん?」
グレイフィア「こんにちは、ラタトスク様。」
帝「いや、帝かエミルでいいっすよ。」
グレイフィア「了解いたしました。リアスお嬢様眷属の皆様がお揃いになられたので私からご説明を。」
リアス「待ってグレイフィア。私から話すわ。実はーー」
部長が話そうとしたとき、鳥の鳴き声と共に魔方陣が現れた。
木場「フェニックス・・・」
そして派手に炎を撒き散らせながら魔方陣から現れたのは、赤と白の服を着崩した金髪のド三流ホストみたいな男だった。
?「ふぅ、久しぶりの人間界だ。会いに来たぜ。愛しのリアス。」
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ズズズッ
?「リアスの女王の紅茶はいつ飲んでも美味いなぁ。」
朱乃「痛み入りますわ。」
朱乃さんのいつものニコニコ顔も今回は目が笑っていなかった。あ、おいなに図々しく部長の体に触ってんだ!嫌がってるだろ!
リアス「いい加減にして!ライザー!私は貴方と結婚なんてしたくないわ!何度も言わせないで!」
ライザー「だがリアス、君だってわかっているだろう。先の大戦で純血悪魔がどれだけ減ったかを。」
先の大戦というのは、天使・堕天使・悪魔の三つ巴の戦のことだ。その大戦中に二天龍が乱入し、三大勢力は一時休戦し、二天龍を神器として封印したらしく、その二天龍が、赤龍帝ア・ドライグ・ゴッホことドライグと、白龍皇アルビオンらしい。
リアス「えぇ、わかっているわ。もちろん婿養子も迎え入れるつもりよ。でも私が一生を添い遂げる人は私が選びたいの。」
ライザー「リアス、こちらとしても、俺はフェニックス家の看板を背負っているんだ。我が名誉あるフェニックス家の顔に泥を塗りたくないんだ。それに耐え難いんだよ。炎と風を司るフェニックスとして、人間界の空気は最悪なんだ。」
へぇ、随分言ってくれるな。そろそろ俺も怒るぞ。
ライザー「俺は君を連れて帰るぞ。君の眷属を燃やし尽く・・・す・・・まで・・・」
美優「お、お兄ちゃん・・・」
一誠「ちょっと待てよ!帝兄!」
帝「美優、イッセー、どうした?」
マルタ「エミル、殺気だだ漏れよ・・・」
帝「あ、マジか。」
よく見ればテーブルの上のティーカップがカタカタ揺れている。
帝「まぁいい。おいライザー、だったか。テメェもう一度さっきの言葉、言ってみろ・・・!」
ライザー「な、何なんだお前は!」
帝「リアス・グレモリー様の兵士だが、にしてもあんた、結構弱そうだなwww」
ライザー「ぐっ・・・貴様ァッ!下級悪魔ごときがぁ!調子に乗るなぁ!」
はいはい、フラグ建築お疲れ様でーす。
ライザー「まぁいい。それよりリアス、君の眷属はたったのこれだけかい?」
リアス「そうよ。でも甘く見ないで。この子たちは質が高いのよ。ライザー、貴方は?」
ライザー「俺か?俺は15人フルで揃っている!」
ライザーがそう言うと、フェニックスの魔方陣から、ライザーの眷属が現れた。・・・しかもその眷属が全員女性であった。ねぇ部長、こいつ殴っていいですか?いいですよね!てかイッセー、泣くな。理由がしょうもない。
ライザー「なぁリアス、そこの悪魔君は何故泣いているんだ・・・?」
ライザーは顔を引きつらせながら部長に聞いた。どうやら少なくとも常識は持っているようだ。
リアス「あの子、ハーレムに憧れているらしいのよ。」
ほら見ろイッセー、部長も苦笑いしてるじゃねえか。
?「えーキモーい。」
緑色の髪の毛の体操着を着たこがそういった。・・・否定はしないがもう少しオブラートに包んでくれないかな。
ライザー「ははは、面白い。俺たちのことを見せつけてやろうじゃないか。イル、ネル。」
うわぁ、婚約者の目の前で堂々とディープなチュゥしちゃってるし・・・部長は嫌そうな顔をしている。まるでゴミを見ているかのようだ。イッセーは・・・うん、考えるまでもない。一方俺はというと、多分部長と同じような感じだ。サイテーだ、この唐揚げ野郎。
ライザー「ははははは!どうだ?下級悪魔君。君には一生を掛けてもできないだろう。」
一誠「うっせぇ!ほっとけ!」
帝「こんな野郎は部長に釣りあわねぇな。」
ライザー「何だと?貴様、もう一度言ってみろ!」
あ、何?声に出てた?しゃあねぇ、こうなったら堂々と言ってやる!
帝「あんたじゃ部長とは釣り合うないって言ってんだよ。ちゃんと聞いとけよ。どうせあんたのことだ、部長の体目的で結婚したいだけだろ?そしてあわよくば眷属の奴らの体も頂こうって魂胆だろ。ハッキリ言ってサイテーだよ。これじゃ、上級貴族の面汚しだな。唐揚げ野郎が。」
ライザー「貴様ァ、言わせておけばぁ!ミラ!」
棍を持った1人の少女が俺の前にきた。と思ったら俺に突撃してきたが、遅い、遅過ぎる。棍の先端を右手で受け止め、左手で棍を折り、ミラという少女を蹴飛ばす。かかった時間はおよそ2秒だ。
帝「はぁ、弱すぎだ。ライザー、あんたふざけてんのか?もう少し楽しめそうな奴だせよ。」
ライザー「くっ、この下級悪魔がぁぁぁぁ!」
グレイフィア「エミル様、ライザー様、これ以上続けるお積りでしたら私がお相手になります。」
このオーラは・・・この人、強い。実力は低く見積もっても魔王級か。
ライザー「最強の女王と称される貴女に言われれば、こちらも手を引かざるを得ませんね。」
帝「こちらも同意見だ。相手の力量を測れない程、俺も馬鹿じゃないんでな。」
グレイフィア「それでは、双方の意見が一致しない場合、サーゼクス様より、レーティングゲームで決着をつけるよう、仰せつかっております。レーティングゲームの開始時刻は10日後の午前12時となっております。異論はありませんね?」
リアス「えぇ、異論はないわ。ライザー、10日後に貴方を完膚なきまでボロボロにしてあげるわ!」
ライザー「いいだろう、リアス。その勝負乗ってやろうじゃないか。それとそこの下級悪魔!レーティングゲームの日を楽しみに待っておけよ!」
ライザー達は捨て台詞のように吐くと、魔方陣で部室から消えた。面白いじゃねえか。返り討ちにしてやるぜ!
To be continued
どうも!カルパンです!
なんというか、投稿ミス、マジでごめんなさい。理由はあるにはあるんですが、苦しい言い訳にしか聞こえないので、敢えて言わないでおきます。