契約取らせます!
三人称視点
一誠「帝兄、本当にこれやらなきゃいけないのか?」
帝「当たり前だ。第一、契約もろくに取れてないくせにそう言うことは言うな。」
帝と一誠は、あるアパートの前に自転車で来ていた。
帝「それに部長や朱乃さんが言ってただろ?契約云々はアレなのに評価は最高って・・・」
帝は頭を悩ます仕草をしながらそう言う。そして一誠は、項垂れる。
帝「まぁ兎に角だ。今日は意地でも契約取ってもらうからな。」
そして一誠と帝はアパートの一室の前に着いた。
コンコン
?「空いてまーすにょ。」
帝・一誠「「にょ?」」
ガチャ
扉を開けると、そこには、何らかの魔法少女のコスプレをし、服の上からでもわかる程、モリモリの筋肉を持ち、頭にネコ耳を付け、体の周りからは、微々たるものではあるが、覇気を巡らせた漢字の漢に、乙女の女とかいて、漢女(おとめ)と書くような呼び方が相応しい人物が立っていた。
帝は恐怖による汗を流しながら、表情を変えずにその漢女に聞いた。
帝「えっと、悪魔を召喚された方ですか?」
?「うん!そうだにょ!」
一誠「ご、ご依頼の内容は?」
ミルたん「ミルたんを、ミルたんを魔法少女にしてほしいにょ!」
その漢女はミルたんと名乗った。
帝・一誠「「異世界に転移してください。」」
帝と一誠は即答で返した。
ミルたん「それはもう試したにょ。」
帝・一誠「「試したのかよ!」」
ミルたん「でも、そこにはミルたんにファンタジーパワーをくれる人は居なかったにょ。」
帝「いや、もう充分ファンタジーです。」
ミルたん「こうなったら宿敵である悪魔さんに頼むしか無いにょ!」
一誠「(帝兄!これヤバイ!絶対ヤバイ奴だよ!)」
帝「(グダグダ言うなイッセー!俺もメチャクチャ怖えんだよ!)」
帝と一誠は目だけで話し合う。
一誠「(こうなったらやけくそだ!)でー、今回はどのようなことを?」
一誠がそう聞くと、ミルたんは1つのDVDディスクを出した。
ミルたん「まずは魔法少女の入門編として、ミルキースパイラル・オルタナティブを見るにょ!ここから始まる魔法もあるにょ!!」
帝・一誠「「・・・」」
そのまま帝と一誠はアニメ鑑賞会にひき込まれ、2人が契約を成立させて外の景色を見ることになるのは夜明け間近のことだった。
帝「イッセー、とりあえず部室に戻ろう。あとミルたんには気をつけとけ。」
一誠「部室に帰るのはいいとして・・・何で?」
帝「あいつ、下手したら最上級悪魔と実力が同等かもしれねぇ。それにまだ俺の膝が笑ってやがる・・・」
帝と一誠はオカルト研究部に戻り、成果を報告し、契約の代価となった一冊の本を、リアスに提示した。
リアス「ねぇエミル、これって・・・」
帝「・・・恐らく、太古に封印されたはずの禁忌の魔道書かと・・・」
それを聞いたオカ件のメンバーが驚愕の声を上げたのは、また別の話である。
To be continued
どーも!カルパンです!
お気に入り90件です!ありがとうございます!100件まであと少し!ですね!
それと今回は少し書き方を変えてみました。投稿したあとに自分で見るつもりですが、少し見にくかったら修正しようと思います。