俺と天然水。   作:ハク真

4 / 5
たいっっっっへん申し訳ございませええんm(._.)m
投稿がかなり遅れたこと心よりお詫び申し上げます!!

学校がはじまり以前より投稿ペースは落ちますが徐々に持ち直していきたいと思っております!

それでは本編どーぞっ!



俺とデート。

 

 い、一色のやつ……。なにが先輩に服の好みとか聞けるじゃないですか~、だよ。無理矢理引きずり込まれたショッピングモールに着くや、やってきたのはここ、女性服売り場。…おもいっきり自分で服見る気満々じゃないですかやだー。現に着いてから一言も話してこないし。

 

「おい、一色。」

 

「あ、せんぱい。いたんですか?」

 

 ぐはっ。…もう帰ろうかな。なんで無理矢理つれてこられた上でメンタルへし折られないといけねえんだよ。八幡ほんと泣くぞ?いいんだな?…けど待てよ?この状況なら…!!

 

「あぁ、なら最初から俺はいなかった。じゃ、そういうことで。」

 

「うそです!冗談じゃないですかー。なにどさくさに紛れて帰ろうとしてるんですか!」

 

「チッ、だめか。」

 

「舌打ち!?それよりせんぱい!せんぱいはこのニット、白と黒ならどっちがいいですか?」

 

 まさか、これはギャルゲーにありがちな今後の展開に関わる重大な選択肢?清純な白か、小悪魔的な黒か。俺はこんな選択肢迷う余地もないな。うん。

 

「あー、どっちも似合うんじゃね?うん。」

 

 これだよねっ☆

 

「はぁ、これだからせんぱいは…。こういうときはちゃんと選ばないとだめなんですからねっ!常識ですよ、常・識!」

 

「はっ。俺は常識なんてものさしでははかりきれねえんだよ。」

 

 やだ、八幡。どこぞの厨二っぽい!

 

「そういうのいいですから。どっちですか?」

 

「ったく。…白のがいいんじゃねえか。知らんけど。」

 

「ふふっ、それでいいんですよっ。じゃあちょっと買ってきますんで待っててください!」

 

 というとぱたぱたとレジまでかけてく一色。いや、たしかに俺は白といったがあんな即決でいいのか?やっぱ女ってよくわからんな。…まぁ、悪い気はしないが。

 

 とはいえ、女性服売り場に一人で待っとくのはやはりぼっちの俺からしたらツラいものがあるので売り場の外で待っとくとするか。

 

 

 一一一一

 

「あれ?ヒッキー…??」

 

 ん?ヒッキーって聞こえた気がするが、まぁ気のせいなんじゃないかな、うん。

 

「やっぱ、ヒッキーだ!おーい!」

 

 やっぱ気のせいじゃなかったらしい。この声でヒッキーってことはあいつか。

 

「なんだ由比ヶ浜か。どうかしたのか?」

 

「どうしたのかって、こっちのセリフだよ!ヒッキーがここにいるなんて。なんでここに?買い物?」

 

「あー、それはだな、」

 

 んー、どうするべきか。ここで一色と来てるなんて言ったら絶対由比ヶ浜のことだ、ヒッキーキモい!とかいって面倒なことになるだろうしな。ここはみんなのために心を鬼にして優しい嘘でもつくとしよう(ゲス顔)

 

「小町にちょっと頼まれ「せんぱーいっ、お待たせしました!」……。」

 

 なんでやねん…。

 

「いろはちゃん!?どうしてヒッキーといるの!?」

 

「結衣先輩こそ!…はっ、まさかせんぱいこれがダブルブッキングってやつですか!」

 

 くそう、やっぱ面倒なことになりやがった。ったく、どうすっかなぁ。

 

 

 一一一一

 

「ちげーよ、由比ヶ浜とは今たまたま会っただけだ。」

 

「ところでヒッキーといろはちゃんはなにしてたの?一緒に。」

 

「あー、あれです!せんぱいには生徒会の備品の買い出しに付き合ってもらってて!ほら、せんぱいって荷物持ち得意じゃないですか。」

 

 おれ、いつから特技荷物持ちになったんだよ…。さすがに無理があるだろその言い訳は。土壇場に弱いってそんなんで大丈夫かよ、生徒会長。

 

「そうなんだ!ならさ、あたしももう用事終わったし、一緒に行ってもいい??」

 

「…まぁ別にいいんじゃねえか。なぁ一色。」

 

 そういって一色の方を見ると、どこかかなしい表情で「そうですね。」と言う。なんだよ、急にそんな顔しやがって。調子狂うじゃねえか。そんな顔されても俺はなんもできないぞ。

 

「いや、やっぱ悪い。こないだ生徒会の手伝いで俺、少しやらかしちまってな、その埋め合わせも兼ねてんだ。さすがにそれに由比ヶ浜巻き込む訳にはいかねえし、また今度な。」

 

「そっかー、それなら仕方ないね。じゃあ、あたしはもう行くね!バイバイ、ヒッキー、いろはちゃん!」

 

「おう。」

 

 そういうとぱたぱたと帰っていく由比ヶ浜。それを横目に一色はというと、相変わらずさっきまでの元気はなく、どこか遠慮がちに俺の名前を呼ぶ。

 

「せんぱい…。」

 

「まぁ、あれだ。俺だって一色に加えてこれ以上のやつ面倒見るのは勘弁だからな。別にそんな遠慮すんな。」

 

 くそっ。慣れないことを言ったせいか少し顔が暑いじゃねえか。

 

「ぷっ。やっぱせんぱいはせんぱいですね。そこはお前と二人でデートしたかったでいいじゃないですかっ。」

 

「うるせ。ったく、さっさと次行くぞ!」

 

「はーいっ!」

 

 そういって笑顔で後ろを着いてくる一色を見て、なんだか少しだけ俺も頬が緩んだような気がした。

 

 

 

 




はい!いかがでしたでしょうか!

後半の八幡はなんだか少しイケメン度が上がってる気が…!
少しキャラ崩壊してますね!笑

デート回ですがもう少しだけ続きます!
次回はデート帰りのシーンですね( *´艸`)

ではではっ。

(追記)同時執筆中のサキサキSSと短編集の更新ですが、もうしばらくお待ちください!今月中には投稿しますね!(ここの読者さまは読んでないかも…。汗)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。