今の私は盗賊のクリスだよっ!   作:ひきがやもとまち

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個性が強すぎる上に魅力的すぎる世界観からか妄想が加速しすぎてしまって大陸間を飛び越えて未知の新大陸へ行く話を執筆してしまいました。

さすがに原作的には問題あるだろうと自粛してきたのですが、一度くらいは人に見せて意見を聞いてみたくなりましたので投稿させていただきます。

ダメダメなのは分かっていますので、どうかお手柔らかにダメ出しをお願いいたします。


新章?「未知なる『お尻新大陸』に飛ばされてきちゃったみたいだよっ!」

 夏だよ!

 ーー実際の地球季節だと真冬かも知れないけど、それでもボクたちのいる異世界では今が夏だよ!

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・たぶん!!

 

 

 

「いや~、見渡す限り夏一色だねアクア様! ボク、こんなに夏らしいところ見たこと無いかも! ・・・で、ここってどこなの?」

「知らないわよ! 知りたいことがあったら少しくらい自分でも考えてみなさいよね!

 それともアンタ、自分がオッパイしか考えられないオッパイ脳の持ち主だと人前で宣言できるのかしら!? 出来るのならやってもらおうじゃない!

 大声で! 力一杯! 国中の女の子の前で堂々と・・・」

「みんなーーーーーっ!!! ボクは一日二十四時間三百六十五日中ずーーーっとオッパイとお尻のことしか考えてないオッパイお尻脳の持ち主だよーーーーっ!」

「やめろーーーーーーーーーっ!!! 同行者を恥獄行きに巻き込むなーーーっ!!」

 

 もう、アクア様のワガママ様♪ うっふん☆

 

 ・・・で。

 

「ジョーク言って落ち着かせてみたんだけど・・・やっぱり、なんにも分かんなかったね。本当にここってどこなのさ。

 アクセルの街がある国のどこかなの? それともアクセルの街がある国自体が存在しない大陸とかなの?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちやないっ。

 全てを統べる万能の女神から人間に堕ちて、平均以下の知力しかないのに回復魔法職のアークプリーストを選んだバカープリーストのアクアちゃんには、全然まったくサッパリ何がなんだかわっかりっましぇ~ん」

 

 うわー。アクア様がノッブよりも馬鹿っぽい口調で逃避しちゃったよ。こりゃどうしようもないなぁー。・・・気持ちは分かるけどね?

 

「でも、本当にどうしたらいいんだろうね? そして、ここはどこなんだろうね? 何なんだろうね? いったい・・・・・・ボクたちはどこに跳ばされて、どこに付いちゃったんだろうねぇ~?」

 

 ボクはつぶやく。見上げながら。

 

 ビキニアーマーに身を包んだ、アクア様とエリス様の合いの子みたいな女神様の巨大な神像がそびえ立ってる摩訶不思議な大冒険がはじまりそうな不思議大陸のスタート地点っぽい謎の遺跡の中心部で。

 

 

 転生者で巨乳の美少女盗賊クリス。

 現在、固定パーティーメンバーのアクア様とエリス様と共に訪れた先の洞窟の中で発見した未知の装置にお宝の臭いを感じたとかで二人の美少女に引っ張られながら突入してったら、未知の遺跡の新大陸に到達してました。

 

 シリーズの続編がスタートしたっぽいです。・・・第一期も終わってない気がするんだけどなぁ~。

 

 

 

 

 

 

「とりあえずは事態を把握するためにも、こうなった経緯を思い出してみるわね。

 まず、私とエリスはお金がなかったけど、借金だけはあった。たんまりとね。そして支払い期限が迫ってきていた。

 このままだと破滅だ! 今度はパンツまで没収されちゃう! なんとか大金をと、すがる思いでギルドに突入。受付のルナを脅して秘匿情報をゲット。さっそく誰も足を踏み入れたことのない、発見されたばかりの謎の新遺跡に入ってみたらお宝発見!金貨が一枚ずつ床に並んで落ちてるじゃないの!

 これは日頃正しく清貧に慎ましく清らかに生きている私たちへのご褒美に違いありませんと、エリスにしては珍しく良いこと言って私たちは金貨を回収しながら進み、一番奥の間で宝箱とトランスゲートっぽい装置を発見。さっそく宝箱を開けてみたらスカで、こうなったら何でも良いから手に入れて帰らないと腹の虫が治まらないわ!と叫んで私がゲートに特攻。先輩ズルいです!抜け駆けは許しません!お宝は二人の共有財産です!とアンタのことは数に入れないままエリスが叫んで追従してきて、あんたは罠っぽいと思うんだけどな~とか言いながらも基本的にエリスの決定には逆らわないから付いてきて今に至る、と。

 ーーここまでで何か間違いはあったかしら? あったら教えてちょうだい。今なら聞いてあげるわ。たとえ、人差し指でサッシをなぞる姑の如く陰険な粗探しをした結果だったとしてもね!」

「ないよ、なーんにも疑問点は見つかんなかった」

「なんでよーーーーっ!!! 見つけなさいよ私の記憶の粗をーーーーっ!!!

 このまま私の記憶に間違いがないとするならば、この事態を招いた犯人は私たちって事になっちゃうじゃないのよーーーーーっ!!!!!」

 

 ガックンガックンガックン。ボクの頭は前に後ろにブンブンブン。あははは~、目の前にあるアクア様のお顔が崩れて見えてて楽しい~♪

 

 ーーあ。そう言えばボクの後ろにいたダクネスさんとめぐみんちゃんはどうなったのかな? 付いて着ちゃったのかな? 別の遺跡に飛ばされたのかな? それとも見ていただけで帰っちゃったのかな? 飛ばされた後のことは、見てないから分かんないね。気にしないでおこうっと。

 

「うっうっう・・・・・・ところで、エリスの奴は? なんかここに飛ばされてきた直後に茫然自失化してたから今の今まで放っておいたんだけど・・・なんだか寂しさと切なさと心貧しさとを急に共感しあいたくなっちゃったのよね。どこにいるかしら? 知ってる?」

 

 けっこう酷いアクア様なりの友情表現に、ボクは心打たれながら誠実にお答えするよ。

 

「もちろん知ってるよ! だってエリス様のことだもん! スリーサイズから今日穿いてるおパンツの柄だって知ってて当然! 世間の一般常識レベルだよ!」

「ーーそれを世間様のみんなに知られてたら、あの子自害してると思うんだけど・・・まぁいいわ。今は都合が良いからそう言うことで良い。

 それで? エリスは今どこにいるの? この近く?  それとも少し遠いのかしら?」

「ここの、すぐ近くだよ。さっき際どすぎるビキニっぽい服着てるオッパイの大きな女の人たちがエリス様のお尻を見つけて

『こ、これはまさか臀説の性鍵!? 実在していたとは驚きだが、これほどの尻力があれば性門を開けることさえ可能となるはず・・・。お前たち! 性鍵を門のある遺跡まで運ぶのだ! 鍵は大事だが、持ち主の女は少々手荒に扱っても構わん!急がせろ!』

 ーーって、悲鳴上げてるエリス様をさっきボクたちが着たばかりの遺跡の中へ連れ去ってった。エリス様の悲鳴、かわいかったな~・・・」

 

 

 どごんっ!!!!

 

「・・・痛い」

「痛くなかったらアンタ反省しないじゃない! 痛くしても反省しないじゃない!

 だったら脅しに使って言うこと聞かせた方が少しはマシってもんでしょうが!」

 

 ・・・なるほど! 確かに! 逆転の発想だね!アクア様すごい! さすがですアクア様! 略して、刺す悪!

 

「追いかけるわよ! 追いかけてってエリスを浚った奴らをぶち呑めしてひん剥いてドロップアイテムを残らずゲットよ! 上手くすれば未知の大陸の通貨が手に入るかもしれないし!」

「わー♪ アクア様ったらプリーストなのに盗賊みた~い♪ ボクより盗賊っぽくて、少しだけ妬・け・ちゃ・う・ぞ☆」

「信者と書いて儲かると読む! 宗教団体に所属している僧侶なんて所詮、組織の都合で動くサラリーマンとOLの類似品にすぎないのよ! 金を崇めるか神様を崇めるかの違いがあるだけ! そして私は神! 神は神を崇めない!

 だから私は崇めるの! 人が生み出したもう一つの神に・・・お金様に誠心誠意忠義を尽くしてね!」

 

 わー、俗物だー。生臭僧侶すぎるな~。

 そんなアクア様なんて・・・・・・・・・大好きだぁーーーーーっ!!!!

 

 

 

 こうしてボクたちは、ここがどこかも分からないままお金を求めて敵を捜し当てて倒すため、ダンジョンっぽい遺跡の奥底へと潜っていったよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・つまり」

 

 エリス様はパンパンと手を叩くようにして埃を払うと、足下に転がってるソレを踏んづけながら両手を腰に当てて可愛らしく勝ち誇ってみるよ。

 

「女神を浚ってお尻丸出しにする礼儀知らずなこの人たちには、罰として身ぐるみ剥いだ後に荷物持ちとして縄で縛って働かせながら牢屋のある街まで私たちを案内していただく・・・そう言う理解の仕方でいいんですよね? アクア先輩」

「その通りよエリス! さすがは私の後輩だわ! よく分かってるじゃない!」

「さすがだねエリス様! 略して刺すエリ! なんか、目的が変わっちゃってる気がするけど面白そうだしエロいの見れたからボク的には全面的にオールオーケーだよ!」

 

 アクア様と並んでエリス様を絶賛しまくりながらもボクは、拳で戦う肉体系アークプリーストに急成長して強くなってたエリス様の足下で伸びてるお尻ちゃんたち・・・もとい、ビキニ過ぎるほどビキニな露出度超高めの服着た女の人たちの失神体を眺めながらニンマリしちゃう。

 今日も良い画が見れました。ごっつあんです。

 

「ところでアクア先輩。さっきから気になり続けてるんですけど・・・この破廉恥な形をした門は、一体なんなのですか? なんだか神気とも魔力とも似て非なる妙な力を感じちゃって近寄りがたいんですけども・・・」

 

 エリス様が嫌そうな顔して指さす先にあるのは巨大な謎の門。材質は不明だし、金属じゃないって事しか分からないけど、とりあえずは開けるための鍵穴がない。全然ない。見つからないし、見あたらない。全く以てドコを探しても見つかりそうにないね。

 

 でも、鍵穴代わりとして門には凹みが出来ていて、そこに何かを押しつければ門が開いて中から何かが出てきそうな予感もしてる。盗賊の勘だね! パンツの柄しか当たったことないけどね!

 

「これって、どう見てもお尻の形をしているわよね・・・お尻をはめ込めば開くんじゃないかしら? 試してみる?」

「先輩・・・まさかとは思っていましたが貧しさの余り心が荒みきり、私のお尻を鍵代わりに使おうだなんて外道な意見を平然と口に出すようにまでなっていただなんて・・・!

 最低! 最低ですよアクア先輩! えっちすけっちエロ痴漢の、ノーパン恥女女神ィィィっ!」

「アンタこそ私をなんだと思ってたのよ!? それにこの状況でアンタのお尻でなきゃいけない理由は皆無じゃないのよ! そこいら辺に転がってるのを適当に選んで使えば済む話でしょうが!」

「・・・あ、そっか。そうでしたよね。ごめんなさい、先輩。私てっきり・・・」

「・・・勘弁してよね、全くもう・・・。ほら、それより早く適当なお尻で鍵開けて鍵」

「了解です。ーーよいしょっと。えい」

「あんっ!」

 

 気絶してたお尻の人を壁に押し当ててみたけど、小さくエッチな声が聞こえただけで変化起きないね。欠陥お尻だったのかな?

 

「どう? 開きそう? 開きそうにないなら捨て置いて、こいつらを奴隷として売り払うまで持ち帰れるだけでも満足しとくけど?」

「う~ん・・・鍵穴みたいな凹みの形と、この人のお尻が合致していませんねー。少し形が変わるようイジってみます。ん、しょっと」

 

 ぐいっと、エリス様はお尻ちゃんの両足首を掴んでから左右に少しだけ引っ張ってガニ又状態にしちゃう。その状態でお尻ちゃんのお尻を門に押しつけてみたところーー

 

 

 

 ふぁんふぁんふぁんふぁん・・・・・・・・・

 

 

 お尻と門の接触している箇所から放射状に青いウェーブみたいなのが、門全体に流されてく光景! 世界の絶景100選! お尻の洞窟にあるお尻の門でお尻からウェイブ! かっこいい!

 

「あうっ! ・・・あ、あ、あ・・・・・・・・・あふぅん・・・・・・(がっくりと脱力する音)」

 

「あ、今一瞬意識戻ったけど、また失っちゃったわ。でも、口からヨダレ垂らしてるし気持ちよかったみたいね」

「お尻を鍵として使われる際に、快感でも得られる仕組みになっているんでしょうか?

 破廉恥です。イヤラシいです。クリスさんは女の人にそう言うことしちゃダメですからね? 絶対ですよ?」

「もっちろんだよエリス様! むしろボクは自分のお尻を使って欲しいレベルだよ!」

「・・・・・・・・・救いようのない変態ね・・・」

「今更過ぎますけどね・・・。ああ、それよりほら、門が開きましたよ。中には結構な数の宝物が入ってるみたいですけど、見たことない物ばかりで価値が分かりませんね。

 とりあえず手頃なサイズのを何個か見繕ってから、彼女たちが来ていた服を袋代わりにして詰め込んで彼女たち自身に運ばせましょう。自分たちが着て帰るためにも破いたり、粗末に扱ったりはしないはずです」

「それが良いわね。じゃあ、クリス。捕まえた女どもが来ている衣服を全部脱がして袋を作ってちょうだい。出来たらこいつらを拘束しておく紐とかもあると便利なんだけど・・・」

「あっ! だったらこれ使えばいいよ、こーれ! ボクのお気に入りアイテム『手錠』だよっ! これさえあれば他の装備なしでもダイジョーぶい!」

「・・・何でアンタそんなもの持ち歩いてんのよ・・・怖いわね」

「やだなー、心配しなくても大丈夫だよアクア様~。これはボクが掛けてもらうために持ち歩いてるだけだから、人に掛けたりしないよー。勿体ないし、使い方間違えてるからね!」

「・・・いや、うっかり納得しかけちゃったけど、正しいわよねその使い方!? むしろ手錠って本来、人にかける物じゃなかったかしら!?」

「え? でも、エリス様がボクに教えてくれたんだよ? 手錠の正しい使い方はこういうのですって、ボクの体で実践して見せながら・・・」

「エリスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」

「アクア先輩!!」

「(びくっ!)な、何よいきなり大声だして・・・ちょっとだけビックリしちゃったじゃないのよ・・・」

 

 大声に気をもまれちゃったのか、アクア様はちょっとびくびく。

 おかげで誤魔化されちゃったね! 残念女神様だねアクア様! エリス様もだけど!

 

「先ほどから見ていれば忙しない人ですね。少しは落ち着いてください。この非常時にうろたえ騒ぐだなんて、同じ女神として恥ずかしいです」

「う・・・は、反省してます」

「だったら早くそこで転がってる女の人たちを全員ハダカに剥いてから手錠を掛けて、猿ぐつわを噛ませちゃってください。こんな所にいつまでもジッとしてたらモンスターに襲われかねません。まだ私たちが出会ってないだけで、今いる未知の大陸にもモンスターはいるかもしれないんですよ?」

「あー・・・言われてみれば確かに一理あるような・・・無いような・・・?」

「襲われたら困るでしょ? 困りますよね? はい、困るって事で決定です。

 では、これより皆さん一緒に街へと向かいます。グズグズしている人は連れてってあげません。置いていきます、このお尻神殿に」

「お、お尻神殿!? この神殿って、そんな名前だったの!?」

「お尻神殿において行かれた先輩は、お尻の女神様です。末永く奉られててください、お尻の女神アクア様」

「いやーーーーーーーっ!!! ノーパンでお尻の女神呼ばわりは嫌すぎるーーーっ!

 四十秒で支度するから、お願い私をお尻神殿に置いてかないでぇーーーっ!!」

「三十秒です。それ以上は待ってあげません。ほら、急いで! さぁ早く!」

「はいーーーーーーーーーっ!!

 おら、アンタたちも早く起きなさいよ、脱ぎなさいよ脱がされなさいよ拘束されなさいよねグズども。遅れたりしたら、お尻引っ叩くわよ!」

 

 う~ん・・・。エリス様のサバイバル女王様適応能力が無駄に高すぎてて困るなぁ~。

 ーーでもま、別にいっか! 女王様がいて困ることってボクにはないしウェルカムだし! お尻万歳! おっぱい万歳! お尻女神様もお尻神殿もお尻の新大陸もみんな纏めてドント来いだ!

 

 

 と言うわけで新章突入?です。番外編として終わる可能性もあるよ! お楽しみにね!


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