とある一方通行な3兄弟と吸血鬼の民間警備会社   作:怠惰ご都合

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話の構成が大方出来上がったのですぐに投縞する事ができました。




それぞれの任務へ

 「で、任務の内容は何なンだ?」

 

 一方通行がそう言うとアレイスターは話し始めた。

 

 「実は君達3人には監視をしてもらいたい」

 

 「監視だァ?」

 

 一方通行にはアレイスターの言っている意味が理解出来なかった。

 今まで一方通行は裏の住人として破壊や殺し等しかやってこなかったからである。

 しかし双子の姉弟の方は理解しているようだ。その証拠に話はまだ終わっていない。

 

 「で、誰の監視をすればいいの?」

 

 吸力放増の質問にアレイスターが答える。

 

 「ああ、一方通行には『里見蓮太郎』という少年を、君たち2人には『暁古城』を監視してもらいたい。」

 

 「どうして古城なの?」

 

 アレイスターの言葉が言った後、吸力放増からそんな質問が返ってきた。

 

 「そういえば君達は中等部からの知り合いだと言っていたね」

 

 アレイスターは思い出したように尋ねる。

 

 「うん。でも二人とも『風紀委員(ジャッジメント)』なんだけど」

 

 肯定した後、すぐに尋ねてきた。

 

 「なにも毎日2人で監視をしろと言っているんじゃない。交代でしていけばいいからな」

 

 その質問を待っていたかのように、すぐに返事が返ってきた。

 

 「でも、なんでいきなり?」

 

 反論はせず、当然のことを聞く。

 

  「まあ、少し待ってくれ」

 

 アレイスターはそれだけ言い、一方通行の方を見る。

 

 「さあ一方通行、今度は君が聞く番だ」

 

 「それじゃ遠慮なく、対象が里見蓮太郎ッてこたァ、ガストレアが絡んでンのか?」

 

 一方通行の問いに、アレイスターは頷く。

 

 「正解だ一方通行。詳しくは自分の目で確かめてくれ」

 

 そう告げると、再び吸力放増の方を見る。

 

 「では、君の質問に答えよう。何故、暁古城なのか・・・・・それは、彼が第四真祖、つまり世界最強の吸血鬼だからだ」

 

 「は?古城が吸血鬼?しかも第四真祖?」

 

 それを聞いた吸力放増は大きな声で聞き直した。

 

 「驚くのも無理はない。私も初めて耳にした時には君と同じ反応をしたのだから」

 

 そう言って咎めるようなことはしなかったのだから事実なのだろうと一方通行は心の中で思った。

 

 「暁古城が第四真祖だということに気付いたもう1つの組織が監視役を送り込んだようだ」

 

 楽しそうに告げるアレイスターの顔を見た途端、一方通行は呆れていた。

 

 「ま~いいや。古城が第四真祖だろうが友達には変わらないんだし」

 

 そんな兄の想いを知らない吸力放増は気楽に答えた。

 

 「そうか」

 

 アレイスターは笑みを浮かべた。

 

 それから数秒後に結標が現れ一方通行とビルの外へと消えて行った。

 

 「じゃ、僕も~」

 

 それを見て帰ろうとした少年を呼び止めたアレイスターは質問する。

 

 「完全記憶には伝えなくて良いのか?」

 

 彼にしては珍しく心配しているようだ。

 

 「別に。そういう能力なんだから大丈夫でしょ」

 

 アレイスターの問いに満足げに答えて消えて行った。

 

 

 

 ビルから出て来た吸力放増を待っていたのは以外なことに一方通行だった。

 

 「あれ~、珍しいね兄ちゃんが待っててくれるなんて」

 

 吸力放増は嬉しそうに言いだした。

 

 「チッ。心配したら悪いかよ」

 

 一方通行は不満そうに聞いた。

 

 「ううん、ありがとう。心配してくれて」

 

 そうお礼を言うと、一方通行は恥ずかしそうにそっぽを向いてしまった。

 

 「それで、どうしたの?」

 

 「いや、久しぶりに会ッたンだから話をしようと思ッてなァ」

 

 吸力放増の質問に、一方通行は普段の彼からすれば信じられない事を言ってきた。

 

 「うん!」

 

 吸力放増は満足げに頷くが、突然携帯が鳴ってしまう。

 一方通行に許可をもらい通話に応じる。

 すると、彼は慌てて相手に謝り始めた。

 

 「じゃあ、話はまた今度な」

 

 なんとなく事情を察した一方通行は、それだけ言い残して去っていった。

 吸力放増はそれを見て心の中で感謝した。

 そしてすぐに電話相手のもとへと向かって行った。

 

 




いかがでしたでしょうか?
次回もできる限り早めに投縞しようと思っています。
ではまた。

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