相変わらず戦闘シーンはひでww
長く続くと思われた決着も、
「キリエライト…大樹…手筈の通りに」
「「はい!」」
終わりは意外と早くやってきた。
「やあっ!!」
「む…」
「嬢ちゃん!」
新たな乱入者により戦闘は仕切り直され、騎士王と三人の間に多少距離があく。そこで二人に作戦を話し合う。
「…ライダーさんお願いします」
「お任せを!」
再び戦闘が開始される。これから均衡を崩し、勝負を決める。合図は大樹がキリエライトを後ろに下がらせた後!
「マシュ!」
「えいっ!」
「何っ!?」
「キャスター!ライダー!」
「おう!」
「お任せを!」
キリエライトは唯一の武器である盾を黒き騎士王に投げる。ただの自殺行為に騎士王は驚くが、それも一瞬だ。ライダーが投げられた盾とは違う方向から攻めてくるを見て、その方向に盾を弾き飛ばす。ライダーは指示した様に弾き飛ばされた盾と一緒に後退する。
「キャスター!」
「応よ!善悪問わず土に還りな!
「なっ!?」
キャスターの宝具が真下から浮かび上がってくる。突き出された木々の巨人の腕に捕まれた騎士王は檻に入れられ、巨人とともに焼かれる。周囲の炎熱は轟々と燃え盛り、火柱を上げて騎士王を燃やし尽くす。数分間、火炎は消失しなかった。
「…見事だ、盾の娘に光の御子。やはり私は一人では何も変えられないらしい」
「あ?どういう意味だそりゃあ?」
「いずれ分かる。グランドオーダーはまだ序章に過ぎない…聖杯を巡る旅は今まさに始まろうとしている…」
「!?」
「おい、ちょっとま…!」
騎士王とキャスターが光の粒子となっていく。聖杯の軛から放たれ、座に帰ろうとしている。俺達はやっと彼女に勝利できたことが分かる。どこかで
「これでお終いか。マスター、坊主!今度縁があればランサーとして呼んでくれや!」
「…ああ」
騎士王もキャスターも完全に消え、残った聖杯を確保する。直接見るのは初めてだが、サーヴァント六騎分の魔力が籠った聖杯は今にも溢れそうだ。
「セイバー、キャスター、両名の消滅を確認しました。私達の勝利ですね先輩。聖杯も確保しました」
『よし、それで特異点Fの原因は取り除かれたよ。帰還の準備を…所長?』
「
「どうかしましたか所長?」
「え?あ、そうね。よくやったわ、マシュ、具志堅、藤代。不明な点は多いですがこれでミッションは終了します」
…嫌な予感がすると思い、黒鍵を構えて戦闘態勢をとる。足音と拍手の音と共に姿が現れる。
「君達がここまでやるとは思わなかったよ。私の一瞬の過ちが計画の想定外を生んでしまった」
「レフ・ライノール…」
『レフだって!?レフ教授がそこにいるのか!?』
相変わらずダサい服装と髪型だ。所長はあれを気に入ってるらしいが感性がおかしいに違いない。それに人外の気配がプンプンするぜ。こいつが今回の黒幕か。
「レフ…?ああ、レフ、生きていたのねレフ!」
「おい、落ち着け所長」
意識朦朧としながらレフの名前を呼び、縋ろうとする所長を手で制す。
「藤代?」
「危険だ」
「危険?だってレフよ?貴方だって一緒に働いてたじゃない」
「藤代さんに同感です…あれは私達が知っているレフ教授じゃありません!」
「生前よく見た妖魔の類に似ていますね…」
今にも歩き出そうとする所長を俺が抑え、牛若丸とマシュが前に立つ。
「そこのサーヴァントらはよく感じ取ったというべきか。私が君達とは根本的に違う生物だとね。そこの人間―――藤代航太―――もまあわからなくもないか。異端者狩りのスーパールーキーと呼ばれているだけはある。それだけに殺しておかなかった自分が愚かしい」
え?俺そんな痛い名で呼ばれてんの?超恥ずかしいわ。カレーシスターや阿婆擦れ執行者、麻婆神父よりましだけれども!ましだけれども!!
「まあいい。この特異点も直に消えてなくなる。その前にいいことを教えてやろう」
「いいことだと…?」
「人類は既に滅んでいる。この滅びは確定された未来だ。特殊な磁場で守られてるカルデアも時間の問題だろう」
『外と連絡が取れないのは、取れる人間がいないからか…』
人類滅亡―――ドラマみたいな出来事に大樹やマシュは動けない。所長はまだ何を言われたか分からない様だ。
「う、嘘よねレフ…人類が滅んでいるだなんて…」
「嘘ではないさマリー、いやアニムスフィアの末裔よ。貴様らの愚行がこのような事態を引き起こした。その報いは既に受け取っているみたいだがねえ」
「まさか所長は…」
「マリーは
「あ、ああ…」
レフの言葉に所長は倒れこむ。その顔は青白く染まっていた。
「おっと、崩壊が始まったようだ。私、レフ・ライノール・フラウノスも鬼ではない。最後に祈る時間ぐらいはやろうではないか」
正直見逃されたと思う。まだブランクが抜けてない体では到底届かないだろう。奴は瞬く間に消えていったが、あれ奴自身の力なのだろうか…?
「地下空洞が崩壊しています…!それ以前に空間が安定していません!ドクター!至急レイシフトをお願いします!」
『こっちも急いでいるが所長は…』
「何で…何で私だけ…褒められてもない、認めてもらってもない、評価されてない…どうすればよかったのよ…!」
今レイシフトしても所長は帰れない。そのことが空気を重くする。この世界がギャグ漫画なら聖杯に酒を酌んで大騒ぎなのにな。残念ながらFate時空なんだすまない…ん?聖杯?
「来世に期待しましょう」
『決断早っ!?』
「いや、でもねぇ…蘇生なんて現代の魔術じゃ聖杯でも借りなきゃ…おやぁ?」
「なんとぉ?主殿の右手にはその聖杯がー(棒)」
超下手な小芝居にのってくれたライダーありがとう。後で撫でてやろうではないか。
『ああっ!?そういえばそこには冬木の聖杯があるじゃないか!何とかなるかもしれないぞ!』
「藤代さん!」
「航太さん!」
「主殿!」
「藤代!」
「「「わっしょい!わっしょい!」」」
「何胴上げしてるのよ!?時間ないわよ!?」
キリエライトに大樹、ライダーにいつの間にか戻ってきたアーチャーに何故か胴上げされる俺。所長に怒られるのも俺。この理不尽を許してはいけない(憤怒)
「では早速…」
「え、何そのえ」
俺は笑顔で聖杯を所長に
他人の小説を見ているとこいつを主人公にしたもの書きてーとか思うけど二番煎じだから思いとどまる。
ジャンヌ・ダルクが本当に魔女(魔術師)というIFや【悲報】拳系魔術師ギネヴィア【アーサー王、不貞で正座】とか書いてみたいですねえ時間があれば。今月は二週間に一日のみ休日なんでww
以下、クロスオーバーもの
超絶鼻毛領域 東京(ボーボボ)、悪魔支配市街 駒王(ハイスクールD×D)、死体跋扈学園 巡ヶ丘(がっこうぐらし!)、混沌凱旋庭園 箱庭(問題児たちが異世界からくるそうですよ?)、神話再現戦線 帝都(セキレイ)、幻想叛逆星座 赤月帝国(幻想水滸伝Ⅰ)、権能侵害世界 上ヶ瀬(カミカゼ☆エクスプローラー!)