主人公の知識にFGOはないです。
「牛若丸、まかりこしました。武士として誠心誠意、尽くさせていただきます」
目の前に映る
俺が送っていたのは特筆することのない人生…学校行って、バイトして、進学して、就職して、働く、どこにでもいる社会人だった。それがひっくり返ったのは32歳の頃だ。多分前後不注意で車に轢かれた。死の間際に何か願った気がするが覚えてない。
気付けば小さくなっていた。今は名の知れた家の次男坊らしい。前世の記憶を自覚した5歳からそれに引きずられ、捻くれた。精神年齢の件でそりが合わず、孤高(笑)の存在になっていた。前世の焼き増しどころか前世より酷くなった。
6歳から魔術なるものを学んだ。
15歳になり、当主である父に外を見に行けとケツを蹴られて時計塔なる魔術の教育機関に入学した。このときやっとFate時空だと気付いたが時既に遅し。安穏な日々にも遂に終止符って寸法。血統を重視する魑魅魍魎、奇々怪々な時計塔にさながら生贄のようにドナドナ~されるのであった。あ、遠目に遠坂家の凛ちゃんを見たよ!
20歳になり、5年に及ぶ全体基礎を学び終わる頃、進路に迷っていた。そもそも第二子である俺は魔術刻印を受け取る事はなく、実家の魔術特性に沿う必要のない俺。気晴らしにロンドンでも散歩すると死徒に出くわしました。あ…ありのまま(ry
霧の都RONDONで五年かけて作った
路地裏の曲がり角で相手が俺を見失う一瞬に反転。まずは金的、次も金的、懺悔しやがれ、これがとどめの金的だ~!金玉をザクザク切り裂き、一瞬で頭を破裂させる。貴様の敗因はたった一つ、てめーは金玉を持っていた。
時計塔から聖堂教会に移籍した俺は洗礼後、すぐに代行者へと身を費やした。概念武装『黒鍵』と魔術礼装『良く切れるナイフ』で死徒狩りに連行される。死にかける散々な日々だった。できれば思い出したくない。
25歳になった年、死徒狩りに身も心も削る俺に転機が訪れた。何か…『カルデア』?という組織に出向らしい。理由は出資先の要望だとか。何をするか全くもってわからんが拒否権などなく雪山へ出向く。前世での流され体質は世界を越えても変わらないものらしい。
カルデアについて一ヶ月、いよいよカルデア初のレイシフトに挑むらしい。その説明会を俺を含めた四十八人のマスター候補全員でやっていたが最後のマスター候補が途中で追い出された。カルデアの所長である『オルガマリー・アニムスフィア』は時計塔のロードを輩出した名門中の名門として知られるアニムスフィア家の当主だ。気難しい性格で俺も付き合い難い人間と思っている。
俺は何となく彼のことが気になり、トイレと断ってその場を抜け出す。廊下を駆けながら彼を探していると突然視界が赤く染まり、爆音が鼓膜を響かせる。黒鍵とナイフを構えて周囲を見回すと赤いランプと警告音を知覚した。どうやら異常事態らしい。
駆け抜けてきた彼『具志堅大樹』と一緒に中央管制室に到着する。爆発の代償か施設の所々がボロボロで建物が形を保っていることに驚きながらも彼の言う『マシュ・キリエライト』を探す。周囲を探索すると放送が鳴り響き、視界が目を覆った。ただただ流されるだけの自分を呪いながら身を任すしかなかった。
ここから示すは二人のマスター候補と一人のデミ・サーヴァント、それに一匹が紡ぐストーリーである。
十月から出張なのに何をしてるのだろうか…まあ気長に頑張ります。そういえば皆さんガチャにブライドネロきますけど引きますか?