幼馴染といちゃつくだけの短編集   作:さんれお

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美陽②ヨイドレ編

 

 

 

 

 

水と間違えて酒を飲むなんてことは、絶対に有り得ない。間違いなくニオイでわかる。もし口に含んでしまっても、味の違いに驚いて吹き出すのが普通だろう。

 

「おい・・・美陽」

 

「ほへぇ~?な、なにぃ~?」

 

さて、なぜかここに出来上がった幼馴染が1人。

 

「いや、酔っ払いすぎだろ。ふにゃふにゃになってるぞ」

 

「酔っ払ってないですよ~・・・お水で酔っ払うわけないですよ~・・・」

 

美陽が飲んだ後のグラスを嗅ぐと、日本酒の匂いがした。酔っ払ったほうがちゃんと喋れるんだな・・・いや、喋れてないけども。

 

「はれ・・・?あなたが3人に見える・・・」

 

「酩酊じゃねぇか」

 

「・・・えへへぇ~、3人もいるなら、もっと構ってもらえるかなぁ・・・?」

 

「・・・いや、いつもお前にしか構ってないんだけど」

 

「たくさんなでなでとか、ぎゅーってしてくれるかなぁ・・・?」

 

「・・・」

 

こいついつもこんなこと思ってるのか・・・

 

「ほい、こっちこいよ」

 

「うん・・・ふぁ・・・」

 

千鳥足の美陽をハグする。

 

「はふぅ・・・あったかい・・・」

 

「そりゃ酔ってるからな」

 

「むぅ~・・・酔ってなんかないれふよぉ・・・」

 

ぐりぐり頭を擦り付けてくる。とりあえず頭を撫でてみた。

 

「えへへへぇ・・・だいすき・・・今日はいい夢だなぁ・・・こんなに嬉しいことしてもらえるなんて・・・」

 

「別に、こんくらいならいつでもやったるのに」

 

「うん・・・そうだよね・・・明日は、頑張って、甘えてみようかなぁ・・・」

 

「はいはい、いつでもいいから、今日はもう寝ろ」

 

「うん・・・そばにいてね・・・?」

 

コテンと美陽の頭が落ちた。そのまま抱っこしてベッドに運んだ。帰ろうと思ったけど、腕を離してくれなかったのでベッドにお邪魔して寝ることにした。

 

 

 

翌朝。

 

「ホワぁぁあァあああ!?!???」

 

「なんだ!?敵襲か!?」

 

あ、美陽の部屋に泊まったんだった。

 

「ちっちっ、ちかっちっ・・・!?」

 

「知佳っち?誰?」

 

「あ、え、な、なんで!?」

 

「落ち着け、お前が昨日ダウンしたから介抱してやったんだよ」

 

「だ、だうん・・・?」

 

「酒飲んでよっぱらってさんざ甘えてきたろうに」

 

あ、美陽の顔が青くなった。と思ったら赤くなった。信号かこいつは。

 

「あ、あの、あのっ、・・・昨日、私、何か言いました・・・でしょうかっ!?」

 

「いや特に・・・いっぱい構って~とか甘えたい~くらいしか」

 

「~~~~~っ!」

 

猛ダッシュでどっかに行ってしまった。1週間くらいまともに口を聞いてくれなかった。一生お酒は飲まないそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 







お久し振りです。未成年の飲酒は(ry

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