HUNTER LORD   作:なかじめ

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下手くそ小説ゴメンナサイm(_ _)m
なんと転移前で1話終わりです。テンポ悪くて申し訳御座いません。


邂逅
1話 狩人の助言者と人形


狩人はゆっくりと、ぼんやりと目を覚ます。何時もの事だ。狩人の夢で目を覚まし、墓石に触れ、獣狩りに出かける。

…そう言えば最近はどこに狩りに行ったか?

……思い出せない。かなり長い間眠りについていた気がする。

……?どうしたのだろう?いつもならすぐに誰かから『命令』されたかのよう目的を遂行しようと考え、行動に移せるのに、やはり寝ぼけているのだろうか…?

「おはよう。狩人よ。そして…随分と久しぶりだね。」

 

…!?

 

「なっ!?え、あ、あぁ。」

 

狩人はあまりの混乱に返事とも取れないよく分からない返答をしてしまう。

(ありえない…!ゲールマン!?こいつが、この爺さんが話し掛けてくる事なんて今まで1度も無かった!)

 

そう、ありえない。ゲールマンは狩人の助言者。こちらが話しかけない限り只黙ってそこにいるだけの助言者なのだ。

「うふふ。」

 

「えっ?」

「申し訳ありません、狩人様。狩人様がその様な驚いた顔をなさるところを見たのははじめてなのでつい笑いをこらえられませんでした。」

 

「…人形?」

「はい。なんでしょう?狩人様。」

 

「…有り得ない。」

「え?」

 

「有り得ないだろう?人形に助言者が自分から話し掛けて来るなんて…」

 

そこまで言った所で最初に挨拶をしたきり黙りこんでいたゲールマン、狩人の助言者が口を開いた。

 

「何故、あり得ないと言い切れるのかね?」

 

「それは…それは今まで一度も無かったからだ。あなた達は俺が話しかけるまで一度だって口を開いた事はない…無いはずだ。」

 

「ほう…君の一人称は『俺』なのだな。」

 

「え?」

 

「狩人よ、君があり得ないと言うように、我々も君の声を聞いたのは始めてなのだよ。」

 

「…っ!?」

 

そう、そうなのか?記憶を辿ってみる…。そんなわけ有るかとブツブツといいながらよく思い出してみる。……そう言われて見ればそうだ。こちらも口を聞いたのは始めてだ。こちらから話し掛けた気になっていたが、いつも何か言う前に必要な情報を彼らはこちらに提供してくれていた。

 

「な、なんなんだ…分けが分からない…」

狩人は混乱し過ぎたのかその場に膝をつく。すると人形がこちらに倣うように近くにしゃがみこみ顔を覗いてくる。

「狩人様?」

「ん?な、何だ?」

「大丈夫ですか?もしかして体調が優れないのでしょうか?」

「…いや、混乱し過ぎて目眩がしただけだ。はぁ。済まない人形。俺は大丈夫だ」

「そうですか、安心しました。それと私も狩人様のお声を聞いたのははじめてなのですが、とても素敵なお声なのですね!」

 

「…へ!?」

 

突然人形に誉められ普通に照れてしまう狩人。人形はその名の通り人形なのだが、とても…そうとても人外の美と言うべきか、芸術品のような美しさなのだ。あまり女性慣れしていない、いや、まともな人間と余り会話をしたことのない狩人があたふたするほどに。

 

「さて話しを戻そうか狩人よ。」

 

「あ、ああ。…確か俺達は話しをしたことも無く必要な助言をもらっていたという事…だったか?」

 

「その通り。何故だかわかるかね?」

「…分かっていたらこんなに混乱するか。」

「ふふふ、そうだな狩人よ。では質問を変えよう。君は今まで自分の意志で何かを成した事はあったかね?」

「当たり前だろう。自分の意志で獣狩りに行って…行っていた?」

「なら何故今回の目覚めではしばらく何もせずどこにも向かわなかったのかね?それどころか私が声を掛けるまで棒立ちで隙だらけだったぞ狩人よ。」

たたみかけるようにゲールマンは質問をぶつけてくる。

「…確かに、そうだ。俺は誰かに『命令』されていた…ようなきがする…」

「…ふむ。そうだな。では誰が命令していたか。それがもんだいだね、狩人よ。ふふ、教えよう。…それはとある上位者だ。」

「…そいつはどこにいる?」

「言ったとしてどうするのかね?」

「俺は狩人だぞ。やることなど一つだろ?」

「なる程。だが…無理だぞ狩人よ。」

「…何故だ?」

「その上位者は我々では会うことも、ましてや戦いにすらならないからね。」

「最初の狩人にそこまで言わせるとはな。そいつはいったい何者だ?」

 

 

 

「…その上位者の名は『プレイヤー』だ」

 

 




妄想を文章に起こす事…こんなに大変だとは。
狩人さんはあんな格好良い装束で路上で灯り付けるのに格好良く指パッチンとかしてるんで格好付けな性格で行こうと思っています。

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