軌跡〜ひとりからみんなへ〜   作:チモシー

80 / 323
今回の話は久々に、彼が悪どい事を企む回です(*´-`)

いや…久々でもないかな?
この人、しょっちゅう悪巧みしてる気がして…(笑)


七十四話『そうこ』

 

 

ギィ…イィ…ッ

 

「ははっ…放置していたとは聞いてましたけど、相当前から放置してたみたいですね」

 

庭の一角にある、少し大きめの倉庫。その中へと続く扉は彼に開かれたことで耳障りな音を辺りに響かせ、彼と美紀の二人を出迎えた。

 

 

 

美紀「うわ…中真っ暗…、しかもすごくほこりっぽいです」

 

「世の中がこんなになってから放置してるのかと思ったけど、その前から放置してたみたいですね…」

 

 

彼は持ってきたライトを片手に中を照らしながら、倉庫内を確認する。

中には草を刈る為の小さな鎌からよく分からない大きな機械まで様々な物が置かれていたが、それらの大半が床に散乱していた。

 

 

「散らかってるなぁ…あまり入りたくない」

 

美紀「そうして人が避ける場所だからこそ、誰かがひっそりと潜めるのかもしれません。さぁ、入りましょう」

 

「たぶん大丈夫だとは思いますが…一応、僕が先に入りますよ。美紀さんは周りを見回しながら、僕と離れないようにして下さいね」

 

美紀「わかりました。一応…気をつけて下さいね」

 

「はい。一応…ね」

 

 

ライトで足元を照らしながら、彼はゆっくりと中へと入る…。

一歩一歩進む度に床にたまっていたほこりが宙を舞い、ライトの放つ光に反射していた。彼から二、三歩遅れて美紀も中に入るとライトを手に周囲を照らし、辺りを見回す…。

 

 

 

美紀(高枝切りバサミにノコギリに鎌…全部錆び付いてて、使えそうにはないなぁ)

 

辺りに散乱するそれらの道具は長いこと手入れ一つされていないようで、武器としてはおろか、本来の使い方すらも出来なそうだった。

 

二人はそれらに足をとられないよう、慎重に歩みを進め、奥の方や、棚の裏などをくまなく調べる。

 

 

 

「………」

 

美紀「…どうですか?」ボソッ

 

「…誰もいません。強いて言うなら、ネズミさんが死んでます」

 

美紀「ね、ネズミですか…」

 

「ネズミです。見ますか?」

 

 

美紀「見ませんよっ!!…もう、そこで終わりですか、探せる場所は…」

 

ため息をつきながら美紀は尋ねる。

彼は静かに首を横に振ると倉庫の一角を指さし、めんどくさそうに答えた。

 

 

 

「あそこ、ハシゴが降りてます。つまり、何が言いたいかというと…」

 

美紀「屋根裏があるんですか…。まぁ、外から見てもわりと大きめの倉庫でしたから、もしかしたらあるかもとは思ってましたよ…」

 

二人はそのハシゴのそばまで歩み寄り、ライトでその先を照らした。そうしたことで目に入るのは、ボロボロの木材がむき出しになっている天井…見たところ、屋根裏は天井が低めのようだ。ハシゴを上りきったらすぐに中腰にならないと、頭をぶつけてしまう。

 

 

美紀「…たぶんですが、ここには人はいないと思いますよ」

 

「ええ、僕もそう思います。けど、念のため確認しないと…」

 

美紀「立派ですね…。では、気をつけて下さいね」

 

 

美紀は彼が上りやすいライトでハシゴを照らしてあげながら、もう一方の手をパタパタと振り、彼を見送る。その仕草はどうみても、上る気の無い人間の行動だった。

 

それもそのはず…美紀は上に行く気が無い。先ほどまで見た倉庫の様子から察するに屋根裏は更に汚いだろうし、何よりも上に上がる為のそのハシゴ自体がボロボロで、手をかけたらそれだけで壊れそうだったから。

 

 

 

「…美紀さん、僕だって行きたくはありませんよ。この上には、何がいるのか分からないんですから…」

 

美紀「大丈夫です…こんな場所に人間が暮らしているはずはありません」

 

「いや…僕がこの上にいると思っているのは人間ではなくて、ネズミとか…ゴキブリとか…そんな感じの奴らなんですが」

 

美紀「……いや、そんなのいませんよ?だからほら、はやく見てきて下さいよ!」

 

美紀は彼の肩を軽く小突き、ハシゴを上るように促す…。

 

 

 

「さっきネズミの死体があったのに、この上にはいないって?おかしなことをおっしゃる方だ…」

 

美紀「でも、もし私が先に行って、それでそこに潜んでる人に襲われたらどうします?」

 

「潜んでる人?そんなのいませんよ…」

 

 

「………たぶんね」ボソッ

 

美紀「たぶんでしょう?ほら、可能性はゼロではありません!だから私が先に行ってもお役には…」

 

「でもですね…このハシゴかなりボロボロでしょう?たぶん、僕の体重じゃ上ってる途中で壊れちゃうと思うんですよね~」

 

 

美紀「…だから私に上れと?」

 

「いや、僕はフェアな人間です。じゃんけんで決めましょ?」

 

美紀「……はぁ、わかりましたよ」

 

渋々それを了承し、美紀は腕を振り上げる…。

 

 

美紀「じゃ~んけ~ん…」

 

「ぽんっ…」

 

 

美紀「………」

 

「……」ニヤッ

 

 

絶句する美紀と微笑む彼…。じゃんけん勝負の結果は二人の様子から察せるだろうが、一応言っておくと彼が『チョキ』で美紀が『パー』

 

…つまり、彼の勝ちに終わった。

 

 

 

 

美紀「…うそ、ほんとに私が行かなきゃダメですか?」

 

「ええ、行って下さい!」

 

美紀「で…でも…その…」

 

「ん?…何ですか?」

 

ハシゴを前にモジモジとした様子を見せる美紀…。

彼女は僅かに頬を赤くして、履いているスカートを見つめた。

 

 

 

美紀「私…スカートで来ちゃいました…///」

 

「…だから?」

 

美紀「だから…って、つまりその…スカートだと上るときに…」

 

「…上るときに?」

 

美紀「み、見えちゃうと思うんですけど…///」

 

「…何が?」

 

美紀「………」

 

「…何が見えるんですか?明日への希望ですか?…良いじゃないですか、じっくりとこの目に焼き付けてやりますよ!!」

 

瞳をキラキラと輝かせながら語る彼を見て、美紀は気づく。彼がハシゴを上らないのはこのハシゴが壊れるかもしれないからとか、上にいるかも知れないネズミやゴキブリが怖いからではない。全てはこの時の為…スカートの中を下から覗く為の計画だったのだと…。

 

 

 

美紀「あの…覗く気満々ですよね?」

 

「いえ、僕はスカートの中なんて覗いたりしません!さぁ、安心して上がりなさい!」

 

美紀「…本当に信じて良いですか?大丈夫ですか?」

 

「ええ、神に誓って、僕はスカートの中を覗いたりはしません!」

 

美紀「…じゃあ、上りますけど……」

 

美紀はそう呟き、ハシゴに手をかける。それは軽く手を当てただけでも軋む音を響かせ、不安定にグラグラと揺れた。

 

 

 

美紀「やっぱり怖い…。あのっ、本当に私が行かなきゃダメですか?」

 

「はい。でも大丈夫!途中で落ちそうになったら僕が受け止めますから!!」

 

美紀「そ、それも怖いんですよ…。なんか目が本気ですし…」

 

人気が無く、薄暗い倉庫…。二人きり…。なぜか目が本気の彼…。

その三つの状況は、美紀の心を強い不安で蝕んだ。

 

 

 

「大丈夫ですよ。スカートの中なんて覗かないですし、更に落ちたら受け止めてあげるというサポート付き…こんな安心な事はありません!」

 

そんな事を笑顔で口走りながらも、彼は心の中ではこんな事を思っていた…

 

 

 

(そう、スカートの中は覗かない…。しかしパンツを見ないとは、一度たりとも言っていないっ!!)

 

(僕はスカートの中を覗く(・・)のではなく、直接パンツを見る(・・)のだっ!!)

 

 

 

「さぁ、安心して上りなさい!!」

 

詐欺師のような手口で美紀を罠にはめて、彼はニッコリと笑う。

このままいけば、彼女の下着を覗く事が出来る!そう思っていたから…。

 

普段の彼ならこんな直接的な作戦は立てないのだが、彼は彼なりに生活の中で少しずつストレスを溜めていて、それを解消する方法を探していた。だからこれは、人気の無い場所で美紀と二人きりになった事で自然と思い付いてしまった、彼流のしょうもないストレス解消法なのだと思う…。

 

 

 

美紀「ほ…ほんとに覗かないで下さいよ?さっきからず~っとこっちみてるから不安なんですが…」

 

「大丈夫、スカートの中は(・・・・・・・)覗きませんから!」

 

 

美紀「……あ、あの…」

 

美紀「まさかとは思いますけど…、後で私の下着を覗くだけ覗いて、『パンツを見ないとは言ってない!』とか、子供みたいな事を言うつもりじゃないですよね?」

 

 

「………」

 

美紀「………」

 

彼は何も答えなかった。いや、答える事が出来なかった。美紀の言っている事が、恐ろしいほどに当たっていたから…。

 

 

 

「さ、さぁ…上りなさい…上るのです…」

 

美紀「…最低です」

 

彼に激しい軽蔑の眼差しを向けると、美紀はハシゴにかけていた手を離し、一人で倉庫を出ようとする。

彼はそんな彼女を慌てて引き止めると、冷や汗を流しながら説得を試みた。

 

 

 

「み、見ませんよっ!?だからほら、安心してハシゴへ…!」

 

美紀「もし少しでも覗いたりしたら、胡桃先輩に言いつけますよ?それでもいいなら上ります」

 

「ど、どうしてそこで胡桃ちゃんが出てくるんです?」

 

美紀「胡桃先輩なら、__さんを手早く罰してくれるからです」

 

 

そう答えた美紀の目はとても真剣で、冗談めいた物ではなかった。

もし彼女の下着を覗こうものなら、それは胡桃に報告される。もし胡桃にそれを知られたら何をされるか分からない…命があればまだ良い方だろう…。

 

 

 

「…ぼ、僕ちょっとハシゴの上見てきます。美紀さんは…先に外に出てゆっくりしてて下さい…」

 

美紀「そうですか?じゃ、お言葉に甘えますけど…」

 

 

結局彼は美紀の言葉に屈してしまい、自ら屋根裏を確認する事となった。

美紀はその間、一足先に外へ出て彼を待つ。ほんの5分ほどで屋根裏の確認を終え、美紀の元へと戻った彼が放った言葉は、『異常なし』という一言だけだった。

 

 

 

 

美紀「ね?やっぱり誰もいなかったでしょ?」

 

「えぇ…。この家に潜んでる人なんていうのは、最初からいないんでしょうね…」

 

美紀「まぁ、まだ先輩たちが屋敷内を調べてる途中でしょうから、それが済むまでは完全にいないとは言い切れませんけどね…」

 

「…ですね」

 

倉庫の中も含め、庭の大部分を調べつくした二人は予定よりもかなりはやくやるべき事を済ませてしまったため、庭先に置かれていた一つのベンチに腰かけていた。

 

 

 

美紀「どうします?今から中に戻って、皆さんの手伝いしますか?」

 

「う~ん…それもありですよね…」

 

美紀「…じゃ、戻りますか?」

 

「そうですね。中に戻って適当に歩き回ってれば、すぐ誰かに会えるでしょうし」

 

彼はベンチから立ち上がるとググっと身体を伸ばし、屋敷内に戻るために歩き出そうとした…。だがその時一瞬…目の前にある木や茂みの奥に何かが見えた気がして、彼はそこを凝視する…。

 

 

「………」

 

美紀「?…どうしました?」

 

ただ一点を見つめたまま、じっと動かない彼に美紀は声をかける。彼は美紀と目を合わさず、そこを見つめたままの状態で、そっと答えた。

 

 

 

「一瞬…あそこに誰かの影が見えました。もしかしたら、本当に…」

 

美紀「ほ、ほんとですか!?」

 

「…下がっていてください。見てきます…」

 

美紀「…気をつけてください」

 

「はい…」

 

彼は持っていたナイフを右手に構えると、ジリジリとその木々の方へと歩み寄る…。美紀は元いた位置から二、三歩後退して、それを心配そうに見守った。

 

 

 

「………」

 

美紀(まさか…本当に誰かがいたの?__さんなら多分大丈夫だと思うけど、もしもの時は…急いでみんなを呼ばないと…)

 

 

影を見たというその木の裏まで、あと5m程の距離に近づく彼…。

彼と美紀が今いる場所は屋敷の裏の方に位置していて、普段はあまり人が寄らない。しかも彼の向かうそこは、奥に隠れれば木や茂みによって周囲からの視線を遮ることができる。隠れるのには適しているかも知れない…

 

だが、この場所…なんか見たことが……

 

そんな事をふと思った美紀は、彼を見守りながらその場所をじっと見つめて、いつここを見たのか思い出そうとする…。

 

 

 

美紀(たぶん今日…ここをどこか違う場所から見たんだけど…いつ、なんで見たんだろう…)

 

美紀(今日はまず朝起きて…それから__さん達がゲンジさんと出かけるとか言い出したから私と胡桃先輩は留守番しながらシラユキちゃんと遊んでて…)

 

美紀(それで__さん達が帰ってきてからは胡桃先輩と色んな話を……ん?)

 

 

美紀(もしかして、胡桃先輩と話してる時に…私はここを…)

 

彼女は思い返す…その時の胡桃との会話を…どこからここを見たのかを…。

 

 

 

 

 

 

 

__

 

_____

 

 

________

 

 

 

 

 

 

 

美紀『そういえば胡桃先輩、さっきはなにをしてミナさんをあんな風にさせたんですか?』

 

胡桃『あ、あぁ…。ミナのヤツが洗濯物を庭に干してるとかいうから…』

 

美紀『…当たり前じゃないですか。晴れてる日にわざわざ部屋干しなんてするわけ――』

 

胡桃『そうだけど、あたし達の下着も…だぜ?』

 

美紀『…なるほど、言いたいことは分かりました』

 

美紀『つまり胡桃先輩は、ミナさんが下着を庭に干してると知って、それを__さんに見られることを不安に思ったがゆえに大声を出してしまい…ミナさんを怯えさせてしまったと』

 

胡桃『そゆこと、美紀だってあいつに下着見られんのは嫌だろ?』

 

美紀『それは…まぁ、嫌ですけど』

 

胡桃『でも大丈夫。あたし達の下着、普通に過ごしてる分には目に入らないとこに干してくれてあるみたいだからさ…』

 

美紀『…どこですか?』

 

胡桃『ん~と、どこだっけな…確か庭の裏の方で……ちょっと来てくれ、直接見た方がはやいし』

 

胡桃は美紀を連れて部屋から出ると、廊下奥の窓の前に立つ…。その窓からはちょうどその裏庭を見ることができた。

 

 

 

胡桃『ほら、あそこだってさ…あの木の裏のあたり。まぁ、ここからじゃ角度が悪くて干してる物は見えないけど…』

 

美紀『へぇ…木の後ろに隠して干してるんですね。でもそれって、陽は当たるんですか?』

 

胡桃『あたしもそれ聞いたんだけど、ミナが大丈夫だって。あの木の奥は開けてて、陽当たりも良いんだとさ』

 

美紀『手前にだけ壁のように木を植えてあるってことですか。たしかにこれなら、__さんには見つかりませんね。庭の探検でもされない限りは…』

 

胡桃『この庭で見るものなんかないってミナたちに言われてたし、んなことはしないだろ。…多分な』

 

 

 

________

 

______

 

____

 

__

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美紀「ああっ…!思い出したあっ!!!」

 

「うわっ!!?びっくりした…美紀さん、なんですか?」

 

突如大声を出した美紀の方へと彼は振り返り、ナイフを構えたままで尋ねる。恐らく、木の裏に隠れているその影が飛び出してくるかもしれないと警戒しているのだろう。

 

だがその影は美紀が大声を発したところで、絶対に飛び出して来たりはしない。

その影の正体に気づいた美紀は、冷や汗を流しながら彼の肩に手をかけた。

 

 

 

美紀「あ、あのっ!大丈夫です!あそこには誰もいませんっ!!」

 

「え?いや、だけど僕は影を…」

 

美紀「見間違いです!!そういうことにしてください!!!」

 

「はぁっ?」

 

おかしな事を言う美紀に対して不思議そうな表情を見せる彼…。

しかしどんな表情をされようとも、なんと思われようとも、美紀は絶対に退けなかった…。彼が見た影というのは、間違いなく洗濯物のシャツか何かだ…。

 

もし彼がそこを覗きに行けば、それらと一緒に干してある自分達の下着も確実に見られる。それだけは、絶対に避けねばならない…。

 

 

 

美紀(この木の壁も、洗濯物を完全には隠しきれてなかったんだ!…というか、この人と一緒に庭の探索をすることになった段階でキチンと警戒しとくべきだったのに!甘かった!!)

 

 

美紀「お、お腹が痛いんです…。部屋まで一緒に…来てくれませんか?」

 

「わ、わかりました!でも…あの影の確認だけ――」

 

 

美紀「うぅぅっ!!いた…痛いっ!!すごく痛いですぅ…!!」

 

 

腹を抱えてながらその場に屈み、美紀は顔を真っ青にした。

どうみても…彼女は本当に苦しんでいる。

 

そう思わせるほど見事な演技だった。

 

 

 

「うぅ…し、仕方ないっ!ほらっ!肩貸しますから、掴まって!!」

 

美紀「す…すいません…」

 

かなり具合の悪そうな美紀を案じた彼はナイフをしまってから美紀に肩を貸し、その場所を警戒しつつ離れる。

 

 

 

 

 

 

そうして屋敷内へと戻り広間についた瞬間、彼の肩から離れた美紀が言ったセリフは…

 

 

 

 

美紀「あ、治りました。もう平気です」

 

…という、なんともあっさりとした言葉だった。

 

 

 

 

 

 

 

 




とりあえず、庭は異常なしで終わりましたね。
彼は倉庫内と木の裏と…二度もあった下着拝見チャンスを逃してしまいましたが(笑)

まぁチャンスはありつつも、なんだかんだでそういうのを逃すのが彼です(・_・;



▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。