軌跡〜ひとりからみんなへ〜   作:チモシー

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前回、彼は由紀ちゃん達から山へキャンプに行かないかと誘われました。
結果として彼はそれを了承した訳なのですが、今回はいきなりその当日…目的地である山中へバスに乗って移動している場面へと飛びます!

前回のお話で彼を誘いに来たメンバーの他、更に二人の女性が追加されていますので、かなりの大人数ですっ!!(^_^;)


第三十二話『あつい』

 

 

夏休みの、とある週末の日。一台のバスが山道を走っていた。車内の中は冷房が聞いていてわりと涼しいが、その一方で外は今日も日射しが強く、かなり暑そうだ…。出来ることなら、この涼しい車内にずっといたい…。そう思う者も少なくなかった。

 

だが、そんな訳にもいかない。彼女達の乗るバスは多くの木々に囲まれた山道の中にある一つのバス停に停まり、プシュゥッ…と音を発てながら扉を開いた。ようやく目的地に着いた事を嬉しく思う者、暑い外に出るのが嫌な者、それぞれゆっくり席を立ち、バスを降りてから各々が声を発した。

 

 

 

 

 

由紀「と~ちゃくっ!さぁ、あとはすこし歩いてくだけだね!」

 

胡桃「あっつ……。ええっと、どのくらい歩くんだっけ…?」

 

由紀「すこしだよ!」

 

胡桃「うん……だから、どのくらい…?」

 

 

由紀「少し、だよ!!」

 

胡桃「だぁっ!うっさい!!だからその少しがどれくらいかって聞いてんの!」

 

由紀「うわっ!?な、なんでそんなに怒ってるの?」

 

胡桃「この暑い中、お前のテンションに付き合うのはキツいんだよ…」

 

着ていたシャツの襟元を指でパタパタと揺らし、胡桃は由紀に背を向ける。降り立った地は想像していたよりもずっと暑く、由紀が何故こんなにも元気なままなのか不思議なくらいだった。

 

 

 

歌衣「えっと、ここからなら十分くらいで着くはずです。少しだけ、坂道を進むことになっちゃいますが…」

 

白いワンピースの上に紺のデニムジャケットを羽織っている、長く綺麗な茶髪が印象的なその少女、那珂歌衣(なかうい)は背中のリュックサックから取り出した一枚の地図を広げ、目的地までの距離を胡桃達へと告げる。彼女からそれを聞いた胡桃は深いため息をつき、ギラギラ輝く太陽を目を細めて見上げた。

 

 

 

胡桃「はぁ……まぁ、十分くらいなら大丈夫か」

 

歌衣「はいっ!くるみ先輩は体力がありますから、きっと大丈夫ですっ」

 

胡桃「…だな。それよりお前の方が心配だ。キツくなったらすぐ言えよ?」

 

歌衣「あ……は、はいっ…!」

 

胡桃は歌衣の頭に乗っていた大きな麦わら帽子に手を伸ばし、それをしっかりと被らせる。歌衣は少し戸惑ったような顔をしながらも、最後は嬉しそうに笑っていた…。

 

 

 

歌衣「でも……私の他にも心配な人が……」

 

胡桃「ん?……あぁ、そうだな」

 

二人はそっと目線を横へ向け、そこに立っていた二人の少女を見つめる。そこにいた少女の内、一人は空に輝く太陽に負けじと力に溢れていたが、もう一人は額から汗をダラダラと流していて今にも倒れそうだ。

 

 

 

 

 

果夏「やっと着いたね、真冬ちゃんっ!長い間バスに揺られっぱなしで疲れたでしょ?大丈夫?何か欲しいものとかあるっ??」

 

真冬「……静寂(せいじゃく)。…平穏(へいおん)。…あとはカナのいない世界」

 

果夏「またまたぁ~♪ついて早々ジョークなんて、真冬ちゃんもこの大自然を前にハシャギざるを得ないというわけですな!そういえば、心なしか何時もよりもテンション高く見えるもんね♪」

 

真冬「100%勘違い…。今のボクがハイテンションに見えるなら、眼科に行くことを強くオススメする……」

 

由紀と同様、紗巴(すずは)果夏(かな)もこの暑さを気にしていないようだ。彼女はニコニコと満面の笑みを浮かべながら狭山(さやま)真冬(まふゆ)の肩を抱き、一人でケタケタと笑い声をあげている。真冬はそんな果夏に絡まれていること、そしてこの暑さに早くもダメージを受け、顔を真っ青に染めていた。

 

 

 

美紀「ちょっ…!果夏っ、あまりくっつかないであげて。真冬、顔色が悪くなっちゃってるから」

 

果夏「みゃっ?……そうですかねぇ?いつもより元気に見えるけど…」

 

美紀「どう見ても真っ青な顔してるよ。これがいつもより元気に見えるって…果夏はこれまで真冬の何を見てきたの…」

 

真冬「そうだそうだ~…もっと言ってやれ~……」

 

美紀の言葉に紛れつつ、真冬は肩にかけられていた果夏の腕から抜け出す。彼女はそうして美紀の方へと逃げ込むが、フラフラとしていてかなり危なっかしい足取りだ。

 

 

 

 

美紀「真冬、大丈夫?」

 

真冬「……ぎりぎり」

 

美紀の背後に回り込んだ真冬はその向こうに木陰を見つけ、その下へともぐり込む。木陰に入り、日射しが直に当たらなくなっただけでもかなり楽になったようで、真冬は心地よさそうな表情だ。

 

 

 

るー「まふゆ、ジュースのむ?」

 

木陰に潜る真冬が少し苦しそうな表情をしてたのを心配し、るーは彼女の元へと歩み寄る。るーはバスに乗る前に悠里に買ってもらったペットボトルを前へと差し出し、真冬がそれを受け取るのを待った。

 

 

 

真冬「えっ……でも、それはるーちゃんのだよ?」

 

るー「うん。まふゆに分けてあげる。ちょっとだけぬるくなっちゃったけど」

 

真冬「………」

 

悠里「るーちゃんもこう言ってるし、遠慮せず分けてもらってもいいのよ?水分はこまめに取らなきゃいけないもの」

 

真冬が受け取りずらそうにしていると、悠里がその場に歩み寄ってそれを受け取りやすいように言葉で後押しする。るーの姉である悠里の言葉のおかげで真冬も気が楽になり、遠慮なくそれを受け取る事が出来た。

 

 

 

 

真冬「じゃ、ちょっとだけもらうね?」

 

るー「うんっ。半分までならのんでもいいよ」

 

ペットボトルを受け取った真冬が笑顔を見せると、るーも同じように微笑む。彼女は半分までなら飲んでも良いと言っているが、これはるーが悠里に買ってもらった物だ。殆ど中身が減っていないこれを一気に半分も飲むのはさすがに心が痛むので、真冬はほんの一口だけもらうことにした。

 

 

 

真冬「ん…っ………ありがと。おいしかったよ」

 

るー「…もっとのんでもいいよ?」

 

真冬「ふふっ…るーちゃんは優しいね」

 

一口でも飲み物を口に出来た真冬は少しだけ元気になり、青かった顔色も少しずつ良くなっていく。彼女は木陰の中で一度だけ深呼吸をすると、目の前にたたずむるーの頭をぽんぽんと優しく撫でていった。

 

 

 

真冬「元気になれた。本当にありがとう…」

 

るー「えへへ、よかった♪」

 

真冬の笑顔を見たるーは嬉しそうに微笑み、ペットボトルを手にしたまま長い髪を揺らし、今度は由紀の方へと駆けていく。彼女はどうやら由紀になついているらしく、バスの中でも楽しそうに会話をしていた。

 

 

 

 

悠里「ごめんなさい。妹はあなたの事が心配だったんだと思うけど、ちょっとお節介(せっかい)だったかしら?」

 

木陰の中、じっとるーを見つめている真冬の隣へと寄り、悠里は尋ねる。もしかしたら妹の行動が彼女に迷惑をかけてしまったかと不安になったが、真冬は笑顔のままその首を横に振っていた。

 

 

真冬「…ううん。お節介なんかじゃない…。すごく嬉しかった…」

 

悠里「そう、ならよかったわ♪」

 

真冬「ほんと、良くできた妹さんだね。カナより気が利く…」

 

思ったままの事を真冬がボソッと口に出すと、そこに寄ってくる影が一つ…。出来るだけ小さな声で呟いたにもかかわらず、彼女はそれを聴き逃さなかったらしい…。

 

 

 

果夏「はっはっは!またまたぁ~~♪」

 

真冬「…………」

 

果夏「確かにるーちゃんは良くできた子だけど、わたしには劣るって!わたし、もう高校二年生だよ?立派な大人だよ?それがあんな子供に気遣いで負けるわけが―――」

 

真冬「いや…負けてる。完敗。カナごときが、るーちゃんを語らないで…。キミとるーちゃんとじゃ、住む世界が違いすぎる…」

 

果夏「そ、そんなに言うっ!!?ひどくないっ!?」

 

さすがにそこまで言われると思っていなかったのか、果夏の瞳がうるうると涙ぐんでいく。それを横で見ていた悠里は少し慌てたが、真冬は攻めの手を緩めない。

 

 

 

 

真冬「もしカナとるーちゃん…二人が崖から落ちそうになってたら、ボクは迷わずるーちゃんを先に助ける」

 

果夏「わたしはっ…?助けて…くんないのっ…?」

 

悠里「だ、大丈夫よっ…!狭山さんは二人を順に助けるつもりなのっ!だからほら、『先に』って言ってたでしょっ?」

 

果夏「…ぐすっ!い、言われてみれば……」

 

溢れる涙を手の甲で拭い、果夏は真冬の目を見つめる。遂に涙まで流してしまった果夏を見た悠里は一人慌てたが、彼女のそんな気苦労もお構いなしに真冬は言葉の刃を果夏へと突き付けていった…。

 

 

 

 

真冬「先にるーちゃんを助けて、崖にしがみつくカナの手を踏んでいく…。せめて、一思いに殺ってあげるのが友達としての役目だと思うから…」

 

悠里「さ、狭山さんっ!そんなこと言っちゃ……!!」

 

 

果夏「う…ううっ!!ひぐっ…!!うわぁぁんっ!!!」

 

 

 

 

真冬「カナ、うるさいよ……」

 

果夏「ひっ…!?うぅぅっ…!!ざぐらぜんぜぇ~っ!!まふゆちゃんがいじめるぅ~っ!!!」

 

真冬の心無い言葉を聞いた果夏は子供のように泣き出し、歌衣と共に地図の確認をしていた佐倉慈の元へと駆けていく…。今日の慈は白と黒が交互に重なっているノースリーブのブラウス、そして灰色の短パンを身に纏っており、いつもよりどこか色っぽく見える…。ただ、そんな慈は目的地の場所を確認するので手いっぱいなようで……

 

 

 

慈「ええっと、ごめんなさい。今は紗巴(すずは)さんの相手してられないから…少し待っててくれる…?」

 

果夏「でもっ…!!ぐすっ!…でも…っ!」

 

慈「あと…泣くときは静かに泣いてね?今、地図に集中してるから…」

 

果夏と一切目を合わせる事もなく、慈は真剣な表情て地図と睨めっこしている…。慈も悪気はないのだろうが、彼女は今日、ここにいる彼女達の親代わりにとやって来たのだ。彼女達の為、更には彼女達の親達の為、今日一日みんなを守らねばならない。その為にも、まずは無事に目的地へたどり着かなくては…。その思いを胸に地図を見つめるあまり、果夏の事まで手が回らなかった…。

 

 

 

 

果夏「なっ、なかまがっ…!いないよぉぉっ…!!」

 

圭「あ~…よしよし。わかったから泣き止もうね~?ほら、ハンカチ貸してあげるから、涙拭きなって…」

 

果夏「うぅっ…!!ひぐっ!……ぢ~んっ!!」

 

圭「あっ!!?こらっ!鼻までかむなっ!!」

 

果夏「っぐ!?だ、だってぇ……」

 

圭「まったく!ハンカチが鼻水まみれじゃんっ!」

 

果夏「あ、あどで洗うがらぁ…っ…!」

 

あくまで涙を拭くためにと貸してやったハンカチを鼻水で汚され、圭はムッとした表情を果夏へと向ける。真冬にいじめられ、慈に無視され、圭にも怒られ……そんな果夏が最後に向かうのはもう、由紀の元しかなかった。

 

 

 

果夏「ゆぎっ…せんぱいっ…!!」

 

由紀「うわっ!?か、カナちゃんっ!どうしたのっ!!?」

 

果夏「みんながっ…みんながわだしをっ…!いじめるんですっ…!!」

 

由紀「そ、そんなことないと思うよ?みんなやさしい人ばかりだもん。カナちゃんの勘違いとかじゃない?」

 

果夏「だ、だってぇ…!わだしっ…!崖の下でハンカチ洗いながら静かに泣いてっ…手を踏まれるんですぅっ…!!」

 

由紀「……ん?うん?う~~ん???」

 

胡桃「はぁ…厄介なヤツを連れて来ちまったな……」

 

るー「かな、鼻水たれてる……」

 

由紀は訳の分からぬ言葉を放つ果夏を前に首をかしげ、どうすれば良いのか分からずに困っている。由紀も胡桃もるーも、彼女が何故泣いているのかは知らないが、恐らくそこまで大事では無いだろうと思っていた。

 

 

 

 

 

 

悠里「果夏さん泣いちゃったけど…大丈夫なの?」

 

由紀に泣き付く果夏を木陰の下から見つめつつ、悠里は真冬に声をかける。あれだけ泣いている友達を見たら真冬も慌てるのではと思っていたが、彼女は涼しげな表情のままだった。

 

 

 

真冬「もう見慣れた光景だから、平気」

 

悠里「…そう?ならいいけど…。でも、崖にしがみつく手を踏みつける…っていうのはちょっと可愛そうじゃないかしら?」

 

真冬「……ちょっと高いくらいの崖から落ちても、カナなら死なないと信じてる。だから踏める。もちろん、死んじゃうかも知れない高さの崖だったらそんな事はしない…」

 

悠里「死んじゃうかも知れないくらいの崖だったら、助けてあげるの?」

 

真冬「………ご想像にお任せする」

 

そう言ってから木陰を離れる真冬は少し照れているかのように見え、悠里はクスッと笑う…。どうやら、彼女はただ素直になれない性格なだけのようだ。その証拠に、木陰を出た彼女は一目散に果夏の元へと向かっていった。

 

 

 

 

真冬「カナ、コテージについたら…外でバーベキューできるね」

 

果夏「…ぐすっ!…うん、できる…ね…っ…」

 

真冬「ボク、ちょっと良いお肉持ってきたから…一緒に食べようね」

 

果夏「……っん……うん……うんっ!食べるっ♪一緒に食べるっ♪」

 

さっきまでの涙は何だったのか…。果夏は真冬の言葉ですぐに笑顔を取り戻し、茶色のポニーテールをピョコピョコと揺らしながら跳ねている。そんな彼女に抱きつかれる真冬は迷惑そうな顔をしていたが、ほんの一瞬…嬉しそうな顔を見せた気がしたのは悠里の見間違いだろうか…。

 

 

 

 

 

悠里(何だかんだで仲良しさんなのね。バスの中でも、隣あって座っていたし…)

 

その時の光景を思い返し、悠里はまた静かに微笑む。先程乗っていたバスの中、悠里は妹である、るーと隣あって座っていたのだが、その一つ前の席に座っていたのが果夏、真冬の二人だった。そして、そんな果夏&真冬コンビの横の座席に座っていたのが美紀と圭…。悠里&るーの横の座席には由紀と慈が座っていて、その後ろの座席に歌衣と胡桃がいた。そして、歌衣&胡桃の更に後ろの座席に一人で座っていたのが………

 

 

 

 

 

「まったく…すごい暑さですね。倒れそうです」

 

木陰の下に立つ悠里の元に、彼が歩み寄る。思い返せば、彼だけは一人で座席に座っていた。

 

 

 

悠里「ええ、暑いわね…。バスの中、一人で退屈じゃなかった?」

 

「前の席にいた胡桃ちゃんや歌衣ちゃんと話してたんで、そこまで退屈じゃなかったです。まぁ…たまに歌衣ちゃんに睨まれてるような気がしましたけど、思い過ごしだろうな…」

 

そんな事を言いながら木に寄りかかり、彼はふうっと一息つく。ちょうどその時だった。歌衣と共に地図の確認をしていた慈がそれを閉じ、辺りにいた全員の顔を見回していった。

 

 

 

 

慈「コテージの場所は大体わかったので、これから移動していきます。みんな、少しだけ歩ける?」

 

由紀「わたしはいつでもいけるよっ!」

 

胡桃「言ったな?途中でバテても背負ってやんねーぞ?」

 

由紀「……ま…まぁ、そうなったらめぐねえにおんぶしてもらうから…」

 

慈「しませんっ!!」

 

慈がキッパリ言い切ると、由紀はガクッと肩を落とす。そんな由紀を見てみんなで笑った後、一行は目の前の森にある細い坂道をゆっくりと歩いていった。

 

 

 

 




…というわけで、こんな感じのスタートとなりました(ほとんどの時間、果夏ちゃんが泣いてるだけで終わってしまった)

にしても、改めて見るとかなりの人数ですよね…(汗)

由紀ちゃん、胡桃ちゃん、りーさん、みーくん、圭ちゃん、めぐねえ、るーちゃん、歌衣ちゃん、真冬ちゃん、果夏ちゃん…そして彼…。合計、十一人ですか(苦笑)


しかしながら、これまで絡まなかった娘の絡みを書いていくのは楽しいですね(*^_^*)今回の話だと、個人的には真冬ちゃんとるーちゃんの会話シーンが好きです(*´-`)



さてさて、次回は森の中にある道の先…そこにあるコテージへと向かい、そこでバーベキューするまでを書ければなぁと思ってます!!因みにこのコテージですが、これは今回登場したメンバー…那珂歌衣(なかうい)ちゃんの家族の所有物だったりします。

前回のお話の時にはいなかった歌衣ちゃん(用事があったのです)そしてめぐねえ…。この二人も加わり、旅はより賑やかなものになるかと思われます!

因みにめぐねえですが、彼女は由紀ちゃんが無理に無理を重ねて無理矢理に誘った…という設定があります。もちろん、それぞれの親からの了承を得ての行動です!『教師が生徒と出掛けるのってどうなの?』とか…細かいことは気にしちゃいけませんっ!!だって、めぐねえもイベントに参加させたかったんだもの…!(*´ー`*)



こんなお話ですが、次回も楽しんでもらえたら幸いですm(__)m

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