NARUTO筋肉伝   作:クロム・ウェルハーツ

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大きくなった後ろ姿

 森の中に自らの声を響き渡らせるナルトの真意。自らの居場所を教えるような愚かな行為をナルトに選択させた理由。それは、殺気も闘志も感じないことに起因する。

 

 ──なれば、引き摺り出して見せよう。彼らの闘志を、闘魂を!

 

 忍ならば、自分の術をフルに活かして戦うべきだとナルトは考えている。その手段が卑怯だと罵られるような物であったとしても、そこに勝利への熱が感じられるのならばナルトは、それを咎めはしない。

 だが、自分たちを罠に陥れた者たちからは熱が感じられなかった。勝負に際して、首の裏側をヒリヒリと焼くような熱。それがなかった。

 それを引き出す手段をナルトは一つしか知らない。つまり、自分の力を見せ、力を魅せることだけ。

 

「!?」

 

 瞬間、ナルトの姿が掻き消えた。再不斬の水分身を鎧袖一触と言わんばかりに倒したサスケのトップスピードとほぼ同等、いや、それを微かにではあるが上回る速さでナルトは動いた。

 ギアを入れてもいないナルトのスピードではあるが、それは敵対する雨隠れの下忍が全く把握できないスピード。一秒に満たない間に自分たちの術が打ち破られたのを見て、ナルトたちを襲う下忍たち──雨隠れの下忍たち──は一つの結論に達した。

 

 ──体術で攻めると負ける。

 

 ならば、やることは変わらない。このまま幻術で攻めるのみ。

 雨隠れの下忍たちは身を潜めながら印を組み、術を再構築する。ナルトの拳で打ち払われた人型共は即時、体を再現させた。

 

「熱が……出て来たな」

「!?」

 

 ナルトと視線があった。

 そのことを認識した雨隠れの下忍の一人、朧は背筋に冷や汗を大量に流しながら理性では逃げようとしていた。だが、体が全く動かない。指一つでも動かせば、その瞬間、あの巨大で硬い拳が自分の体に減り込むという確信があった。

 

「さあ、戦いを続けよう」

 

 だが、朧の考えとは裏腹に、ナルトは彼から視線を外す。次いで、彼の体は動くようになった。その瞬間、朧は気が付いたのだ。あの男は自分を倒す機会を見逃したのだと。

 

 ──嘗めやがって!

 

 余りの怒りに脳の血管が破れそうだと朧は感じた。

 そもそも、朧は一度、ナルトと戦っている。戦いとも呼べないようなものであるものの、ナルトの驚異的な直感の精度を体感していた。ナルトは身を完全に隠していた彼を何の感知忍術も使わずに見つけ出した時の衝撃は筆舌に尽くしがたい。

 

 死の森に入った後、すぐに偵察に向かった彼は第七班の三人を見つけた。その後、サスケとの攻防で最終的にサスケに踵落としで意識を奪われたのが彼だ。

 

 二度も同じ相手にいいようにされるのは認められなかった。

 

「篝、あの術を使え」

「朧、正気か?」

「あれは場所を選んで使う術だ。森の中で使う術じゃない」

 

 朧が話し掛けた篝に続いて、朧と同じ班の下忍、夢火も朧を止めるべく口を挟む。だが、朧の決意は固かった。

 

「奴に見つかった」

「な!?」

「嘘……だろ?」

「視線が合った。間違いなく、奴はオレたちに気付いている。それで、誘ってやがるんだ。倒せるものなら倒してみろってな。……アンラッキーだ。火が点いた」

「だが……」

「奴の体力は異常だ。見ろ、息切れ一つしていない。粘って奴の体力を減らす前にオレたちのチャクラが切れる」

「!」

「オレたちに残された手段は全力で奴を潰すだけなんだよ」

「……やろう」

「夢火! お前まで!」

「どうやら、幻術とクナイの投擲だけで凌げるほど甘い相手じゃなさそうだ」

「巻物は、巻物はどうするんだ?」

「別の奴から奪う方が簡単だ。覚悟を決めてくれ、篝」

「……分かった。水遁 黒雨の術」

 

 篝が術を発動させると、ナルトを中心とした半径10mほどの箇所に黒い雨が降った。

 

 ──敵の術? なに、これ?

 

 足元にある黒い雨を指に付けたサクラはその正体に気が付く。

 

「これ……油? ナルトォ! 下がって!」

 

 サクラが叫んだのと同時にクナイが前方に刺さった。そのクナイには一枚の紙が付いている。

 普通ならば下がる。状況判断が出来る人間ならば下がってしまう。地面に突き刺さったクナイに繋がる紙から迸る火花を見て、自分の体が油塗れならば引くのが普通だ。そして、どうしようもない状況に落とし込まれた自分の運命を呪いながら火に焼かれる。

 

 そのことをナルトは理解していた。

 敵の手中に嵌り自分が油塗れなことも、自分の前にある起爆札がもう間もなく火を上げることも理解していた。

 

 だが、ナルトは下がらない。前に前に進んでいくのがナルトだ。

 コンマ2秒。一秒にも満たない僅かな時間でナルトは足を踏み出し、ギアを全開にする。踏み出された足。ハムストリングスが熱を持ち、唸りを上げる。

 サバイバルという危険な状況、そして、大蛇丸との邂逅と追撃、更に全力を出す前に沈む敵。常に余力を残していなければ、突発的に起こる次のフェーズについて行くことはできない。そのことが無意識ながらもナルトの動きにセーブを掛けていた。

 ナルトの筋肉は全力を出すことができる機会を心待ちにしていた。

 

 心と体が、今、全力を出せとナルトに叫んでいた。

 地に着かんばかりに前傾姿勢を取ったナルトは曲げた右足に力を入れる。緩くなった時間感覚の中、ナルトは息を止めた。

 

 ──やった!

 

 朧はそう叫んだ。そう思っていた。

 だが、自分の口から出たハズの言葉は聞こえず、腹は熱い。“痛い”ではなく“熱い”だ。次いで視界が前方向へと飛んでいく。ゆっくりと遠ざかっていく景色、そして、意識。後頭部に強い衝撃を受けた瞬間、朧の意識はブラックアウトした。

 

 ──倒した!

 

 篝は起爆札の爆発を見た。

 オレンジ色に光る閃光が人型を作る。あの筋肉についた油が燃えた証拠だ。そこまで、考えた篝だったが、爆炎の人型が陽炎のように消えた瞬間、これはおかしいと思った。自分が使う術だ。その効果は十二分に知っている。骨まで消し炭にするような火力は出ない。

 よく観察しようと身を乗り出した瞬間、篝の脳天に衝撃が奔る。

『一体、何が?』

 そう思う間もなく、篝の意識は刈り取られた。

 

 ──オレたちの勝ちだ!

 

 夢火は自分たちの勝利を確信した。なぜなら、ナルトという筋肉は炎に包まれている。

 だが、そこには奴の燃えた姿はなかった。

 逃げられた。過程を飛ばし、直感でそう気づいた夢火は警戒するよう朧と篝に伝えようと振り向く。だが、傍にいたハズの朧と篝はいなかった。いや、正確に言えば、今し方、後方の木に当たり白目を向いている朧の姿と、拳骨を喰らったのか地面に頭を減り込ませている篝の姿があった。

 

 彼ら三人は全く思い至れなかったのだ。

 ナルトが爆発しそうな起爆札を握り潰して不発にし、不発になったものの起爆札から漏れ出た火花がナルトの体に付着していた油に引火したが、ナルトが出したトップスピードについて行けなかった油が全てナルトの体から流れ落ちて空中に人型の油を残した上、引火した油は全て空中で燃え上がったということを理解できなかったのだ。

 おそらく、そう説明しても彼らは理解できないだろう。いや、理解する必要もない。

 ただの純然たる事実として雨隠れの下忍たちは負けた。それだけのことだ。

 

「あの……これ……どうぞ」

 

 敗者は勝者に対して利益のあるものを渡さなくてはならない。

 夢火は“天”の巻物をナルトへと捧げるのであった。

 

 +++

 

「“天”の巻物か」

「これで、私たちも巻物が揃ったってことね」

「然り」

 

 ナルトが雨隠れの下忍たちを打ち倒し、持って帰ってきた巻物を確認してサスケとサクラは、ほっと息を吐く。

 “天”“地”両方を揃えた第七班。だが、険しい顔付きでサスケとサクラは顔を見合わせた。

 

「ナルト。カカシの言葉を忘れたのか?」

「そうよ。チームワークが大事じゃない」

「済まぬ。つい興奮してしまった」

「もし、次に出会った奴らがいれば、オレがやる」

「……」

 

 チームワークってそういうことじゃないんだけどなとサクラは思いながら目的地の塔を振り返った。そして、とある実力者の言葉を思い返す。

 

『合同で行う主たる目的は同盟国同士の友好を深め、忍のレベルを高め合うことがメインだとされるが、その実、隣国とのパワーバランスを保つことが各国の緊張を……』

 

 砂隠れのくノ一の言葉だ。隣国とのパワーバランスを保つ、つまり、自国の戦闘力を見せることで各国の緊張状態を維持することが中忍試験の真の目的。しかし、今までの第一の試験、第二の試験では上役に力を見せてはいない。この広い第二の試験の試験会場全てをモニターすることは不可能とサクラは考えた。

 ということは、第三の試験では上役の前で忍のレベルを競い合うような催しが開かれるのかもしれない。

 

 ──もしかすると……。

 

「サスケくん、大丈夫かい? ……その痣、どうしたんだい?」

「何でもない」

 

 ──カブトさんとも戦うことになるかもしれないなんて。

 

 親しい人や親切にしてくれた人と戦うことになる。その覚悟を決めなくてはならないことにサクラは気づき、顔を曇らせるのだった。

 

 +++

 

 カブトと共に塔に到着した第七班の三人は塔に備え付けられた扉を見つめる。金属製の重そうな扉だ。

 と、後ろの茂みからガサガサという音と共に二人の忍が現れた。

 

「何だ、アナタたちですか」

「遅いぞ、カブト」

 

 目にレンズを付けた木ノ葉の下忍と眼鏡を掛けた木ノ葉の下忍だ。二人とも口布と頭巾で顔を隠しており、見える場所は目元しかない。敵意は感じられないものの、第七班の三人を警戒していることにサスケは気が付いた。当然のことだろう。サスケも音がした瞬間から警戒を続けている。

 

「ちょっとゴタゴタに巻き込まれてしまって。済みません」

 

 どうやら、現れ出た二人の下忍はカブトの班員らしい。そのことに気付いたサスケは警戒を緩めるが、決して警戒は解かない。

 

 ──コイツら……何か引っかかる。

 

 そもそも、音が出るまで全く気配を感じさせなかったカブトの班員の二人だ。自分たちに同行する際にカブトが巻物を渡すと言ったことも合わさって、サスケは目の前の二人が中忍に近い実力の持ち主ではないかと考えていた。

 班員の実力に自信がなければ、カブトは巻物を差し出すなど、とてもではないが言えないだろう。裏を返せば、他の班員が巻物を所持し続けることができるという自信があるからこそ、カブトは自分の安全を守るために第七班に近づいたと考えられる。

 

 サスケは二人の下忍、そして、カブトから目を離さずに、カブトと話すナルトの言葉を聞いていた。

 

「カブト殿、感謝する」

「いいや、ボクはほとんど何もしてないよ……うん、本当に」

「いや、貴殿の的確な指示は己らにとっての道標だった」

「そうなら、良かったよ」

 

 カブトは一度、視線を塔のドアに注いだ。

 

「ボクらはこっちの扉を行くから……じゃあ、お互い頑張ろう!」

「承知」

 

 二人の下忍を伴って、カブトは塔の中へと姿を消すのだった。

 

 +++

 

 塔の内部。一つの部屋。

 薄暗い部屋だ。照明は裸電球が一つ。月明かりが明かり取り窓から入ってきているものの、人間に根源的な恐怖を呼び起こすような薄暗い闇が部屋を支配していた。

 その中に響くは冷たい声。人肌よりも冷たく濡れている舌で背筋を舐め回されるかのような声だ。

 

「収穫は?」

「ああ、予想以上ですよ」

 

 後ろの二人は動きが固まっている。だが、彼は違った。表情一つ崩さずに、いや、それどころか笑顔を浮かべながらカブトは懐からカードを取り出す。忍の個人情報をカブト自らがチャクラで焼き付けた忍識札だ。

 

「“第二の試験”での彼の情報は全て書き込んでおきましたよ。コレ、要るでしょ?」

「で、どうだったの?」

「フフ。やはり、気になるようですね……」

 

 カブトは前にいる人物に忍識札を渡し、その名を呼ぶ。

 

「……大蛇丸様」

「お前の意見を聞きたいのよ」

 

 割けた瞳孔が裸電球の光を反射して爛々と光っている。大蛇丸が感情を感じさせない薄笑いでカブトを見つめていた。

 

「“音の隠密(スパイ)”としてのね」

「それは必要ないでしょう。全てをお決めになるのはアナタなのですから」

「フッ……お前のその賢さが私のお気に入りの理由よ。ご苦労様」

 

 暗闇に体を融かした大蛇丸を見送ったカブトは顔に笑顔を貼り付けて、顔を上げる。

 

 “天”無くば智を知り機に備え

 “地”無くば野を駆け利を求めん

 天地双書を開かば

 危道は正道に帰す

 これ即ち“ ”の極意

 …導く者なり

 

 三代目

 

 そこには、三代目火影の言葉が書かれていた。

 

 +++

 

 ナルトとサスケとサクラはカブトたちとは違うドアから塔の内部へと入っていた。

 伽藍洞の部屋。誰もいる様子はなく、更に月明かりのみで部屋は薄暗い。

 

「誰もいないな」

「何かしら操作が必要なんだろうな。何かヒントがあるハズだ」

「ヒント、ね……ねえ、アレ見て」

 

 “天”無くば智を知り機に備え

 “地”無くば野を駆け利を求めん

 天地双書を開かば

 危道は正道に帰す

 これ即ち“ ”の極意

 …導く者なり

 

 三代目

 

 サクラが示したのは壁に書かれた格言染みた言葉。それを読んだナルトは唇を真一文字に結んだ後、唸った。

 

「つまり、どういうことだ?」

「多分、巻物のことだと思う。これって天地の巻物を開けってことだと思うんだけど……あ、私が開くのね」

「了解した。サクラ、頼む」

「うん」

 

 サクラはナルトから天の巻物を受け取る。

 しばし、見つめ合うナルトとサクラ。口火を切ったのはナルトだった。

 

「では……」

「……うん」

「……」

 

 ナルトとサクラは同時に巻物を開く。

 

「人?」

 

 サクラの呟き通り、巻物の中心には“人”という文字が大きく書かれていた。

 と、何の前触れもなく煙を上げる巻物。

 その様子にサスケは心当たりがあった。

 

 ──これは……口寄せの術式!

 

「ナルト、サクラ! その巻物を離せ!」

 

 サスケの言葉に従い、ナルトとサクラは巻物を放り投げる。地面に落ちた巻物から濛々と煙が上がり、彼らの視界を覆い隠した。煙の中に視線を向け、臨戦態勢を整える第七班の三人。

 白い煙が薄まると共に月明かりに一人の人物の影が照らされた。

 

「む?」

「あ、アンタは……」

「よっ!」

 

 煙の中から一人の忍が現れる。快活な声を伴って現れたのは、木ノ葉の額当てと中忍以上の忍が着用することを認められるベストを身に着けた人物。

 

「久しぶりだな」

 

 イルカだ。

 彼ら第七班の三人の恩師であるうみのイルカだった。

 

「ど、どういうことォ?」

「苦労したみたいだな、お前たち」

 

 イルカは困惑に包まれているサクラとサスケ、いつもと変わらない表情であるが、どことなく混乱している様子のナルトを優し気な目付きで見渡した。

 

「この“第二の試験”の最後はオレたち中忍が受験生を迎えることになっててな。たまたま、オレがお前たちへの大切な伝令役を仰せつかった訳だ」

「伝令役?」

「ああ……第二の試験。三人とも突破おめでとう!」

 

 イルカの宣言を持って、第二の試験は終了した。第七班は中忍選抜試験、第二の試験を合格したのだ。

 安心感と共に、床へと腰を下ろすサクラ。

 

「あ、そうだ。先生!」

 

 だが、サクラに疑問が湧き出た。

 

「ん?」

「所で、あの壁紙は何なの? なんか虫食い文字になってるし、私たちじゃ全然意味分かんないんだけど」

「これはな、火影様が記した中忍の心得だ」

「心得?」

「そう! この文章の“天”とは即ち人間の頭を指し、“地”は人間の体を指してんのさ」

 

 壁の文字を指し示すイルカは説明を始める。

 

「“天”無くば智を知り機に備え……あれはつまり、例えばナルトの弱点が頭脳にあるのなら……」

「む!?」

「……様々な理を学び、任務に備えなさい」

 

 口をへの字にしたナルトからサクラへとイルカは視線を移した。

 

「そして、“地”無くば野を駆け利を求めん……サクラの弱点が体力にあるのなら、日々鍛錬を怠らないようにしなければなりませんよ、という意味だ」

 

 続いて、イルカの視線の先にあるのはサスケだ。

 

「そして、その天地両方を兼ね備えれば、どんな危険に満ちた任務も正道。つまり、覇道とも言える安全な任務に成り得る、ということだ」

「じゃあ、あの抜けた文字の所は?」

 

 そう言って、サクラが指し示すのは『これ即ち“ ”の極意』とワザと三代目が一文字分、スペースを開けた箇所だ。

 サクラの疑問にニコリと笑顔を浮かべ、イルカは答える。

 

「だから、中忍を意味する文字……さっきの巻物にあった“人”という一字が入るという訳だ」

 

 イルカは人という文字が消えた巻物を手に持つ。

 

「この五日間のサバイバルは受験生の中忍としての基本能力を試すためのもの。そして、お前たちはそれを見事、クリアした。中忍とは部隊長クラス。チームを導く義務がある。任務における、知識の重要性、体力の必要性を更に心底、心得よ!」

 

 歯を嚙み合わせ、一呼吸置いたイルカはジッと三人を見つめた。

 

「この“中忍の心得”を決して忘れず、次のステップに挑んで欲しい。これが、オレが仰せつかった伝令の全てだ」

 

 ──だが、最後の第三の試験。無茶はしないでくれ。

 

 ///

 

「それに、私は信じているんですよ」

「信じる?」

「オレが受け持った下忍たちは一味も二味も違う。中忍試験程度の障害物なんて叩き壊して進む、と」

 

 ///

 

 イルカは自分の言葉を飲み込んだ。

 

「第三の試験も頑張れ!」

「了解した!」

「誰にも負ける気はねェ」

「はい!」

 

 つい先月ほどまで自分が担当していた生徒たちからの力強い答えを受け、イルカは少し寂しそうに笑い、先へと進んでいく彼らを見送るのであった。

 


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