忍者学校301。
つまり、中忍試験の会場へと踏み入れたナルトたち第七班は、その異様な光景を目にする。彼らが過ごして慣れ親しんだハズの忍者学校の姿はなかった。
周りを見渡せば、数多くの忍の姿が目に入る。木ノ葉だけではない。砂、雨、草、滝、音。各国の隠れ里より集められた自分たちよりも忍の経験を積んだ忍たちの姿。
サスケと言えども、余裕を保ってはいられなかった。自分たちへと向けられる、決して好意とは思えない視線の数々。サスケは思わず息を呑む。
常に余裕を持ち、下忍の実力の範疇に収まらないサスケでこうなのだ。サクラは言うまでもない。
──何か……みんな凄そうな奴らばっかり。
二人とも目の前の異様な雰囲気に吞まれていた。だから、後ろから足早に近づく影に気づけなかったのだ。
「サスケくん、おっそーい♡」
場違いな声と共に、突如、サスケの背に抱き着く一人の少女。
「私ったら、久々にサスケくんに遭えると思ってぇ~……ワクワクして待ってたんだから―♡」
彼女の猫撫で声がサクラの逆鱗に触れる。
「サスケくんから離れーっ! いのぶた!」
「あ~ら、サクラじゃな~い。相変わらずのデコり具合ね、ブサイクー」
「なんですってー!」
「べー」
サクラの叫びに舌を出す金髪の少女。
彼女の名は、山中いの。サスケやサクラ、そして、もちろん、ナルトとも顔馴染みの少女だ。同じ忍者学校で学び、同じタイミングで卒業し、同じく下忍として日々の任務に汗を流す。同期という言葉が彼らの関係を表すに最も相応しい言葉であるだろう。
「何だよ、お前らもこの試験受けんのかよ」
「久しぶりだねー」
「久しいな。シカマル、チョウジ」
癖のある黒髪を後頭部で纏めた少年と小太りの少年、彼らはいのに続いてナルトたちへと歩いて来る。
「よりにもよって、お前らと同じ時に中忍試験を受けるなんてツイてねーな」
「もし、闘うような時があったら、お手柔らかに頼むよ」
癖のある黒髪を後頭部で纏めた少年は奈良シカマル。そして、小太りの少年は秋道チョウジ。彼らもナルトたちの同期で、更に、いのと同じ班員だ。
上忍、猿飛アスマが率いる第十班……いの、シカマル、チョウジの三人が此度の中忍試験へとエントリーしていた。
「ひゃっほー! みーっけ!」
と、シカマルとチョウジの後ろから新しい声がナルトたちへ届く。
シカマルたちの後ろから現れたのは、頭に仔犬を乗せた少年、サングラスを掛けた少年、少しサイズの大きいパーカーを着た少女だ。
「これはこれは皆さん、お揃いでェ!」
「お前らもかよ。めんどくせーな」
「貴殿らも中忍試験を受けるのか」
彼らもまた、ナルトたちと同期の下忍たちである。
頭に仔犬を乗せた少年は犬塚キバ。それと、彼の相棒である赤丸。
サングラスを掛けた少年は油女シノ。
少しサイズの大きいパーカーを着た少女は日向ヒナタ。
上忍、夕日紅が率いる第八班……キバ、ヒナタ、シノの三人が此度の中忍試験へとエントリーしていた。
自分の班以外の6人を見渡したキバは好戦的な笑みを浮かべる。
「く~、なるほどねー。今年の新人下忍9名、全員受験って訳か! さて、どこまで行けますかねェ、オレたち。……ねェ、サスケくん?」
「フン……えらく余裕だな、キバ」
「オレたちは相当修行したからな。お前らには負けねーぜ」
「ワンワン!」
主人に同意するというように赤丸が鳴く。
「おい、君たち! もう少し静かにした方がいいな」
と、ナルトたちへと声が掛けられた。振り返る彼ら9人の前にいたのは眼鏡を掛けた青年だ。
「君たちが忍者学校出たてホヤホヤの9人だろ? カワイイ顔してキャッキャッと騒いで。全く……ここは遠足じゃないんだよ」
「む? それはすまない。……ところで、貴殿は?」
「ボクはカブト。それより、辺りを見てみな」
「辺り?」
カブトと名乗った青年は9人の目線を教室の奥へと向けさせた。
「君の後ろ、アイツ等は雨隠れの奴らだ。気が短い。試験前で皆、ピリピリしてる。どつかれる前に注意しとこうと思ってね」
ナルトは周りを見渡す。
カブトの話を聞くこともなく、ナルトは自らの頭の中で言葉を組み立てていた。
──ナルトくんが頭を捻ってる。
ナルトの様子にいち早く気が付いたのはヒナタだ。他の者は皆、カブトの話、サスケが尋ねたリーや我愛羅の情報を聞く方に意識を割いており、ナルトへと注意を向ける者はいなかった。
──ナルトくんも緊張するのかも。
ヒナタはナルトを見るだけで行動は何も起こさない。いや、何も起こせないという方が正しいだろう。端的に言うと、彼女はナルトに惚れていた。内気な彼女は好意を寄せている相手に自分から声を掛けることを苦手としていたのだ。
そのため、ヒナタはサクラへと視線を注いだ。
ナルトと同じ班であるサクラ、且つ、自分と同じ、尤も好意を寄せる対象は違うが、恋する乙女であるサクラならば、自分の視線にも気が付くのではないかという考えの元、実行されたヒナタの熱視線にサクラは気が付いた。
サクラが視線を注がれていることに気づき、頭を上げる。そこには、自分を見つめるヒナタの姿。
──どうしたの、ヒナタ?
──あの……ナルトくんが……。
アイコンタクトで通じ合うヒナタとサクラ。分析力に関して図抜けた血筋を持つヒナタと天性の分析力を持つサクラだからこそ成し得た技である。
サクラがヒナタからナルトに目線を向けると、鋭い目つきで中忍試験の受験生である忍たちを見つめているナルトの様子が目に入る。
──なんか、ナルトらしくない。
緊張……してるのかな?
そこまで考えたサクラはサスケの言葉を思い出す。
『お前の分析力と幻術のノウハウは、オレたちの班で一番伸びてるからな』
それは自分の力を認めてくれた言葉。それが、どれだけサクラの心を軽くしたことか。
──ナルトを励ましてあげよう。
サスケと同じように、自分もナルトの緊張を解そうとサクラはナルトに向かって手を伸ばした。
「
その声は朗々と響いた。思わず、伸ばし掛けていたサクラの手が止まる。
「敢えて語ろう、己は強者だと」
静まり返る教室の中、ナルトは口を動かす。
「敢えて語ろう、己が名を」
心底、愉しい。
教室の中にいた忍たちは全員、ナルトの表情から彼の心の内を推し量ることができたのだ。
「うずまきナルト。貴殿らと闘う者の名だ」
そして、言われっぱなしで黙っていられるほど彼らは大人ではなかった。尤も、色めき立つことができる蛮勇を備えていたのは、木ノ葉の額当てを着けていない忍に限るが。
タンッと床を蹴る音がした。
──この殺気……あの時の者か。
我愛羅と初めて会った時、自分たちを見下ろすように上から感じていた殺気。それと同等の殺気を放つ者。
ナルトは感じた殺気の方へと目を向ける。
逆立った黒髪の少年が宙へと跳び上がっていた。少年は何も言わず、素早い動きでナルトへとクナイを数本投げつける。
──クナイはフェイク。
死の文字が服に書かれた少年はニヤリと笑い、同じ班員である少年を見る。
──本命は……こっちだよ。
包帯で顔の大部分が覆われた少年は右手にチャクラを流す。ナルトの目は上から迫るクナイに向いており、ナルトの死角である下から攻める少年は包帯の下でほくそ笑む。それは、必勝の手順。
そして、初めて見せる自分の術に相手は成す術がないだろうという自信。
「その闘志、見事。だが、今は戦うべき時ではない」
「!?」
井の中の蛙大海を知らず。
それは所詮、根拠のない自信であった。
顔に包帯を巻いた少年の動きが完全に止まる。
死と服に書かれた少年も目の前から消えたナルトの姿を探すために辺りを確認する。そして、ナルトの姿を見つけた少年は目を大きく見開いた。
「して……貴殿の名を聞いてもよいか?」
「……ドス・キヌタです」
「貴殿と闘う時が楽しみだ。互いに全力を尽くそう」
「……はい」
ドスは頷くしかなかった。
いつの間に移動したのだろうか。ドスの右腕がナルトに掴まれていた。右腕に着けた特製の小手が掴まれているこの状況では、自分の力を発揮することはできない。それどころか、自分が何かアクションを起こした瞬間、右腕に着けた小手が握り潰される可能性がある。
──まさか、ここまで速いとは。考えを改めなくちゃダメか。
音符の意匠が凝らされた額当て。それは新興の隠れ里、音隠れの忍である証。
そして、彼は音隠れの長から命を受けていた。その命令を達成するためには、ここで潰される訳にはいかない。
だからこそ、ドスも、そして、彼の班員もこれ以上、無理に動くことはできなかったのだ。とはいえ、優秀な彼らだ。ナルトが自分たちへと攻撃をする意志はないと考え、心を平静に戻した。
と、ボフンと大きな音が教室の中に響く。
「静かにしやがれ、どぐされヤローどもが!」
教室の前方に煙が立つ。先ほどの怒号は煙の中から発せられたものらしい。
薄くなる煙。そこから現れたのは試験官の忍たちだった。20ほどの忍たちの先頭に立つのは、厳しい顔付きの男性だ。
「待たせたな……。『中忍選抜第一の試験』、試験官の森乃イビキだ」
黒頭巾を被った忍は森乃イビキと名乗る。
と、イビキの目が鋭くナルトとドスへと向いた。
「音隠れのお前ら! 試験前に好き勝手やってんじゃねーぞ、コラ。いきなり失格にされてーのか?」
「すみませんねぇ。なんせ初めての受験で舞い上がってまして……つい……」
「フン」
ドスのあまり反省していない様子にイビキは鼻を鳴らす。
「いい機会だ、言っておく。試験官の許可なく対戦や争いはありえない。また、許可が出たとしても相手を死に至らしめるような行為は許されん」
イビキは教室をギロリと見渡した。
「オレ様に逆らうようなブタ共は即、失格だ。わかったな?」
教室がイビキの言葉でざわつく。ある者はイビキの様子に恐怖を、ある者はイビキの言葉に甘さを感じた。だが、感じた感情が違ったとしても、次の動作は同じものだ。イビキの次の言葉を待つべく、下忍たちは口を閉じていく。
ざわつきが収まるのを待った後で、イビキは再び口を開いた。
「では、これから中忍選抜第一の試験を始める。志願書を順に提出して代わりにこの…………座席番号の札を受け取りその指定通りの席に着け! その後、筆記試験の用紙を配る」
「……ペッ……ペーパーテストォオォォオ!!」
ナルトの悲鳴が木霊した。
+++
──己としたことが……。あまりの衝撃に冷静ではいられぬとは。
また山籠もりが必要だなとナルトは結論付けながら、ナルトは指定された席へと着いた。
「ナルトくん」
「む? ヒナタか」
奇しくも、同じ木ノ葉隠れの里出身であるヒナタがナルトの隣に座っていた。
「お……お互い頑張ろうね」
「無論」
頷き合う二人を割くようにイビキの声が説明を始める。
「試験用紙はまだ裏のままだ。そして、オレの言うことをよく聞くんだ」
黒板の前に立つイビキがこの第一の試験のルールを説明していく。
「この第一の試験には大切なルールってもんがいくつかある。黒板に書いて説明してやるが、質問は一切受け付けんからそのつもりでよーく聞いとけ」
説明しながらイビキはチョークを黒板に滑らせる。
「第1のルールだ! まず、お前らには最初から各自10点ずつ持ち点が与えられている。筆記試験問題は全部で10問、各1点。そして、この試験は減点式となっている。つまり、問題を10問正解すれば、持ち点は10点そのまま。しかし、問題で3問、間違えれば持ち点10点から……」
『2. 3問不正解』と書かれた文字の左に右矢印を引く。
「……3点が引かれ、7点という持ち点になるわけだ」
イビキは一呼吸置く。
「第2のルール。この筆記試験は“チーム”戦。つまりは、受験申し込みを受け付けた三人一組の合計点数で合否を判断する。つまり、合計持ち点30点をどれだけ減らさずに試験をおわれるかを“チーム単位”で競ってもらう」
ゴンという音がイビキの説明を止める。そして、音がした方向から声が上がる。サクラだ。
「ちょ……ちょっと待って! 持ち点減点式の意味ってのも分かんないけど、チームの合計点ってどーいうことぉ!?」
「うるせぇ! お前らに質問する権利はないんだよ! これにはちゃんとした理由がある。黙って聞いてろ!」
サクラは有無を言わさず黙らされる。
「分かったら肝心の次のルールだ。第3に試験途中で妙な行為……つまり、『カンニング及びそれに準ずる行為を行った』とここにいる監視員たちに見なされた者は……」
悪い顔で微笑むイビキの顔は下忍たちにプレッシャーを与える。
「その行為“一回につき”持ち点から“2点ずつ”減点させてもらう」
「あ!」
──筆記問題以外にも減点の対象を作ってるってことね。
サクラが勘付いたことに気が付いたのだろう。イビキは頷く。
「そうだ! つまり、この試験中に持ち点をすっかり吐き出して退場して貰う者も出るだろう」
「いつでもチェックしてやるぜ」
イビキの言葉に同調した中忍、コテツが椅子を軋ませながらバインダーで自分の膝を軽く叩く。
「無様なカンニングなどを行った者は自滅していくと心得てもらおう。仮にも中忍を目指す者、忍なら……立派な忍らしくすることだ。そして、最後のルール。この試験終了時までに持ち点を全て失った者、及び、正解数0だった者の所属する班は……」
イビキは衝撃的な言葉を口にした。
「……3名全て道連れ不合格とする!!」
下忍たちの顔が固まる。
問題が解けないものは、仲間の足を引っ張ってしまうという想像を絶するプレッシャー。
「試験時間は一時間だ。よし……」
教室内の緊張が高まる。
「始めろ!!」
+++
改めて、中忍選抜“第一の試験”のルールを見てみよう。
①最初から各受験者には満点の10点が与えられている。試験問題は全部で10問・各1点とし、不正解だった問題数だけ持ち点から引かれる。減点方式。
②試験はチーム戦。つまり、三人一組の合計点(30点満点)で競われる。
③「カンニング、及びそれに準ずる行為を行った」と見なされた者は、その行為1回につき、持ち点から2点ずつ減点される。
④試験終了時までに(カンニングにより)持ち点全てを失った者・及び正解数が0だった者は失格とする。また、その失格者が所属するチームは、3名全員を道連れ不合格とする。
特殊なルールが用いられた試験。中忍になるものを選抜するためとは言え、素直にイビキの言ったことを読み解くと不誠実極まりない試験だ。
だが、ナルトは立ち止まらない。どんな困難もその両手の拳で打ち砕いていくナルトは止まらない。
──己はただ、一問一問愚直に取り組むのみ!
ナルトは試験用紙をぺラリと捲ってひっくり返す。
試験の必勝メソッド、その一として、ナルトは自分の名前を丁寧に書く。丁寧に名前を書くことで昂った精神が落ち着くとはイルカの談だ。
自らの名を丁寧に、本当に丁寧に名前欄に書いたナルトは視線を下す。
一問目は暗号文だ。
「……」
──分からぬ。
汗が滴り落ち、答案用紙に染みを作る。
そんなナルトの後ろ姿を見ながら、サクラは困ったと周囲に見せるかのように髪をかき上げた。
──大丈夫かな、ナルト。って、私も自分の心配をしなくちゃ。
忍者学校に在籍していた時、ナルトの座学の点数は良いと言えるものではなかった。
これは余談ではあるが、暗記をする際に動きながら物を覚えると記憶に残り易い。そのことを聞いたナルトは早速、試してみた。スクワットをしながら、巻物を読み上げ暗記をしようとした。
だが、元々、頭脳仕事が苦手なナルトだ。努力の成果は中々出ず、忍者学校卒業時の彼の成績は一番下であった。尤も、これはナルトの努力に触発された他の忍者学校生が真面目に授業に取り組んだ一因となったのではあるが。
一問目からレベルの高い問題だ。サクラは意識をナルトから目の前の答案用紙に切り替える。
えっと、第二問。
図の放物線Bは、高さ7mの木の上にいる敵の忍Aの手裏剣における最大射程距離を描いている。この手裏剣の描く楕円に現れる敵の忍者の特徴、及び、平面戦闘時における最大射程距離を想定し答え、その根拠を示しなさい。
サクラの顔色が変わる。
第二問は、ナルトが止まった第一問、暗号問題以上の難易度。座学では忍者学校トップクラスだったサクラと言えども、動揺を隠せない。
──これって、不確定条件の想定と力学的エネルギーの解析を応用した融合問題じゃない。ここにいるほとんどの奴ができないわよ、こんな問題!
その“ほとんどの奴”にサスケも含まれていたことをサクラは知らない。
──こんなの……一問たりともわかんねェ……。
大きく溜息を吐くサスケの顔は常とは違い、焦燥に駆られているものだった。
──おまけに何だよ、この10問目は。
サスケは試験用紙の一番右下へと目を向ける。
第十問。
この問題に限っては、試験開始後45分経過してから出題されます。担当教師の質問を良く、理解した上で回答してください。
サスケはチラと横目で試験官たちを見る。
──にしても、この念の入れよう。オレたちがカンニングするって、まるで決め込んでるようなやり口だな。嫌な奴らだぜ。
「!」
──誰かやられたな。
試験官が持つバインダーからカリカリと何やら音がする。誰かのカンニングがバレて、チェックされたようだ。
試験官の様子を見ながら、サスケは責任者たるイビキの顔を思い返していた。
『無様なカンニングなどを行った者は自滅していくと心得てもらおう。仮にも中忍を目指す者、忍なら…立派な忍らしくすることだ』
「!」
──ちょっと、待てよ……そうか、そういうことか。
イビキの言葉には“裏”がある。そのことにサスケは気が付いた。
──チィ……何てこった。これはただの知力を見る
サスケはカカシの言葉を思い出す。
──『忍は裏の裏を読め』か。つまり、試験官の本意は、カンニングをするなら、無様なカンニングじゃあなく、“立派な忍らしく”バレないようにすべしってこった。
サクラに続いて、サスケもナルトの背中を見遣る。
──気づけ、ナルト! 勘のいい奴はそろそろ動き始めるぞ!
だが、ナルトは気が付かない。物事を素直に捉え過ぎるきらいがあるナルトだ。
カカシの教え、『忍は裏の裏を読め』を理解していても素直さ故に、その言葉通りに動くことはできなかった。
つまり、この第一の試験はナルトにとって最悪の相性の試験だと言えるだろう。だが、彼はここで諦める訳にはいかない。
ただ只管に問題へと取り組むのであった。
暗号文のヒントはド根性忍伝です。
というか、答えの文はド根性忍伝の一文より引用しています。