斬魂刀×創世器   作:空想自己満足

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猫を保護したシュトリル達、シュトリルはその件も兼ねて死神達との接触に取りかかる。そして接触した人物は八番隊隊長京楽止春水出会った。その話の中八番隊副隊長伊勢七雄が加わった所から再会する。


3話

シュトリル『創世器...なのか?』

 

シュトリルの前には京楽がいる。始解状態でだ。やはり隊長と言うだけあって貫禄がある。しかし、敵はノーヴ・リンガーダだ。全体黒い体に体の輪郭を表すように赤い線のラインなどのほぼ2色しかない体でケンタウロスのようなダーカーである。ブリュー・リンガーダのレア種であり、刀ではなくてハルバードを武器として握っている。

俺の名はイトン・シュトリル。一応次代六芒均衡に入る予定の男だ。話は少し戻る。あの時...怒られていた、京楽さんだけだが。

 

伊勢『京楽隊長~!!(怒)』

 

伊勢は座ってる京楽の目の前に立ち、叱っている。しかし京楽はそれを最小限に抑えようとする。

 

京楽『七雄ちゃん、これには深い。深~い訳が。』

 

伊勢の顔がグイッと京楽の顔に近づく。シュトリルは思う。

 

シュトリル『(...何か蚊帳の外なきがする。)』

 

すると伊勢は顔を上げてシュトリルの方をみる。いきなりのことにシュトリルは軽く驚く。

 

伊勢『で、そちらの方は?』

 

シュトリル『イント・シュトリルです。アークs』

 

京楽『あ~!!彼は僕の飲み仲間なんだよ。ほら、一護君達みたいに僕らの姿見える一般人なんだよ。ねっ。』

 

シュトリルが話そうとしていた所に京楽割って入る。しかし、伊勢はどこか納得していないように見える。京楽は笑顔で話しており、シュトリルに目線を送る。

 

シュトリル『...(あ~、庇ってくれるのかな。ん?)』

 

シュトリルがどうしようかと考えている中、ダーカーがいる気配がするとシュトリルは感じ取る。ゆっくりと移動しているが、恐らく相当なすごいレベル。XHを超えているレベルだと思われる。

 

シュトリル『京楽さん、いたいけど我慢してください。』

 

京楽『...ん?...わかったよ。』

 

シュトリルの真剣な姿勢に京楽は悟ったのか大声を上げることなく、ただ自分の背中をさする。小声で『いてて。』と言っている。

 

伊勢『大丈夫ですか、京楽隊長。あなた!京楽隊長に何をしたんですか!?』

 

しかしシュトリルには聞こえてないのか、シュトリルは違う方をじっと見る。すると伊勢はシュトリルの頬をつねる。

 

シュトリル『イタタタ!静かにしてくれ。』

 

伊勢『話を聞いてますか(怒)』

 

眼鏡が白く光る。伊勢はシュトリルの頬をめいいっぱい引っ張った後、つねっていた頬から手を離す。つねられていたシュトリルの頬が若干赤く染まる。

 

京楽『七雄ちゃん、もういいだろう。』

 

伊勢『しかし京楽隊長。』

 

京楽『いいの。僕はこの人の治療を受けていただけだからね。それより気になる事があるんだよね。』

 

伊勢は納得していないような顔をするが京楽は真剣な顔をしてシュトリルをじっと見る。

 

シュトリル『京楽さん、ここで待ってて貰えませんか。ちょっと野暮用が出来たので。(この感じまさかだと思うが...マキナに連絡しよう。)』

 

シュトリルも仕事をする顔になる。そしてそう言うと木の上から降りて茂みの中に入っていく。

 

京楽『七雄ちゃん。彼は僕の飲み仲間だと言うとこにしといてくれないか。』

 

伊勢『...はぁ。わかりました。ですが彼が何者かのか教えてください。』

 

京楽のまじめな表情や目つきに伊勢は食い下がる。そして、少しばかし京楽が知っているシュトリルについて話す、時間にして10分程度。しかし、突然バキバキバキバキと多くの木が倒れ、少し黒い色がついた風が京楽や伊勢の所に吹き込んでくる。

 

伊勢『い、今のは!?』

 

京楽『七雄ちゃんは今近くにいる死神を少しでも逃がすように八番隊のみんなと協力して頂戴。僕はちょっくら行ってくるよ。』

 

そう言うと京楽は瞬歩を使い、スッと姿を消す。

 

伊勢『京楽隊長...。』

 

伊勢は八番隊の拠点に戻り『隊長が戦うため巻き込まれないように避難しよう。』と八番隊の隊員に説明する。その事にあまり納得しない隊員もいたがチームを組み、近くの他の隊の死神に声をかけつつ皆離れていく。

 

所変わってシュトリル。

 

シュトリル『サテライトエイム!!』

 

バン!バン!と大きな音を立て雷銃タケミコウガの銃口先で大きな爆発がする。しかし、敵は効いていないように見える。

 

???『なんだい今の?しょぼい攻撃だね』

 

???『そうだね。下手な攻撃だね』

 

黒く塗られた硬そうな服を着ている男女二人組がシュトリルに向けて話す。そしてシュトリルに向けて手を構えるとその手からグワッと大きくギザギザなまるでパック〇ン見たいな攻撃をする。シュトリルはその攻撃を転がってかわす。

 

シュトリル『(マズいな。思ったように攻撃が出来ない。タケミコウガのフォトンの消費がいつもより激しくて攻撃にぶれが出る、しかもいつもよりかなり火力が低い。こんな状態で解号言って本気出しても俺のフォトンが持たないで先に気絶する。さらにあれはダークファルスダブル、深淵なる闇と一つになったんじゃないのか。てか、どうしてここにいる。)』

 

マキナ『イル・メギド。』

 

ダブルに向けて法撃を放つ。しかしダブル達ふたりは1度消える。そしてその攻撃を放った方向とは別の場所に再び現れる。

 

ダブル男『全く。野蛮だねアークスは』

 

女の子の方は男の子を壁にするような感じでヒョコッと顔をだす。

 

ダブル女『攻撃的だねアークスは』

 

シュトリル『(ならリアリティーを下げてこいつでいくか)

 

フローズンシューター。ウィークバレット装填。』

 

ダブル男『残念だけど時間切れ。』

 

ダブル女『そうだね。タイムアップ』

 

シュトリル『逃がすかよ!』

 

そう言うダブル達二人組に向けてシュトリルはワンポイントを放つ、オート16連射通常弾攻撃だ。しかしこの攻撃は一つも当たらずダブル達は消えてしまう。

 

シュトリル『クソ!どこいった。』

 

マキナ『大丈夫ですかマスター。』

 

シュトリルとマキナは近寄り互いに背中を合わせて全体を見る。

 

ダブル男『まだやる気なの。ならこの子の相手をしてなよ。』

 

ダブル女『そうだね。この子にやられちゃいなよ。』

 

 

ダブル達二人組の姿は見えず、声だけが響く。そして、ノーヴ・リンガーダが出て来る。シュトリル目の前にマキナは後ろを振り返り確認する。

 

シュトリル『そいつはおまえの眷属じゃないだろ!!何でいるんだ!』

 

ダブル女『僕たちの能力忘れてない?』

 

ダブル男『あははは。じゃあがんばってね。』

 

姿は見えずダブルはそう言う。しかしそれ以降ダブル達の声は聞こえずノーヴ・リンガーダと対峙することになった。

 

マキナ『恐らくXH帯のエネミーかと。マスター、フォトンの消費がいつもより激しい見たいですが大丈夫ですか?』

 

シュトリル『大丈夫だろ、なんとかさせてみせるさ。いきなり来るぞ。』

 

ノーヴ・リンガーダは二つの大きなハルバードを構え、赤い線が入っている黒い輪を二つ投げてくるがそれをすぐさま手元に戻す。そしてハルバードとその輪を合体させるような感じでレイザー攻撃のように地面と水平に真っ直ぐ飛んでいく竜巻攻撃をしてくる。マキナはミラージュステップでスーッと1度消えて回避する。シュトリルはノーヴ・リンガーダに突っ込む。ノーヴ・リンガーダのこの攻撃はノーヴ・リンガーダの周り約1mは安全なのである。

 

シュトリル『インパクトスライダー。』

 

安全圏に滑り込みつつ、射撃攻撃を放つ。ノーヴ・リンガーダの足に蹴りを放つがその足はピクリとも動かない。

 

シュトリル『かって~』

 

シュトリルは渋い顔をする。ノーヴ・リンガーダは体全体をひねらせて回転攻撃をする。シュトリルにその攻撃が当たりシュトリルは飛ばされる、が地面着地したとき手を使い宙返りをしてすぐに体勢を立て直す。

 

マキナ『マスター!』

 

シュトリル『マキナ!あれ打てるか?』

 

マキナ『...大丈夫ですか。』

 

マキナは何かを察したように話す。

 

シュトリル『心配症だな。なんとかなるさ。』

 

シュトリルはアサルトライフルを構えて話す。しかしマキナは知っている、シュトリルがアサルトライフルを他人に教えられるほど使い慣れているが後衛としてだ。前衛としての経験は少ない、ライフル1本だけでXHエリアをクリアーする奴らとは前衛のライフルの扱いでは天と地の差がある。だからマキナは不安なのだ、『マスターが倒れてしまわないか』と。基本後衛としてのライフルならなんとかなるかもだが前衛としてはいくらシュトリルでも厳しすぎる、経験が圧倒的に少ない。シュトリルの身を按じているのだ。マキナは心配そうにシュトリルを見つめていたが後ろを向いて走り出す。

 

マキナ『しばらく耐えてください、マスター。』

 

しかしノーヴ・リンガーダはそれを見逃さない。が、バババっとノーヴ・リンガーダの顔に当たる。シュトリルのアサルトライフルによる攻撃だ。

 

シュトリル『無視すんなよ。』

 

ノーヴ・リンガーダはシュトリルに向けて突進攻撃をする。シュトリルはそれを交わす。そしてノーヴ・リンガーダとある程度の距離が出来る。ノーヴ・リンガーダは自分が持っている黒い輪を投げる。その輪はしばらくするとその場で止まり地面から1、2m浮いた所で回転のみ行っている。そしてその輪は黒い風、さっきの攻撃で放ったダーカー因子を回収している。もう一度あの竜巻攻撃をするきなのだ。

 

シュトリル『ウィークバレット。サテライトカノン』

 

黒い輪に赤い印が付き、攻撃が当たる。しかしそれはノーチャージのため余り威力は出ない。ノーヴ・リンガーダ本体はシュトリルに向けてハルバードを振り下ろす。それをシュトリルは交わすがシュトリルは避けてばかりの防戦いっぽう。

 

シュトリル『エンドアトラクト、もう1発』

 

今度はノーヴ・リンガーダめがけゼロ距離から攻撃をまたする。しかしこの攻撃もチャージ出来るのにノーチャージで打つ、2連発でだ。

 

シュトリル『(うっ!...あれ、頭がボーと。)』

 

シュトリルはフォトンの使いすぎで倒れそうになる。だが普段のシュトリルならこんな事にはならない。しかしここの星、この地球のフォトンは通常よりもかなり少ない。そのためフォトンの回復が追いつかないのだ。それを気付かずシュトリルは攻撃を行っていた、創世器が上手く使えなかったのもこれが理由である。シュトリルがひるんだ隙を敵であるノーヴ・リンガーダが見逃すわけなくハルバードを大きく振りかぶりシュトリめがけて振り下ろす。

 

マキナ『もう少し...。(フォトンが集まりづらい。マスターもう少しお待ちを。早く、集まって。)』

 

ここから少し離れた場所でシュトリルの無事を願うマキナがいる。砂煙が上がっているためいい感じで隠れているが、マキナからシュトリルの姿は確認できない。しかしフォトンは確認できる。そのためシュトリルが弱っているのを把握できてしまうのだ。

 

シュトリル『(あ、やばいな...。これは)』

 

ノーヴ・リンガーダの攻撃によりより大きな砂煙が舞う。ノーヴ・リンガーダのハルバードには地面に食い込んでいる。それほどの威力の攻撃だったのだ、シュトリルの姿は無い。

 

京楽『いやー、本当危ない所だったね。大丈夫かい?』

 

シュトリル『...すいません、京楽さん。』

 

京楽が助け出したのだ。ノーヴ・リンガーダの攻撃が決まる前に京楽が助けたのだ。

 

京楽『しかしなんだいこいつは。物騒な色合いといい武器といい。』

 

すると通信が入る。マキナからだ。

 

マキナ『マスター、後10秒ほどで打てます。』

 

シュトリル『わかった。さて、射程圏内にこいつを誘導しないと。京楽さん、一つ頼まれてくれませんか?』

 

京楽『ん?なんだい。』

 

シュトリル『あの黒いドーナツ1つ破壊できますか?あれがこいつの弱点見たいな物なんで』

 

京楽『...よし、わかった。おじさんちょっとだけ本気出しちゃおうか。

 

花風紊れて花神啼き天風紊れて天魔嗤う 花天狂骨』

 

京楽は構える。そして始解をした。それを見ていたシュトリルはこう思った。

 

シュトリル『(創世器の解号か!?!?なんでこの地球にいやこの星にある?)』

 

そして今初めてシュトリルはこの星の原住民の誇りや魂などを京楽にわずかに与えたフォトンから感じ取る。

 

シュトリル『創世器...なのか』

 

京楽『凄いでしょ。隊長クラスの斬魄刀解放は初めてかな。』

 

マキナ『マスター、そちらの方は?』

 

通信機からマキナの声がする。

 

シュトリル『いや、この話は後だ。』

 

ノーヴ・リンガーダもこちらに気付いたのか、突進してくる。しかしシュトリルは冷静に攻撃をする、今そんなことを考えている場合ではないのだ。シュゴーン、ピキューンと音が鳴り放つ。

 

シュトリル『...エンドアトラクト。』

 

放たれた攻撃はまだウィークバレットが残っている輪をとらえて攻撃が当たる。するとパンっと大きな音を立ててその輪は破裂する。その音がなったのと同時でノーヴ・リンガーダは足を踏み外し、少し体制が崩れる。それを見たシュトリルはウィークバレットを再装填する。

 

京楽『さて、僕もソロソロ行くよ。』

 

シュトリルは京楽が狙っている輪に向けてウィークバレットを打つ。そして体制を直したノーヴ・リンガーダ本体にワンポイントを放つ。するとノーヴ・リンガーダはシュトリルを目標に攻撃をする。追ってくるノーヴ・リンガーダをシュトリルは誘導する。そして、マキナの攻撃の射程圏内につく。

 

京楽『色鬼、黒!』

 

京楽は次々と切り込む。そしてパンっとまた大きな音を立ててその輪は破裂する。するとノーヴ・リンガーダは倒れ込み、赤いコアが胸元から露出する。

 

シュトリル『マキナ、今だ!おまけにウィークバレットだ。』

 

通信機に向かってシュトリルは叫ぶ。そしてそこから多少距離をとる。マキナは右に紫色のサッカーボールぐらいの大きさの玉を持ち、左は右と同じ大きさの赤色の玉を持っている。そしてそれを重ね合わせ。

 

マキナ『フォメル...ギオン!!』

 

その2つを自分の胸元付近で合わせ攻撃を放つ。赤と黒の混合したレイザーみたいのがノーヴ・リンガーダのコアをとらえる。その攻撃によってノーヴ・リンガーダは完全に息を絶え、黒い煙がノーヴ・リンガーダから出る。ダーカー因子だ。

 

シュトリル『ナイスマキナ。』

 

マキナ『マスター...。ふぅ』

 

マキナはひょこんと座り込む。今の攻撃でフォトンをかなり消費した物ある。するとスッ京楽が表れる。

 

京楽『な、なんだい今の?この子がやったのか!?』

 

マキナ『は、はい。』

 

赤い眼鏡をかけ直し京楽の顔を見ながら話す。

 

京楽『ん、七雄ちゃん?』

 

マキナ『え?私マキナです。マスターことシュトリル様のサポートパートナーをやらせていただいてます。だからその、人違いかと。』

 

マキナはワタワタと話す。京楽は再度確認する。すると後方から。

 

伊勢『私はこちらですよ。京楽隊長。』

 

シュトリル『お前さんもきたのか。てか京楽さん、よく自分がシュトリルだとわかりましたね。』

 

京楽『まあ、君の霊圧はもう覚えたからね。変装した所で意味がないよ。それが君の本当の姿かい?あ、七雄ちゃんもお疲れさま。でももう警戒解いてもいいと思うよ。』

 

伊勢『案外あっさりとおわったみたいですが。』

 

シュトリル『まあ、課題も見つかったし。故郷には戻れない状態には変わりないんだよな。』

 

シュトリル達は気付いていない。森の茂みからこちらを見つめるダブル達とたくさんの死神の姿に。戦いはまだ序章にも行っていない。




遅れてごめん、マジですまんm(_ _)m

言い訳すると来年就活だからその準備に追われていましたとだけ。これから一ヶ月ごとに変えてやろうと思います。一週間ごと交互じゃなくて一ヶ月ごとに交互にやろうかと。

と言うわけだから次もこっちを更新します。

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