斬魂刀×創世器   作:空想自己満足

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地球じゃない地球に来てしまったシュトリル達、そこでよく分からない様々な原生民を発見する。そして、その原生民達との交流を目指して行く中、ある一匹の猫にバレてしまう。しかしそこにダーカーが襲いかかる。


2話

 

シュトリル『...どうしてこうなった。』

 

俺の名はイトン・シュトリル。一応次代六芒均衡に入る予定の男だ。今俺は戸惑っている、だからちょっと前の話をしよう。

俺はあの時ウォルガーダと交戦していた。

 

シュトリル『(...テッセン)』

 

シュッ、シュキーーンッ!!

 

PAを使い、ウォルガーダの前に行く。そして顔に向けてその一撃を放った。これがとどめの一撃になったのか、ウォルガーダは倒れ込む。

 

ウォルガーダ『グッ...』

 

完全に倒した。このダーカーのレベルが低いのもあったおかげだろう、1分かからず倒せた。すると誰か近づいてくる。

 

車谷『ん~?ここで誰か戦っていたような。まあいいか。』

 

シュトリル『(どうする。顔だけでも見せとくか?いや、今はまずいかな。とりあえず、アフロの黒服達空飛べるってズルいだろ。)』

 

車谷『あ、竜ノ介から連絡だ。もしもし?』

 

すると車谷はどこかへ行ってしまう。この街の管理を引き継ぐ行木竜ノ介のために色々と教えているのだろう。

 

シュトリル『いっちゃたか。あれ?さっきの黒猫はどこ...に!?』

 

シュトリルが見た光景、それはウォルガーダがフォトンによって分解された時に出るダーカー因子に包まれている黒猫の姿であった。

 

シュトリル『おいお前!!すぐに治療してやるからな』

 

黒猫『シャーー!』

 

黒猫の頭をよく見てみると体内にダーカー因子の貯めすぎによって出来ると言われてる芽ができている。ダーカー因子はフォトンが無いと浄化出来ない、ダーカー因子を貯めすぎた者は自我を制御できなくなっていき凶暴になっていく。そして死んだとしてもその体はダーカー因子によって動き続ける。

 

シュトリル『とりあえずこんな目立つ場所でやると見られた時に勘違いされるかもしれない。そこの茂みでさっさとやろう。』

 

するとシュトリルはさっさか移動し、黒猫に少しずつフォトンを与えダーカー因子を浄化していく。

 

シュトリル『(間に合ってくれよ。)』

 

黒猫『...ッ!!』

 

その頃別の場所。

 

砕蜂『ん?夜一様

 

(今一瞬。夜一様の霊圧が乱れたような...!まただ、もしかして夜一様の身に何か。)

 

大前田『隊長、いったいどうしたんですか?』

 

砕蜂『大前田!!ここはお前に任せるぞ』

 

そう言うと砕蜂はどこかへ行ってしまう。

 

大前田『え!?隊長~!?!?』

 

二番隊隊員『副隊長危ないです!』

 

サイクロネーダが武器を振り回す、そして今その振り回してる鎖付きの鉄玉みたいなのが大前田目掛けて飛んでいく。

 

大前田『ぬおぉぉぉぉ~!?!?打っ潰せ、五形頭!!』

 

互いの鉄玉がぶつかり合う。そしてサイクロネーダの鉄玉が打ち返されサイクロネーダのみ体勢を崩す。大前田は五形頭を手元にもどし。

 

大前田『こ、このお、オレ様に不意打ちなんて100年はえーんだよ、ば~が』

 

息を切らしながら叫ぶ。しかしイマイチ迫力がない。

 

場面は変わって治療中のシュトリル。

 

シュトリル『ふー。とりあえず、芽は潰せたけどさてはて後もう少し。この子ダーカー因子取り込んだの今回が初めてじゃないな、って

 

(またなんか近づいてきてる臭いってか速いし。何でここの原生民みたいなの奴は速いのかね。)

 

おい猫ちゃん、ちょっと俺の拠点まで行くけどびびらないでくれよ。マキナ、聞こえるか?』

 

マキナ『どうしましたかマスター?』

 

シュトリル『今から帰る、ダーカー因子に感染している奴を連れて帰るから治療の準備だけしといて。それと患者連れて船に退避してくれないか?』

 

マキナ『マスターは?』

 

シュトリル『大丈夫さ。宇宙で静にしてな。』

 

シュトリルは隠密化を使用しながら高速化を使用してそそくさと拠点に戻る。しかし、追ってくる気配がある。完全に真っ直ぐ追いかけると言う訳では無いが確実に近づいてきてる。その気配は砕蜂であることをシュトリル達は知らない。

 

砕蜂『(なんだこの気配、死神でもホロウでも無い。夜一様の霊圧がその気配に覆い被さっているのか、よく分からない。現世に現れたあの黒い奴らと同じで完全に掴めない、くそ。ん?夜一様の霊圧が消えた...!?)

 

夜一様!!!』

 

 

そして今、シュトリル達の拠点内部から宇宙に構えているシップに移動したときちょっとした事件が起きてた。

 

リュシ『シュトリルさん?あの...その...えーと...。この猫、猫でしたよね』

 

ナーコヤ『でもそれ?あの...つまり...何というか...。これ女の人じゃ、しかもスタイルがいいよ、ゲフ!!』

 

マキナ『どうしますか、マスター?』

 

シップに戻るために自分の体は一時的にフォトンになる。しかし、この猫...人になった。もう一度言う、この猫は人になった。因みにナーコヤが殴られたが気にしてないでおこう。フォトンが原因で進化したのかとも考えたが、猫が人間に進化出来るのかと言う点では無理なような気もする。それこそこの猫がキャストとかと思った方がある程度しっくりくる。もしかしたらこの星の原生民の能力かもしれない。

 

シュトリル『と、とりあえず。このまま宇宙に避難してくれないか。この...猫?女性?まあ、とりあえず色々と聞いといてくれないか?ちょっと、外の相手とか色々と調べてくる。』

 

マキナ『わかりました。服は適当に選んどきます。』

 

シュトリル『頼む。さてと俺はフル装備に剣影付きかな?まったくこんなん変な装備するのアプレンティス撃墜作戦以来だよ。マグも元気な内に行ってくるわ。』

 

山のシュトリル達の拠点付近にて。

 

砕蜂『さっき夜一様の霊圧が消えた。いったいどこへ、まだそう遠くには行ってないはず。』

 

シュトリル『(あ~、あいつか?後つけてきたの。あの猫?女?の知り合いかなんかだろう。)』

 

砕蜂からはシュトリルの姿は見えない。しかしシュトリルから砕蜂の姿は確認できる。

 

シュトリル『(さてはてどうしますか。戦って見ても良いけど絶対後々のやり取りが面倒くなる。それにあいつの技量が分からない。この剣影でどこまで持つか、さすがに創世器まで出すとさすがに周囲にばれて余計ややこしくなる。まあ、一人で動けるし、さっさか調査しますか。とりあえず、それぞれの拠点だけでも探るか。って何だあの背中の文字?...まあ、気にしても今は仕方が無いか。)』

 

シュトリルは隠密化を使用して砕蜂の観察をやめてその場を離れる。

 

砕蜂『ん?誰だそこにいるのは』

 

砕蜂はシュトリルの気配に気付いた訳ではない、他の気配に気付いた。

 

???『ふふ、ふふふ。』

 

???『あは、あはは。』

 

不気味な子供の笑い声が砕蜂の周りを包む。砕蜂は自然と構えてしまう。

 

その頃、シュトリルは隠密化を使用しながらこっそりと山を降りていく。その事に砕蜂は気付かない。そして数分間下山しているシュトリル、その前に。

 

京楽『まったく。現世に来たというのに、はぁ~。

 

(ん?)

 

木に登って一人で杯に酒を入れて飲んでいる八番隊隊長京楽春水の姿があった。

 

シュトリル『(な、何だよあの人。木に登って...何飲んでいるんだ?帽子みたいなの被っているけど)』

 

京楽『君も飲むかい?』

 

そう言うと京楽はシュトリルが隠れてる茂みの方を見る。

 

シュトリル『(え?...まじかい。バレてるよなこれ。)』

 

京楽『どうしたんだい?隠れてないで出てきなよ、旅人さんでいいかな。』

 

京楽はやはりシュトリルがいる茂をみて話す。

 

シュトリル『(あはははは、笑うしかねえ。明らかに技量差があると思う。)

 

どうして分かったのさ』

 

シュトリルは服装や髪型などを元に戻し茂みから出る。すると茂みから黒髪のスパイクヘアーで黒のスーツジャケットスタイルを着て少しばか貫禄がある男性が姿を現す、隠密化をときながら出てきたシュトリルである。京楽は驚いたような顔をして。

 

京楽『え?本当にいたの!いや~、これまたびっくり。』

 

シュトリルは『おい...』みたいなのなんだか拍子抜けした顔をしている。さっきまでの貫禄が吹き飛んだようにも思える。京楽はにこやかに笑っている。

 

時刻はこの星で1時を超えた頃だ。

 

その少し前に時刻は戻り、学校にいる一護達。お昼休みで教室にいる。

 

石田『一護、これはどう言う事だ。』

 

一護『お、俺に聞かれても。』

 

茶渡『本当に知らないんだな。』

 

みんなが見つめる先にはコンがいる。先ほど近くにいたホロウとホロウみたいな奴を倒しに言った一護について行ったのだ。

 

コン『な、何だよ。みんなしてオレ様を見つめやがって、はっ。ね~さ~ん、ゲフッ』

 

ルキア『って、コン。そのアクセサリーはどうしたのだ?』

 

ルキア目掛けて飛び込んでいったコンをルキアは踏み潰す。これと言って珍しい光景ではない。しかしいつものコンの姿と少し違う。

 

コン『あ、これか?これはホロウみたいな奴の攻撃されてちょっとしてから出来た何かだ。男の勲章って奴よ!』

 

石田『うーん。特に変わった所はないのか?』

 

コン『あ?別に何ともねーが...むしろ動きが良くなったくらいだぜ。』

 

コンは特に異常が無いようにみえる。コンには小さな赤いたんこぶみたいなのが左耳に出来ている。コンの動きが普段より活発的になっているような気もする、そんな感じだ。するとルキアが一護に話しかける。

 

ルキア『一護、これって以前のホロウに生えていた物に似てないか。』

 

一護『ああ、確かに。尸魂界の方で何か解らないか。』

 

一護達は前にホロウと戦った時、首の横から一つ今コンに生えているのと同じような物を見ている。

 

ルキア『解らない、ホロウには生えているのを何体か確認報告されているが死神はおろか、義骸でさえ出てないため、無害と今の所はされている。それなのに義魂丸であるコンに、しかもぬいぐるみに出てくるとはいったい...。』

 

茶渡『そもそもあれはホロウなのか?ホロウ特有の仮面や穴がなかったが。』

 

ルキアは首を横に振る。

 

ルキア『それも解らない。ただそのなんとなく、なんとなくなのだがあの虫のホロウとは戦わない方がいいと思う。こう、戦った後になって背筋がゾワッとするんだ。』

 

すると

 

井上『みんな~!』

 

井上が教室に入ってくる。

 

一護『お、井上か。』

 

井上『何してたの?』

 

石田『あ、そうだ井上さん。これ治せないかい?』

 

コン『コレとは何だ!コレとは!』

 

石田はコンに出来ている赤いでき物を指す。

 

井上『ん?どれ。何にコレ、おまんじゅう?』

 

一護『どう見たらおまんじゅうに見えるんだよ。』

 

突然『ぐ~』と誰かのお腹が鳴いている。ホロウとホロウみたいなのを倒していたので、まだお昼を食べていないだ。そして茶渡が顔を赤くして。

 

茶渡『すまない、おれだ』

 

石田『あ~、この話は放課後浦原商店に行ってから話そうか。』

 

井上『そうだね。』

 

茶渡『すまないみんな。』

 

所変わって軽い飲み会状態の京楽と情報交換をしているシュトリル。シュトリルはこの世界の礼儀作法なのかと思いつつ、京楽にお酒を注ぐ。お互いに顔がよく見えるように座っている。かれこれ1時間は立つような気がする。

 

京楽『お?ありがとう。それであの黒いのホロウじゃなくてダーカーって言うのか。』

 

シュトリル『そうですね。で、あの仮面つけたのがダーカーじゃなくてホロウって言うのか。』

 

京楽『そうだよ。それでそのダーカーてのを倒しちゃうとダーカー因子って言う細かなダーカー?になって体内に入り込む。でその体内に入ったダーカー因子を浄化出来るのが今の所フォトンだけって事で良いのかな?』

 

シュトリル『はい、所なんですけど...あなたお偉いさんですよね。』

 

京楽『ん?そうだよ。』

 

シュトリルにはそうには見えない。酒を飲んでいるおっさんにしか今は見えない。だが、見えないだけである。近づいてみてわかる、この人は相当な修羅場を乗り越えてきてる。少なくとも本気でやりあったらこっちが負けるかもしれないということだ。と、京楽がシュトリルに尋ねてくる。

 

京楽『今思ったけどさ、僕の中にもそのダーカー因子が入ってる可能性ってあるの?』

 

シュトリル『はい、えーと...浄化してみます?』

 

京楽『た、頼むよ。僕だって自分の体の中に変な物が入ってるっと思うとちょっと...ね。』

 

先ほどまで気楽にお酒を飲んでいたの京楽の顔が暗くなる。するとシュトリルは京楽の背後に立ち背中に手を当てる。ハタからしてみたら背後から殺しに来たようにも見えてもおかしくない。

 

シュトリル『大人だから我慢してくださいよ。』

 

京楽『え?どう言う事。』

 

シュトリル『大丈夫ですよ。フォトンを流し込むだけですよ。ただ体に直接打ってやるので最初痛いですけど。』

 

京楽『え?やっぱり僕はやめ。』

 

プスッと言う音がなる。そして。

 

京楽『いた~い!!!!』

 

京楽の大きな叫びが周りに響く。きっとさぼって酒を飲んでいた罰であろう。それに反応する者がいる。

 

伊勢『各班ローテーションで昼食を取ってください。怪我をした者は無理をせず、怪我を直すなりしてから動いてください。』

 

八番隊員『『はい!』』

 

ここは八番隊の拠点、シュトリルと京楽が話し合いしている所からそう遠い訳では無い。シュトリル達が拠点として使用していた山と同じ山のふもとに構えている。

現在は各班ローテーションを組んで昼休憩である。

 

伊勢『はぁ~。京楽隊長はどこに行かれ』

 

伊勢は資料を持ち片手で持ち、どこか落胆している。すると突然。

 

京楽『いた~い!!いた~い、いた~い』

 

と、山びこになって誰かの叫びが聞こえる。隊員達は『どうせまた酒でも飲んで転んだり、どっかから落ちたりしたんだろ』と思っている。

 

八番隊員『伊勢副隊長...どうしますか。』

 

伊勢『まったくあの人は、私が見てくるのでちょっと隊をまかせます。京楽隊長~。』

 

伊勢はやれやれと言う顔をしながら京楽の所へ向かう。

 

伊勢『(ん?何でしょうかこの感じ。何というか...京楽隊長の霊圧がはっきりしすぎているような。)

 

京楽隊長~。』

 

伊勢は確実に京楽に近づいてきてる。それは京楽にもシュトリルにもわかる。

 

シュトリル『...!

 

(また誰か来てる。どうする?)』

 

シュトリルは何か考え込んでいる。それを察したのか京楽は。

 

京楽『大丈夫だよ。僕の部下がこっちに来てるだけだから。でも君、霊圧をよく探知できたね。君たちフォトンしか使えないじゃ無かったじゃないのか?』

 

シュトリルはどうしてだろうと考える。そして。

 

シュトリル『うーん、なんとなくですが、京楽さんの霊圧に触れているか大気中のその霊子をフォトンの換わりに吸い込んでいるからかと。』

 

京楽『君も解らないのか。あ~でもなんだか体が楽になって来たよ。』

 

フォトンには色々な作用がある。疲労回復や解毒、痛み止めなど多種多様な効果がある。そんなこんなで会話している、そしてそれを空高くから見た伊勢は。

 

伊勢『京楽たぃ...!!京楽隊長!!

 

(あれは誰!?人間に見えるけどいったいどこの。今は追い払うのが...あ、あれ?)』

 

伊勢は自分が見ている光景を整理する。最初は京楽が不意打ちで背後を取られたなんて考えていたが、京楽はのんきにお酒を飲んでいるのが確認できた。京楽の後ろの人は真剣そうに何かをしているが、むしろ上京した息子が故郷にいる父親の肩をもんでいるなんて表現した方が近いような、そんな感じに見える。

 

京楽『あ!七雄ちゃん。こっちだよ~。』

 

伊勢『あの、京楽...隊長これはいったい?』

 

京楽『ん、ああこの人のことかい?いやね~、ここでのんびりとお酒飲んでたらね、さっきばったり会っちゃって』

 

笑っている京楽、そしてその京楽に近づく伊勢。伊勢はどこか怒っているようにも見える。そんななかゆっくりと近づく敵に3人は気付かないのであった。




ちょっと多くなっちゃったかな?

とりあえずこっちのストーリーの方針は決まったけど、どうなるか自分でも解らない。頭の中のその人がそう言うことをしないんじゃないか?なんて思ったら無理矢理にでも納得がいくように改変していくかもね。

まあ、次回予告としてはバトルって事で。

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