「ねぇ、瀧くんさ―」
「ん~?」
「私、今幸せだよ」
「知ってる。だって、俺も今そうだから」
第2ラウンドを終え、その前と同じようにベッドで並んで顔を合わせる。
心も身体も通わせた俺は今とても幸せで、三葉も同じ気持ちなことに嬉しさを感じる。
俺の答えに三葉は満足してくれたらしく、手を差し伸べてきて俺の頬を撫でた。
大好きな人の優しくて柔らかい温度が伝わってきて目を開けてはいられない。
俺が頬を擦ると決まって幸せそうに目を瞑ってくれた三葉の気持ちが今は痛いほど分かる。
「ねぇ、瀧くん。私―幸せ」
「俺も―幸せ」
幸せだから、何度も確認したくなる。答えが分かっているから、何度も聞いてみたくなる。
そんな時間がゆっくり、ゆっくりと流れて、
三葉は残念そうにそろそろ頃合いと見て切り出した。
「そろそろ、寝よっか。流石に疲れたかも」
「そうだな。明日はゆっくり起きて休んで仕事に備えないと」
仕事、平日、二人のひとときの別れ。
濃い週末を過ごしたからこそ、襲ってくる日常がどうしても怖くなる。
「次にいつ会うかも、ちゃんと約束しないとね」
「ああ、仕事の後に食事してもいいし。また土曜日はデートだってするさ」
でも俺達は確かにこの世界に存在しているから、会えなくなるなんて今はきっとない。
あっ、と三葉はいい案を思い出したかのように身体を伸ばし、枕元から組紐を掴んだ。
「約束、しようか?」
「えっ?」
言葉の意味がわからないまま問いかけると、
三葉は俺の手を取り組紐を小指に巻きつけ始める。
自分の小指にも同じようにそれを行い完成。
これって―
「運命の……赤い糸」
ボソっと三葉はいうと、少し恥ずかしくなったのか俯いてしまった。
それがとても可愛くて、でもやりたくなった気持ちも今は理解できる。
頭を撫で撫でとしながら、
「いいな、繋がったまま寝よう。きっと約束は絶対に破れないよ」
「うん。私たちは明日も来週も再来週もその先もずっと恋人で、会えなくなることなんてない。
これは運命の糸がちゃんと繋いでくれる約束」
「ああ、約束だ」
二人でニッと笑ってそろそろお開きといった空気に。
そこで俺は心の中にむず痒い何かを感じた。
違和感?いやでも、と思うがそのむず痒さはどんどんと増幅してくる。
三葉を見れば彼女も少し苦い顔をしていた。同じ、なのだろうか?
「三葉?」
「うん………うん」
心配になって声をかけるが、返答はあまり要領が得ない。
そうしているうちに俺も今度は表現しようがない違和感が身体を支配し始める。
心がとても不安定になって、身体の自由が効かなくて、頭が回らない。
「たき、く―」
三葉の声がしたと思ったら、そこでプツリと意識が途切れた。
気づいた時は、身体が水中を沈んでいるかのようにゆっくり、ゆっくりどこかに落下している。
意識だけはあるが相変わらず身体の自由が効かず声も出せない。
すると突然、身体からいくつかの淡い光が漏れて粒子となって溢れ出た。
―これは……あの時取り込んだ光?
あの時とはいつだったか、わからないのにまるで知っているかのごとく心が思う。
だが取り込んだ以上の粒子がどんどんと漏れ、集まり、人の形を取りはじめる。
これは夢なんだろうというのは分かるが、何を示唆するのかは全くもって理解出来ない。
ただ沈みゆく流れに任せていると、
人の形として整った粒子が右手を俺に差し出し、そこから1つの粒子が発射された。
粒子はいとも簡単に俺に取り込まれる。
―あっ……
その瞬間、流れ込んできた。
記録が、記憶が、思い出が、想いが、事実が、神秘が、秘密が。
―なんで俺は忘れていたんだろう。
―こんなにも、こんなにも、大切で、忘れちゃいけないのに、忘れちゃダメなのに。
―大切な、本当に大切な三葉との全ての出来事を。
*****
空間から解き放たれ、俺はゆっくりと約束の地に降り立った。
クレーターのような山の頂上で右手には祠で、左手には丸い糸守湖と糸守町。
陽はまだまだカタワレ時には少し余裕があって、明るい世界。
「そうか……今なら―」
今なら全てが分かる。
三葉との出会い、入れ替わり、彼女を探してここで時を超えてまた出会って、そして別れた。
俺達は4日前に出会ったんじゃない。また再会したのだと。
本当に、本当に運命の相手だったのだと。
そして、そろそろ向こうも来る頃だということも。
「瀧くん!」
「三葉……」
少し離れた場所から、さっきまでベッドで一緒だった三葉がいる。
焦るように駆けてきて瞬く間に合流。
三葉の雰囲気からもわかる。彼女もまた、思い出している。
「わたし……」
「ああ……」
二人で見つめ合って互いを確認。
三葉も俺の全てを理解してくれたのだろう、ニコっと笑って続けた。
「私達、本当に運命の相手同士やったんやね」
「思い出さなくても、俺はそうだと思ってたけどな」
ホンマにぃ、と冗談を浮かべながらニヤニヤと笑ってくれる。
過去だけじゃなく、俺は今も、少し先のこれからも分かる。
この世界は、ここから先の未来には繋がらない。
神さまがくれたご褒美の一つか、はたまたボーナスステージか。
そして、そのご褒美の主役はこの場の2人ではない。
「少し歩こうか。まだ時間はあるからさ」
「そうだね。でも私達<だけ>なんで早いんだろう?」
その三葉の言葉からも彼女がこの先も理解していることはわかった。
俺達はこんなところでも相変わらず心が通じ合っていて、それに嬉しさを感じる。
「さぁな……でもせっかく貰ったんだからさ。楽しまないと損だろう?」
ニヤリと笑って、三葉の手を取った。
三葉も、そうだね、と笑って俺達は繋がってクレーターの縁をゆっくりと歩く。
そこからは思い出と今の答え合わせ。
―町からここまでって結構距離あったよなぁ。
俺ばあちゃん背負って格好つけたけど、実は辛かったわ。
―もう瀧くんカッコつけすぎ!私その日の夜は筋肉痛で動けなかったんやから!
―そういえば奥寺先輩とのデートって、……どうやったん?
―それを聞くかよ。失敗失敗の大失敗。オマケにお前のアドバイス、
なんだあれ?まるで役に立たなかったよ。
―そういえばさ、テッシーとサヤちんって今なにしてんの?糸守に住んでるなら会いたい。
―そう!あの2人6月に結婚するんよ!しかも東京に住んでる。今度会いに行こうよ。
―いいなそれ!テッシーは本当に良いやつだったわ。
3つ上だけど、ダチになれたらそんな良いってことはないさ。
―あと四葉にも瀧くんを紹介しないねぇ。ウチの近くに住んでるから今度お茶でもしようよ。
―四葉も懐かしいなぁ。もう大きくなってるんだろ?えっと……高3?楽しみだわ。
―……何が楽しみなん?瀧くん、四葉に変なことしたら許さんよ!
―――
――
―
思い出は尽きること無く、三葉と話すことは本当に楽しくて、涙が出るほど嬉しくて。
少し陽が傾いて来た所で自然と歩みを止めた。
多分そろそろなんだろう、という予感が俺たち二人に走る。
すると少し先で粒子が生まれ、段々と人の形をなしていくのが見えた。
ただそれは一人だ。身長から察するに多分俺。
「おう!」「やっ!」
『なっっっっ!』
相手―高校時代の俺―が形作られ目を開く前に、こちらから声をかけた。
俺は素っ頓狂な声を上げて驚きを隠せないようだ。
『ななななな、なんでそっちがいるんだよ!』
「しらねーよ。神さまのすることなんて、俺にもわからん」
「なにそれ繭五郎さんやん」
横で三葉はケラケラと軽く笑いながら突っ込み。
そんなやり取りを目の前の俺は見ているが、その視線は三葉に釘付けのようだ。
「お前さぁ―」
何やってんだと言ってやろうかと思ったが、俺の言葉を遮るように三葉の言葉が重なる。
「そこの君、今君が考える私は、目の前の私じゃないでしょ?」
『……』
「こっちはあくまでゲスト。主役はそっち。違う?」
「違わないな」
三葉の言葉に確信を与えるように俺の一言。
陽はますます傾いて、カタワレ時も近い。
恐らくもう1つの存在がこの世界に舞い降りる。
『そう……だな。混乱しすぎて何かおかしくなってたみたいだ。スマン。
俺はアイツだけを見てやらないと』
おい目の前の俺。なんでいきなりそんなに格好いいんだ。
ホラ、横の三葉がなんかお前に当てられてるだろ!いい加減にしろよお前。つーか俺。
対抗するようにぎゅっ、と三葉の手を握ると、
三葉は少しハッとして、ゴメンゴメン、と言いたげに強く握り返して来てくれた。
自分で自分に嫉妬するなんて、なんか凄く嫌な瞬間だ。
そうしているうちに、目の前の俺の後方でまた光が集まり始めるのが見える。
主役に与えられる時間は、何故か脇役より短いようで神さまは根っからのいたずら好きだ。
「おい、後ろで光が見えてんぞ。さっさといけ。
それとそっちの方が時間が短いんだから、もう帰ってこなくていいぞ」
「ホラホラ早く行きなさい。私を待たせるなんて許さないんだからね?」
その言葉に応えること無く、俺は光の側まで走っていった。
ここからの俺達は完全に観客。
高校生の俺と高校生の三葉の二度目の邂逅を眺めることしか出来ない。
二人の邪魔にならない所まで離れてみてようか?、と三葉に声をかけると、
三葉もそうだね、と答えて俺達は少しアイツらと距離を取った。
よいしょと腰を落ち着け、クレーターの縁に脚を投げ出し並んで二人の方をみる。
光はいよいよ人の形となり、やがて高校生の三葉となった。
見つめ合って、少し言葉を重ねて、あっ、俺が抱きしめた。
「やるぅ!」
横で三葉がニヤニヤと笑いながら一声。
あそこに居る俺はさっきも感じたが、なんか男子力が凄い。
同じ俺のはずなのに、同じとは思えないほど俺はまだまだで、どうにも居心地が悪い。
「あっ、私が感極まって泣いてる。良かったねぇ……良かったよ」
ぎゅっ、と三葉が俺の腕に抱きついてきた。
三葉も自分自身の感情に当てられたのだろうか、グズッと音が漏れる。
「おいおい、こっちは俺がいるだろ?」
「うん、うん。でも良かったよ。もう一度会えて、本当に良かったね」
「ああ、それは良かった。ずっと、身体の中で頑張って俺たちを焚き付けてたんだからな」
「私が8年で、瀧くんは5年。私たちは記憶がなかったからまだ良かったのかもしれないけど。
あの二人は暗い中で記憶をもったまま、それでも訴えることしか出来なかったから」
「一生懸命、一生懸命に諦めずに訴えることで、俺達はまた会えることが出来た」
「うん……」
そこで三葉をゆっくりと抱き寄せて、熱を共有する。
あの二人が頑張ってくれたから、諦めなかったから今の俺達がある。
そう思うとあの二人への感謝が止められない。
じんわりとこみ上げる嬉しさと涙を必死にこらえて、三葉をゆっくりと支える。
あまり向こうを見ているのも申し訳ないと、そこからは俺達は支え合って無言で過ごした。
幾つかの時が過ぎると、カタワレ時は段々と終わりそうで世界は暗黒に近くなる。
そろそろ、と顔を向こうに移すと、二人が手を繋いでこちらに向かってきていた。
「あいつらっ」
続いて三葉の声。
「なんで来るんよ。もう時間がないのに!」
そう言葉を漏らすが、影はどんどんと近づいてきてすぐ目の前に。
俺たちも手を繋いだまま立ち上がってそれを迎えた。
『あのさ』『ねぇ』
向こうは同時に声を上げる。
「お前らなんで来たんだよ、遠慮するなっていったじゃねえか」
「気なんか使わなくていいの。もうそっちは、終わり、なんだよ?」
もうここの4人は全部分かっている。
向こうの邂逅はこのカタワレ時で終わり。
神さまのご褒美が終わった時、二人は役目を終えて消えてしまうってことを。
『でも話し合って、それで決めたの』
『やっぱりお礼を言おうってな』
高校生の三葉に続いて、高校生の俺が続ける。
しかし、それはこちらの台詞だ。
「お礼って。それはむしろこっちの台詞だ。何年お前らに気づかなかったんだってさ」
「ゴメンね私。本当ならもっともっと早く会えたのに。苦しかったでしょう?」
こちらの台詞に、向こうはフルフルと横に頭を振った。
『『それでも、確かに今、会えたから』』
今度は向こうの声が重なった。
本当に二人は良いやつで、たくさん苦しんで、辛かったのにそれでも感謝を述べてくれる。
その事実には俺は酷く胸が締め付けられて熱くなる。
「分かった。その礼は確かに受け取った」
だから―と続けようとすると、向こうの二人の足元に光が溢れるのが見えた。
その光は足先から段々と二人を包み込みはじめ、もう時間が来たことを知らせる。
横の三葉も、ハッと息を飲んだ。
「三葉、行こう」
「うん」
三葉の背中に手を回し、ゆっくりと後ろを振り向き二人に別れを告げる。
もう見てはいられないし、見てはいけない。
それでも、最後に背を向けたまま一言俺は紡いだ。
「二人とも、ありがとう」
三葉も続けて一言紡ぐ。
「ありがとう。二人の頑張りは忘れないよ」
そのまま俺達は歩き出す。
視線の端で舞う粒子はいよいよ数を増して、終焉が近いことを知らせる。
暗闇の中で粒子は太陽のように輝き、
少しした後、服と服が擦れる音がして、
―ちゅ。
と唇が重なる音の後、世界は再び暗くなった。
残ったのは、俺たち二人だけ。
「こっちは、まだ時間が残ってるんだね」
申し訳ない気持ちを隠せないように、三葉はゆっくりと言葉を紡ぐ。
「ああ、なんで脇役のほうが長いんだっつーの。神さまって本当に酷いやつだ」
「あのさ」
「ああ」
「私達も、消えるね」
「……ああ」
ここから先の未来も、また俺達は分かっている。
『<過去から今>の全てを知る立花瀧と宮水三葉』は消えた。
そして、
『<今から過去>の全てを知る立花瀧と宮水三葉』もまた消える。
残るのは、
『<今から未来>の何も知らない立花瀧と宮水三葉』
だからこそ、この瞬間は神さまのご褒美。
不安を隠せない三葉を励ますように、手にギュッ、と力を込め言葉には想いも込める。
「知らなくたって、それでも俺は三葉が本当に好きで。何よりも大事で。絶対に離れない。
だから絶対に、大丈夫」
「瀧くん……」
三葉は俺を潤んだ目で見つめる。言葉を続ける。
「それにさ、あの『すきだ』のやり直し。知らなくたって出来たんだ。
あれは今言った俺の言葉の証明だ。だから、大丈夫」
大丈夫という言葉に全ての想いを込める。
世界の修正力なのか、神さまの絶対の定めなのか。
入れ替わり、過去への干渉、それらの超常現象を体験から知る人間の存在は決して許さない。
それでもご褒美としてこの場は作られた。
だから俺はもう神さまを恨まないし、けんかを売ることもない。
「うん、私達は、絶対に大丈夫だよね」
三葉は満面の笑顔を浮かべて、俺達は向かい合う形になって笑いあった。
不安を絶対に大丈夫という言葉で抑えつけて、違う俺達に願いを託す。
すると視界の中に粒子が少しずつ、下から湧き上がるように浮かんだ。
こちらも、時間がきたようだ。
「三葉」
「瀧くん」
あの二人と同じように抱き合って、目を見つめて、想いを重ねる。
「過去、今、未来。どの立花瀧も宮水三葉を忘れない」
「過去、今、未来。どの宮水三葉も立花瀧を忘れません」
粒子はどんどん増えてくる。
下半身は既にそれに埋もれて、胸から上しか存在はない。
それでも俺達は絶対に離れない意志を示すように、形のない手で強くお互いを求め唇を重ねる。
お互いの全てを共有する。
そうして世界は、消失した。
*****
「みつは」「たきくん」
俺達は同時に目を覚まして呼びあった。
二人で寝転がって組紐を結んで運命の糸とした後、
妙に身体に異常を覚えたような気もしたが今はスッキリと心が晴れている。
ふと時計を見ると時間は午前3時過ぎ。どうやら2時間ほど寝ていたようだ。
「疲れちゃったのかな……二人で寝ちゃったね」
「ああ、同時に起きたみたいだから寝顔は見れなかった」
「瀧くんの寝顔、また見たかったなぁ」
そういいながら三葉のスベスベの手が俺の頬を擦る。
大好きな熱が伝わってきて、嬉しさに心が溢れる。熱を返すように俺もまた三葉の頬を擦った。
そうしていると、本当に幸せな時間になる。
そこで三葉は、あっ、と思い立ったように俺の頬に当てたのと、逆の手を動かし始めた。
そんな三葉の動きに連動して、俺の手もまた動く。
そうか、繋がってるから。
「運命の赤い糸、まだ繋がってた」
「そりゃ繋がってるよ。寝てただけなんだから」
「え~、瀧くんロマンティックじゃないよぉ~」
「ははは、ゴメンゴメン」
でも嬉しいな、と三葉は呟いて組紐を眺めて笑う。
小さなことでも、俺たちにはとても大きなこと。
ちょっとしたことでも、俺たちにはとても特別なこと。
特別で大好きで大切な三葉と歩めるのなら、この先には絶対に幸せが待っているだろう。
だろう?
いや、違うな。
俺達のこの先には、絶対に幸せがある。
『君たち。のその先は?』
第一章
『二人の先にあるものは?』END
あず。
です。こんばんわ。
ご覧いただけたように第一章はここで終了です。
読んでいただいている皆さんに本当に、本当に心から御礼申し上げます。
しかし、あと1話だけ番外編としてショート&ショートを投稿する予定です。
目次ページの第一章の章タイトルはその時付けるつもりでいます。
さて、ここからは今後の妄想でも少し。
■四葉の話
これは第二章の主題として進めようと思っています。
大きな骨組みはほぼ出来てまして、周りを固め次第進める予定です。
現段階で6~7話ぐらいかかるかなーというイメージです。
■てしさやの話
これは第一章5話に関連する話なのですが書きたいと思っています。
中身はほぼ固まってますのでどこかでコソッと投稿します。
多分1話でいけるかなーと想像
■俊樹と一葉を中心とした彗星落下後の糸守町の話
第一章8話でちょろっと出てきた話の補完です。
これは骨組みしかありませんので周りを固め次第といったところ。
それでは、これからもよければお付き合いください。