いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

93 / 98
なんか、書く気が湧いているので今のうちにたくさん書こうの精神
夜戦って大変だなと書いてて思いました


カムラン半島攻略作戦、敵空母を撃沈せよ!“突入”

吹雪は月夜に照らされた水面を隈無く索敵する

 

「『『『『……』』』』」

 

夜戦は僅かな油断が死に繋がる

いつになくみんなの表情は真剣だ

 

『5時の方向…敵影発見…』

 

初雪からの報告で緊張が高まる

確かに、5時の方向に敵影らしき物が1つ見える

 

「全艦砲撃戦用意」

 

みんなが主砲を構え、白雪は付けていたヘッドフォンを外す準備もする

 

「『『『『…………』』』』」

 

長い沈黙が艦隊に流れる

 

ドクンドクン

 

自分の心臓の鼓動さえ明確に聞こえる

敵影らしきものは暫くふよふよしていたが、ふと消えてしまった

どうやら、発見されなかったようだ

 

『ふぅ…』

 

安堵したような吐息が無線に流れる

 

「引き続き警戒を厳としてください」

 

みんながコクリと首を振る

その後は敵と遭遇することなくもうそろそろ敵の警戒区域目前まで来た

他の隊にも特に異常はない

 

ふと、吹雪が時計に目を落とす

その時、妖精さんから3時の方向に敵影ありと報告があがる

吹雪が3時の方向に目を向けると、確かに6つの敵影らしきものが見える

 

「3時の方向に敵艦見ゆ

砲撃戦用意!」

 

再びみんなが主砲を構える

 

「那珂さんは探照灯照射、お願いします」

 

『りょっかい!

那珂ちゃんにおまかせ!』

 

程なく、那珂が装備している探照灯から眩い光が放たれ敵艦隊を捕捉する

 

「撃ってー!!」

 

5人の艦娘が一斉に砲撃をする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金剛は那珂隊が敵水雷戦隊と交戦を開始したと報告を受ける

 

…大方想定通りデース

 

恐らく、敵は沈められた深海棲艦の分警戒網は縮小してるはず

なら、今は敵主力艦隊まで目と鼻の先…一気に突入してバーニングラブすれば勝てる!

 

「全艦最大せ…」

 

金剛が指示を出そうとした時、金剛の電探妖精から報告があがる

 

「6時の方向より感あり

大型艦2とその他多数を認む」

 

「!?」

 

激しい光と爆音が辺りを支配する

瞬時に金剛は艦隊が攻撃を食らったことを悟った

 

「損害報告を!」

 

『こちら青葉…コホッ…機関部損傷航行不能です…!』

『こちら古鷹、主砲二門損傷!

機関部からも異音が…』

『那智は異常なし』

『高雄、異常ありません!』

『こちら舞風、異常なしです!』

 

1回の攻撃でかなりの損害を食らったことに歯を食いしばる

 

「舞風は青葉の曳航をお願いしマース!

古鷹は青葉の護衛を、残りは私と一緒に敵艦隊と交戦するネ!」

 

『『『『『了解!』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神通は探照灯を照射する

眼前に複数の深海棲艦が照らされる

 

「各艦私に続きてください!

突撃します!」

 

『『『『了解(っぽい!)』』』』

 

周りに水柱が並び立つ

 

『やっちゃうからね!』

 

お返しにと艦娘側も主砲を絶えず撃つ

深海棲艦側は最初は数こそいたが、大半が駆逐艦なこともあり瞬く間に数を減らす

だが、艦娘側も水雷戦隊であり戦艦と重巡洋艦、装甲空母鬼を相手するには荷が重い

 

水上打撃部隊が来ない…

苦戦しているのでしょうか…

 

金剛から敵水上打撃部隊と交戦するという通信以降水上打撃部隊からの応答はない

 

このままではジリ貧です…なら!

 

「統制雷撃を仕掛けます!」

 

『『『『『了解(っぽい)!!』』』』』

 

敵も雷撃を敢行しようとしていることを察したのかより攻撃が激しくなる

 

『うわーっ、しまった!』

 

「白露さん大丈夫ですか!?」

 

『だ、大丈夫です!』

 

発射位置に達した瞬間、全艦が一斉に魚雷を発射する

敵艦隊は慌てて回避運動をするがもう遅い

肉薄して放った魚雷は多数の水柱を作る

リ級は炎上しながら水面へ消え、タ級は最早正確に射撃できないほど傾いていた

しかし、未だ装甲空母鬼は健在で射撃を止める様子はない

 

「次弾装填してください!

再突入します!」

 

『っぽい!?』

 

悲鳴と共に夕立と白露に水柱が上がり、晴れた時には2人ともボロボロだった

 

『白露、航行不能です!』

『魚雷発射管から炎上、放棄するっぽい!!』

 

慌てて夕立が魚雷発射管を放棄する

 

『神通さん!

これ以上の交戦は不可能だよ…!』

 

「ここで引けばもう装甲空母鬼を倒す機会は無いかもしれません!

村雨さんは2人の護衛を!

時雨さんは私に付いてきてください!」

 

『…了解だよ』

『了解しました!

村雨がしっかり護るから!』

 

再編成し、神通と時雨が突入を開始した時、突然タ級と装甲空母鬼の周りに駆逐艦や軽巡洋艦の砲撃ではない大きさの水柱があがる

 

『すみまセーン

少し敵に手間取り遅れまシタ…

 

神通!援護するネ!』

 

「金剛さん!

ありがとうございます!」

 

今度は装甲空母鬼の取り巻きがまとめて爆散し、装甲空母鬼に探照灯が照射される

 

『神通!

ここまでお膳立てしたんだからちゃんと決めなさいよ!』

 

「姉さん!

支援ありがとうございます!」

 

装甲空母鬼は完全に川内に注意がそれている

神通と時雨は数多の魚雷を発射した




最後まで読んで頂きありがとうございます!

そう言えば、ローソンコラボのオレオ買ったのですが、吹雪のマグネットシートが入ってて驚きました
やっぱり吹雪って最高に可愛いです…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。