いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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遂に作戦開始です
まずは機動部隊が先発します


カムラン半島攻略作戦、敵空母を撃沈せよ!“作戦開始”

五人の艦娘に護衛されながら、艦娘待機船である“石狩”と“四万十”は艦娘の出撃準備を始める

 

「頑張って来てください!」

 

「頑張るのです!」

 

船員が一人の艦娘にエールを送り、その艦娘は手を振り返事をする

 

「電~

そろそろ、私達の番よ」

「艦尾にあるウェルドックにみんな待っているって...」

 

「了解なのです!」

 

電達は急いで艦尾に行く

電達がウェルドックに到着する頃には全員揃っていた

 

「...これで全員揃いましたね

装備の点検は勿論しましたよね?」

 

旗艦の翔鶴さんが各々に確認する

 

「第六駆、問題なしよ!」

「第八駆逐隊、大潮の魚雷発射管に不具合がありましたが、妖精さんに直して貰ったため問題ありません」

「阿武隈問題ありません!」

「鳳翔、千歳問題ありません」

「霧島、問題ありません」

 

「分かりました...

倉上さん、お願いします!」

 

「はいよ~」

 

その声と共にサイレンが鳴ると、ハッチが開き徐々に水が入ってくる

 

「そろそろ出撃なのです!」

 

電は雷に話し掛ける

 

「そ、そうね」

 

「雷ちゃんどうしたのです?

緊張してる?」

 

「そ、そんなことないわ!

武者震いよ!!」

 

雷は袖を捲り、元気なことを主張する

 

「元気なのはいいけど、無茶なんてしないでよ?

主に電!」

 

ビシッと電に指を指し、暁は注意する

 

「はぅ...

気を付けますね」

 

「хорошо...」

 

苦笑いしつつ、響は姉妹を見守る

十分な水位まで海水が満ちると翔鶴は凛とした掛け声をあげる

 

「第一機動部隊、出撃します!」

 

『了解!!』

 

「帽振れ!」

 

「生きて帰ってこいよ!」

「頑張ってねー!」

 

船員達や護衛の艦娘達が、帽やハンカチなんかを振っている

 

第一機動部隊の面々は見送られながら、“四万十”から出撃し、ほぼ同時に“石狩”から第二機動部隊が出撃する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呉第三の第一、第二機動部隊、横須賀第一の第一、第二機動部隊の旗艦から報告が上がる

 

俺は呉第三の機動部隊に指示を出すと深呼吸してから目の前の書類に取り掛かる

 

暫くすると一緒に書類仕事していた秘書艦に意外そうに尋ねられた

「そろそろ作戦が始まりますが、見ていなくていいのですか?」

 

「うん

ちょくちょく見てるけどね

非常事態があれば、無線で連絡するだろうし

 

ま、監視されているから...ってのもあるけど」

 

「監視...?」

 

秘書艦はキョロキョロと周りを見回すが異変はない

 

「いや、お前のことだよ、大和

どうせ、吹雪や時雨辺りから心配し過ぎてないかとか食事はちゃんと取っているかとか確認してと頼まれているでしょ?」

 

「なんのことですか?」

 

首を傾げ大和は、しらをきる

 

「はあ...ま、いいけどさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「飛龍さん、蒼龍さん、祥鳳さん、瑞鳳さん、準備は出来ましたか?」

 

『『問題ありません』』

『準備完了です!』

『出来てます♪』

 

蒼龍さんと飛龍さんは冷静に、瑞鳳さんと祥鳳さんは元気よく返事をする

 

艦載機は

蒼龍さん 天山18機 彗星35機 零式艦上戦闘機52型26機

飛龍さん 彗星18機 天山36機 零式艦上戦闘機52型25機

祥鳳さん 烈風18機 天山12機 彗星12機 彩雲6機

瑞鳳さん 紫電改二24機 天山12機 彗星12機

彩雲は既に索敵のため発艦している

 

「了解です!

では予定通りに発艦を開始しましょう

 

第二十七駆のみんなや阿武隈さん、榛名さんも大丈夫?」

 

『問題ないよ...

みんな出番を待ちきれないみたい...』

『そうっぽい!』

『あ、阿武隈も頑張ります!』

『榛名は大丈夫です』

 

榛名さんは淡々とした感じを受ける

出撃しちゃって大丈夫だったかな...?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「準備はいいですね?」

 

『はい』

『問題ありません♪』

『はい、みなさん頑張って下さい』

 

索敵に出している彩雲から主力の報告が上がる

空母と戦艦が二隻ずつ増えている...という報告だ

 

私 97艦攻村田隊48機 烈風36機

赤城さん 烈風20機 彗星30機 流星32機

千歳 烈風24機 彗星24機 彩雲8機

鳳翔さん 紫電改二42機

 

制空権隊は第二機動部隊と合わせて烈風80機 零戦51機

 

横須賀と合わせると十分だと思っていましたけど、微妙ですね

 

大和さんに司令官のことを気にかけておいてくださいと頼みましたけど、きっと司令官は今この状況を把握しているはず

でも、中止の命令が来ないということはいけると考えているはずです

 

「作戦開始時間になりました!

赤城さんと千歳は発艦を開始してください!!」

 

『『了解!!』』

 

私は弓を引き、烈風を放った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は弓を引き、艦載機を放つ

新鋭の烈風や流星は力強く空を翔る

 

「......」

 

今度はいける

必ずあの娘を倒す

 

そうすれば、過去の自分を少しは赦せそうだから

自己満足だけど、それでも

すべて私の責任だから

 

私はあの娘がいる方向を睨んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十隻の深海棲艦の群れの真ん中に居座る、異形の深海棲艦は空を眺める

 

その時、1機の偵察機から機動部隊発見の報告が上がる

 

その報告を訊き、深海棲艦は微笑むと機動部隊のいる方向に呟く

 

《赤城先輩...

今度こそ、貴女を苦しみから助けて見せます》




最後まで読んでくださりありがとうございます…!

そろそろイベントですね
弾薬、燃料4万だけれど大丈夫なのだろうか...

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