いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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サブタイが決まらなすぎぃ...
今回は悩みましたね...はい

遂に鈴谷改二来ましたね~
何だ普通か...ふぁ!?という反応でした(笑)

私的には最上や熊野がいるので空母に出来るようになったら空母にする予定です
(勿論、普通の軽空母より性能が良ければですが)


電さんの気持ち

まだ暗いが目を覚ます

 

俺は吹雪達が着替えていないか確認してから、起き上がる

一回吹雪達が着替えている時に起きてしまい、大惨事になりかける事があったからだ

 

「あ、司令官、おはようございます!」

 

「おはよ、吹雪」

 

その声で気がついたのか、時雨と白雪も挨拶する

 

「おはようございます」

「おはよ、司令官」

 

「おはよー

まだ、食堂にいくのは早いかな?」

 

「そうですねー

マルロクサンマルですから」

 

暗い中ベッドを抜け出すが、上のベッドに頭をぶつけてしまう

 

「痛っ」

 

「あ、今、電気付けるね...」

 

時雨が電気をつけ、明るくなる

 

「ありがとう、時雨

 

あ、ウノやってたんだね」

 

「ウノとトランプやってました

司令官もやりますか?」

 

「やるよ!」

 

その後トランプやウノを楽しみ、朝食を食べに行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は気分転換に散歩に出かける

寒いが逆にそれが気分転換の助けになる

 

昨日の事...正直俺は反対だ

でも、やるかやらないかは本人次第なんだよな

 

気がつくと工廠裏の方まで来ていた

 

そろそろ戻るか、そう思った時電さんを見つけた

帯刀していたから確かに電さんだった

 

花束を持って小高い崖のある方へ向かっていく

 

そういえば崖の方には行ったことなかったな、そんな事を思いつつ電さんのあとを追いかけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小高い崖に着くと複数の石碑があった

 

ざっと、20...いやそれ以上あるかもしれない

 

一基の石碑に近づく

 

慰霊碑

 

そう大きく書かれている

 

石沢 高次 大佐

加神 涼 少尉

...

 

十人程の名前が書かれその後艦娘の名前も書かれていた

最後に

 

リンガ泊地の英霊ここに眠る

 

と書かれている

 

慰霊碑に手を合わせ、奥に進むと電さんが手を合わせじっとしていた

 

俺は話しかけることを躊躇い、立ち尽くしていると電さんがこちらを振り向き挨拶する

 

「おはようございます、護さん」

 

「お、おはようございます...」

 

石碑には艦娘の名前しか書かれていなかった

 

駆逐艦 雷

駆逐艦 初雪

駆逐艦 深雪

軽空母 祥鳳

駆逐艦 海風

 

「......」

 

俺は無言で手を合わせる

 

「......」

 

「......」

 

俺も電さんも黙り込む

 

どれくらいたっただろうか

突然電さんが切り出す

 

「雷お姉ちゃんは...電のせいで轟沈しちゃったのです」

 

「そうなんですか...」

 

「......」

 

「......」

 

な、何を話せばいいのか分からない...

 

こういう時に気の利いたことを話せない自分が嫌になる

 

その時、後ろから声を掛けられ思わず振り返る

「司令官?電ちゃん?」

 

「吹雪!?」

「吹雪ちゃん、おはようなのです」

 

吹雪は花束を持っている

その花束を電の置いた花束に重ねて置き、手を合わせる

 

「あの吹雪ちゃん

ごめんなさい...なのです」

 

吹雪が電さんの方に振り向く

すると深々と電さんは頭を下げる

 

「電ちゃん、頭を上げてよ

あの状況だと仕方ないことでもあったし...

 

それにね

私、初雪ちゃんや深雪ちゃんの分まで頑張らないとって思うんだ

だから、あんまりくよくよしてたら、初雪ちゃんや深雪ちゃんに会わせる顔がないよ」

 

だから、気にしないで!

そう吹雪は笑いかける

 

俺はその笑顔から哀しさを感じた

電さんもそれを感じ取ったのか、半泣きしながら吹雪に抱きつく

吹雪を優しく受け止め、電さんの背中を擦り宥める

 

暫くすると電さんも落ち着いたようで、そろそろ本棟に戻ることになった

 

電さんと吹雪の少し後を付いて行く

ふと、一基の慰霊碑が目に入る

 

呉第三鎮守府の...慰霊碑?

 

おかしいな...

うちの鎮守府ではまだ轟沈した艦娘はいないはず...

前任はいないと聞いていたし、どういうことだろう

 

名簿の所を見てみると、1人の艦娘の名前が書いてある

 

駆逐艦 秋月

 

秋月...確かこの前TRPGで遊んだ照月の姉だったかな

 

俺は慰霊碑に手を合わせ、電さんと吹雪に付いて行く

訊いてみたい気持ちはあるが、睦まじく話している二人の雰囲気を壊したくなくて話しかけることが出来なかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本棟に戻ってくると陸奥さんに執務室に来て欲しいと言われ、俺は執務室に入る

 

「失礼します!」

 

「済まないね

度々、呼んでしまって」

 

「暇ですから大丈夫ですよ

 

用件は...奈々さんのことですよね」

 

執務室には、吹雪さんと春雨さん、本人の奈々さんがいた

 

ああ、そう山口大将は頷き、吹雪さんと春雨さんの紹介をする

 

「こちら、横須賀第零鎮守府所属の駆逐艦吹雪と春雨だ」

 

「よろしくお願いいたします...

といっても、既に会ってますけどね」

 

「ああ、TRPGした仲だもんな」

 

吹雪さんの隣にいた春雨さんが恐る恐る自己紹介する

 

「あの...春雨です

よろしくお願いいたします...はい」

 

「春雨もよろしく!」

 

笑顔で返事をすると緊張していた春雨さんも笑顔になる

 

ソファーに戻った二人は奈々さんと話を始める

既に三人は仲良しのようだ

 

ちなみに、横須賀第零鎮守府は俺や奈々さんのように別世界から来た人が提督になると決意した時、提督のノウハウを教えるために作られたらしい

存在は秘匿されており、一部の提督や大本営の将校しか知らないとかなんとか

 

俺の場合は、提督もいるし吹雪は秘書艦経験を積んでいたためここに来なくても大丈夫だろうと判断されたようだ

 

「山口大将...

やっぱり、俺は奈々さんを提督にするのは反対です

でも、俺は奈々さんの親でも保護者でもない

だから、こんな重大なことを俺が決めるべきではないと思いました」

 

「それが結論でいいのか?」

 

「はい、心配ではありますが」

 

真面目な表情で返事をする

 

鎮守府にいる方が安全かもしれない

けど...

 

「...大丈夫、どっちを選ぼうが私が責任を持って彼女を護る

それに彼女が正式な提督になるには時間がかかるだろう

少なくとも、彼女がもっと大きくならないとな」

 

「はい...

 

あ、あの...

一つ質問が」

 

「質問?」

 

「はい、呉第三鎮守府に所属していた秋月という駆逐艦のことです」

 

山口大将の表情が曇る

 

「...済まない

護くんでも教えることが出来ないんだ」

 

「そうなんですか...

分かりました!」

 

気になるけど、教えられないなら仕方ない

なら、自分で調べるまで!

といっても、人に訊くのは気が引けるしどうしようかな...




最後まで読んで下さりありがとうございます!

そういえば、遂に大学生になりました
もう、不安で仕方ない

艦これは江風がそろそろ改二になりそうです
次は霞ですね...

余談ですが(さっきから余談しかしていないことは気にしてはいけない)、翔鶴さんが98レベになりました...
艦これ始めた時は100レベなんて無理だろ(笑)なんて思っていましたが、いつの間にか我鎮守府の艦娘達は強くなっていたようです

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