いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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横須賀との演習1

横須賀第一鎮守府との機動部隊の演習の様子を俺と山口大将は眺める

 

「そろそろですね」

 

「そうですね、うちが勝つか、呉が勝つか楽しみですね」

 

編成は

横須賀第一

旗艦 赤城

加賀

浜風

浦風

谷風

磯風

 

呉第三

旗艦 翔鶴

瑞鳳

 

機動部隊同士で航空戦二回行う予定になっている

 

「それにしても、面倒な事に巻き込んでしまってすみません」

 

「気にしないでいいよ

うちの電じゃなくて良かったよ

相手を半殺ししかねないからね...」

 

「まさか!

...冗談ですよね?」

 

秘書艦の長門さんが俺に返事をする

 

「電は敵と判断した相手には容赦ないからな」

 

山口大将と長門さんが苦笑いする

山口大将も苦労してるんだな...

 

タブレットに戦況が表示される

 

両者の編隊が攻撃を開始したようだ

 

数と練度は横須賀が優勢だが、質では呉第三が圧倒している

 

呉第三の航空優勢...制空権確保まではいかなかったが、まずはこちらが有利

 

攻撃機が突撃する

 

呉第三は既に食い荒らされている編隊に電の適切な指示で次々と撃墜判定を出していく

 

横須賀第一は今までの経験で損害を抑えつつ撃墜判定を出していたが、村田隊の驚異的な練度によって損害を被る

 

第一次攻撃隊が去ると両者の損害が報告される

 

横須賀第一

赤城 小破

加賀 大破

浜風 損害軽微

浦風 小破

谷風 中破

磯風 損害軽微

 

呉第三

翔鶴 小破

瑞鳳 損害軽微

暁 損害軽微

響 小破

電 小破

雷 中破

 

「話には聞いていたが、村田隊は強いな」

 

「はい、何て言っても翔鶴が育てた航空隊ですから!」

 

第二次攻撃が開始される

 

今度は横須賀第一は直掩機をすべて攻撃隊の援護に回す作戦に出る

 

その為、呉第三の直掩機は満足に編隊を崩すことが出来ず、呉第三の対空能力が飽和する

 

だが、その代償は大きく、横須賀第一も大損害を被る

 

結果

横須賀第一

赤城 大破

加賀 撃沈

浜風 中破

浦風 小破

谷風 撃沈

磯風 損害軽微

 

呉第三

翔鶴 大破

瑞鳳 小破

暁 損害軽微

響 小破

電 中破

雷 撃沈

 

「横須賀第一が撃沈二 大破一 中破一 小破一

呉第三が撃沈一 大破一 中破一 小破二

 

よって、呉第三の勝利」

 

「ふぅ...

接戦でしたね

 

みんなお疲れ様!」

 

みんなが埠頭に集まる

演習用の弾には塗料が入っているので、赤城達は真っ赤に、翔鶴達は真っ青になっている

 

「すみません、提督

もっと、精進していれば...」

 

「赤城さんも加賀さんも第十七駆逐隊のみんなもとても頑張っていました

それに勝つために演習をするのではありません

経験を積んで実戦で生き残るためです

だから、しっかり反省する所は反省して実戦で生かしてください」

 

「は、はい!」

 

翔鶴が近くに来て、報告する

 

「司令官、このような場を設けてくださりありがとうございます

まだまだ、未熟だと思いしらされました」

 

「そうなんだ

でもさ、艦載機が優秀だとしても横須賀第一の一航戦に勝てたんだから、凄いと思うんだけどな...

 

あ、次の演習まで結構時間あるからシャワー浴びて昼飯にしていいよ」

 

「分かりました

その次の演習の編成は

旗艦は吹雪ちゃんで

祥鳳

古鷹

白雪ちゃん

時雨ちゃん

ですよね?」

 

「翔鶴が連続になっちゃうけど大丈夫?」

 

「大丈夫です!」

 

翔鶴に疲れは見られない

俺はうなずき、雷のもとにいく

 

「雷、大丈夫?」

 

なんか、演習中動きがぎこちなかった気がしたんだよね

 

「大丈夫よ、司令官!

ちょっと今回は結果が良くなかったけど、次は上手く出来るわ!」

 

雷が元気良く返事する

思い違いだったか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼過ぎ、横須賀第二鎮守府の提督と艦娘達がやってきた

 

「...私は呉第三鎮守府の提督補佐の犬村 護です

よろしくお願いいたします、湖上中将」

 

一応、書類上俺は提督補佐なのでそう言っとく

 

「へぇ...

貴方が噂の...演習楽しみにしてます」

 

嘲笑するような笑みをすると、艦娘達に指示を出す

 

編成は

横須賀第二

旗艦 霧島

榛名

山城

飛龍

蒼龍

時津風

 

呉第三

旗艦 吹雪

翔鶴

祥鳳

古鷹

白雪

時雨

となっている

 

そして、演習で勝った鎮守府が指名した艦娘自分の鎮守府に転属させるというルールだ

 

艦娘は賭け物か!!と彼奴をぶん殴りたいくらいだが、所謂ブラック鎮守府では平然と行われているらしい

 

他にも何処かに艦娘を売買したり、と提督だからやりたい放題している奴もいるらしい

憲兵隊も決定的証拠を掴もうと躍起になっているらしいのだが、艦隊司令部や大本営の一部も関わっているらしくなかなか難しいとか

 

全く...深海棲艦という敵だけでも、厄介なのに身内に敵がいるとか止めてほしい

 

「し、司令官...

大丈夫かしら?」

 

暁が心配そうに訊いてくる

 

「大丈夫だよ

寧ろ、これから吹雪と翔鶴相手に演習する横須賀第二の艦娘達が可哀想だね」

 

昨日は、あまり怒ることのない吹雪と翔鶴が激怒して収めるのが大変だったからな...

 

時津風以外は機械のように言われた事を淡々とこなし、時津風は過度に緊張しているのか、しょっちゅうミスをして怒鳴られている

 

俺は吹雪達に話し掛ける

 

「準備は出来た?」

 

「はい!

準備万端です!」

 

「分かった、落ち着いていつも通りにな!」

 

「「「「「「了解!!」」」」」」




最後まで読んで下さりありがとうございます!

昨日、幼女戦記というアニメを見たのですが、思っていたより面白くて本買ってみようかなと思ってます
(といっても、金欠で直ぐには買えないという...)

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