空を翔ていく一機の艦攻...翔鶴の放った九七艦攻が何かを発見したように緩降下する
その先には黒い物が4つ...軽巡一、駆逐艦三
艦攻隊 17番機は敵艦隊の対空砲火を受けながらも打電した
「我敵艦隊見ユ」
哨戒中の直掩機が偶然敵艦隊を発見し打電する
洋上には、駆逐艦が二隻いる
「我敵艦隊見ユ」
吹雪は、頭を抱えていた
現在、艦娘の艦隊は北と南から来る敵艦隊に挟まれていた
片方は、軽巡一駆逐艦三もう片方は駆逐艦二だ
(どちらかと戦うにしても位置が近すぎて、片方と戦っているうちにもう片方の艦隊に攻撃されるかもしれない
かといって、艦隊を二分するのは、危険なような...なら)
「翔鶴さん
翔鶴さんの攻撃隊だけで、駆逐艦二隻仕留められますか?」
『多分出来るとは思いますが...』
「分かりました
では、翔鶴さんが駆逐艦二を航空攻撃し、敵主力艦隊を私達五人で仕留めましょう!」
『『『『『了解!』』』』』
『では、私は攻撃隊を発艦しますね』
「お願いします、翔鶴さん」
『攻撃隊、発艦始め!』
翔鶴が次々と矢を放つ...矢が燐光は放ち艦戦...零式艦上戦闘機二一型、艦爆...九九式艦上爆撃機、艦攻...九七式艦上攻撃機の順に変化して空中集合し、編隊を組む
そして、南の空へ消えた
整備不良の機体を除いた艦戦9機、艦爆18機、艦攻7機の編隊が駆逐艦艦イ級二隻を捉えた
『トツレ トツレ 突撃準備隊形作レ』
艦爆は上昇し、艦攻は緩降下する
イ級も編隊に気が付き艦攻に攻撃を始める
『7番機被弾』『4番機被弾』
立て続けに二機被弾し艦攻隊は超低空飛行を試みるも練度が低く二機が海面に叩きつけられる
三機にまで減ったため脅威と考えなくなったのか、イ級は艦爆に攻撃を開始する
2つに別れた艦爆隊は駆逐艦に突撃する
『2番機被弾』『16番機被弾』『8番機被弾』
翼が吹き飛ばされた艦爆はクルクルと回転しながら墜落し、燃料タンクに引火した艦爆は瞬く間に火だるまになる
しかし、艦爆隊は損害を恐れず弾幕を突破する
駆逐艦を捉えた10機が爆弾を投下する
一発当たったイ級は中破し、二発当たったイ級は大破する
そして、中破したイ級に3機の艦攻が肉薄し雷撃する
『駆逐艦二隻大破確実!』
「了解です、翔鶴さん!」
ちょうどその時、敵主力艦隊が見えた
ぎゃおおおーん
また、あの咆哮が聞こえるが、怯んだりしない!
膝は笑っているけれど
「みんな行くよ!
砲雷撃戦よーい!」
後は、駆逐艦の間合いになるまで、軽巡の攻撃に耐えれるかが鍵かなと吹雪は思った
最後まで読んでくださりありがとうございます
雲龍が改になりました!
格好いいですね...