いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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久しぶり?の投稿になりました!
もうすぐ忙しい時期も終わりますので、気合い、入れて!投稿できそうです

あと、ちょっといつもより短めです


訓練、そして休憩

電はある方向を睨み付ける

その表情には焦りと驚愕が読み取れる

 

電が見る方向には旧式の97艦攻が電の見たことない程の低空飛行をしながら、雷撃しようと接近してきていた

 

『電ちゃん!

六時の雷撃機、迎撃してください!!』

 

『な、なのです!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吹雪達が訓練している様子を俺と山口大将で見守る

 

「...護くん」

 

「なんですか?」

 

「あれは訓練なのか?

私には、演習に見えるんだが...」

 

「訓練ですよ

いつもと同じですし」

 

山口大将は驚く

 

「うちでもあれほどの訓練はあまりしないな...」

 

「...本当ですか?(困惑)

吹雪張り切っていたからなぁ...」

 

「そういう問題じゃないと思うが...」

 

山口大将は次の輸送船が来るまでうちの鎮守府を視察するから、本棟の部屋に泊まることになった(尚、横須賀の電も同じ部屋で寝泊まりすることになった)

 

昨日の山口大将と電の歓迎会で既に艦娘達も打ち解けていて蟠りはなくなったようだ

 

「そういえば、昨日艦娘達に渡していたネックレスみんな喜んでいたよ」

 

「だといいのですけど...」

 

「元気がないですが、どうかしたのですか?

──あ、済まない...」

 

山口大将は俺が見つめていたものに気が付き、謝る

 

「謝らなくていいですよ

俺が勝手に悲しんでいるだけですから

 

...艦娘達には言わないで下さい

余計なことで気を使わせたくないので」

 

「......」

 

「そうだ

頑張っているみんなにお菓子の差し入れしないと!」

俺は立ち上がり、本棟へと駆け出す

 

「私も手伝おうか?」

 

「俺一人で大丈夫ですよ!

山口大将はそこで訓練を見ていてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございます、司令官!」

「護さん、ありがとうございます...なのです」

 

俺はみんなに紅茶を手渡す

 

「どういたしまして!

訓練疲れただろうから休憩しないとな」

 

紅茶のお供は本日の秘書艦の比叡が作ったお菓子だ

 

俺のいた世界では比叡の作るカレーは不味い所か生物兵器扱いされている事もしばしばだが、少なくともお菓子は美味しかった

その美味しさは間宮の作るお菓子に匹敵するほど...やっぱり、御召艦の名は伊達ではなかった

 

ちなみに今出されているのは、スコーン、マカロン、ショートケーキ...流石に気分が高揚します

 

「さぁ、みんな遠慮せずどんどん食べて!」

 

『頂きまーす!』

 

早速、俺も頂こう

まずはこのスコーンから!

 

サクサクとした食感と程よい甘さ

最高だ...

 

「比叡さん、とても美味しいです!」

 

「おいひぃのです!」

 

「ありがとうございます!

頑張ったかいがありました!」

 

山口大将も美味しそうに食べている

 

そこに提督や他の艦娘達も合流し、喧騒はますます大きくなる

 

ふと、俺は騒がしい一角を見る

そこには赤城や第二十二駆逐隊の面々や古鷹が話をしている

相変わらず赤城は無表情...そんな赤城のケーキを隣にいた皐月がフォークで少し食べてしまう

慌てて文月が皐月を注意する仕草を見せ、自分のケーキをフォークですくい赤城の口元まで運ぶ

赤城は拒絶の意思を示したが、結局は文月の意思の強さに屈してケーキを食べる

表情は終始無表情だったが、微かに微笑んだように俺には見えた

 

今度、第二十二駆逐隊のみんなと交流出来るように休日を一緒にするか

 

そんなことを考えていると突然体が揺すられる

 

「司令、司令!?」

 

「どうした、比叡?」

 

「さっきから感想聞いているのにボーとしてるんですもん!」

 

「ごめん、ごめん

そうだな...

サクサクしていて、上品な甘さ

紅茶によく合うスコーンで美味しかったよ!

流石、金剛の妹だ」

 

「喜んでもらえて嬉しいです!

気合い!入れて!作りましたから!!」

 

ガッツポーズする比叡に思わず笑ってしまう

皆が訓練しているとき、解決しないことで落ち込んでいた俺が馬鹿みたいで

 

「ちょ、ちょっとなんで笑うんですか!?」

 

「だって可笑しかったんだもん

 

ほら、比叡

早くしないと、お菓子無くなっちゃうよ?」

 

あんなにたくさんあったケーキやスコーンは早くも枯渇しようとしていた

 

「ひぇ~

私も食べるからちょっと待って!」

 

艦娘達からどっと笑いがおこった




最後まで読んでくださりありがとうございます!

ちなみに、イベントは忙しくて手をつけていません
そして、対空の近代化改修するために空母を建造しようとして大型建造したがためにボーキが枯渇しました
本当に遠征で頑張っている娘達には頭が上がりません
読者様も大型建造には気をつけてください!

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