いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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そろそろクリスマスですね

艦これが捗ります...


視察

「大丈夫、電?」

 

「大丈夫なのです~」

タラップで輸送船から降りる

 

降りた先には、輸送船の船員と呉第三の大淀がいた

 

大淀が私と電に気が付く

 

「貴方は...横須賀第一の提督ですか?」

 

「はい、今日は奥田 吉成大佐と犬村 護少佐と直接話し合いをしたいと思い、参りました」

 

「......分かりました

すぐ、案内させます

 

暁ちゃん達ちょっといいかしら?」

 

「何かしら、大淀さん!」

хорошо(ハラショー)

「あら、この人は?」

「なのです!」

 

「私は横須賀第一鎮守府で提督をしている、山口 宗夫です

よろしくお願いします」

 

「横須賀第一鎮守府所属の電なのです!

よろしくお願いするのです!」

 

横須賀第一鎮守府と言った途端、響さん、雷さん、電さんの目からハイライトが消えたような...

 

「呉第三鎮守府所属の暁よ

さ、響、雷、電自己紹介しなさい!」

暁さんは他の三人に自己紹介するよう促す

 

「で、でも!」

 

「自己紹介するのは、レディでなくともすることよ?」

 

「くっ...雷よ」

 

「響だよ...」

 

「電なのです...」

何故三人に嫌われているのだろう...

横須賀第一に何か恨みが?

 

「第六駆のみんなでこの人達を執務室まで案内してください」

 

「分かったわ(なのです)!」

暁さんが付いて来てと目配せしてきたので、付いて行く

 

「それにしても、他の鎮守府には同じ名前の同じ容姿の艦娘がいると聞いていたけど、本当だったのね!」

暁さんが唐突に話題を振る

 

「本当によく似ているけど、横須賀の電の方が身長もちょっと高いし目付きも鋭い...かも?」

 

「それに、ほら...

横須賀の電の方がバルジが...」

 

(横須賀の)電「は、恥ずかしいよぉ...」

 

(呉の)電さん「そ、そうなのです...(涙)」

二人とも顔を真っ赤にしている

 

...施設も綺麗ですね

第六駆の子達も何かされているような様子は見られないですし

 

他の艦娘達の様子を伺うが

綾波さんや敷波さん、五月雨さん、名取さんは和気あいあいと花を植えていたり、訓練を終えた艦娘達は駄弁りながら寮のような所に入っていった

 

「ここが本棟よ!

食堂や医務室、資料室、執務室があるわ」

 

中に入ると食堂から話し声や笑い声が聞こえる

 

暁達は二階にあがる

そして、一つの部屋で止まる

第二執務室...書類上は提督補佐だから第二なのだろうか

 

暁さんがノックをする

 

「入って大丈夫です!」

中から懐かしい声がする

 

「失礼するわ!」

第六駆の子達が先に入る

 

「暁ちゃん達お菓子食べに来たのですか?」

 

「それもあるけど、この人を連れてきたの」

 

私は執務室に入る

 

「吹雪さん、白雪さんお久し振りですね

元気にしていましたか?」

 

「や、山口大将と電ちゃん!?

は、はい、私は元気ですよ!」

執務机の椅子から降りピシッと敬礼をする吹雪さん、相変わらず真面目ですね

 

「お久し振りです、山口大将、電ちゃん

私も元気です」

白雪さんも私に敬礼をしますが、二人とも昔みたいにフレンドリーにしてくれてもいいと思うのですが...

 

「時雨さんも元気そうで良かったです

心配でしたので」

今は亡き岩本が後悔していましたから...

でも、元気そうで本当に良かったです

 

「...久しぶり、あの日以来かな

電も元気だったかい?」

 

「元気なのです!」

吹雪さんと白雪さんに抱き付きながら、電は返事をする

 

「所で犬村少佐はどこにいるのでしょう?」

 

「そこだよ...」

時雨が指差す方を見ると青年がスースーと気持ち良さそうな寝息をたてながら、文月に膝枕して貰っていた

文月は顔を真っ赤にしながら、青年を揺すって起こそうとしている

 

「し、司令官、お客さんが来てますよ

起きて~」

 

うーん...

 

青年が目を覚まし、暫くボーとした後状況を把握したのか、顔が真っ赤になる

 

「ごご、ごめん、文月!!」

青年は文月に頭を下げる

 

「大丈夫ですよ、司令官~」

 

「そう?

なら、いいんだけど...

 

ってあれ、貴方は誰ですか?」

青年がやっと私に気が付く

 

「私は横須賀第一鎮守府の提督の山口 宗夫です、隣にいるのは秘書艦の電です

本日は話し合いをするため参りました」

 

「あ、えっと、よろしくお願いいたします」

青年はペコリと御辞儀する

 

「し、司令官

こういうときは敬礼するんですよ!」

吹雪さんが、青年に耳打ちする

 

「あ、そうか...」

慌てて敬礼し直す

 

私も答礼する

「よろしくお願いいたします」




最後まで読んで下さりありがとうございます

武蔵が遂に着任しました!
レベリング頑張ります!

すみません、活動報告でも書いたのですが、2月頃まで執筆を止めさせていただきます...
ごめんなさい...

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