いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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遅くなって申し訳ないです...
土日書く時間が本当になくて...(涙)


決戦!南西諸島防衛線!9

彗星6機、天山6機、烈風15機の攻撃隊は敵直掩機に捕捉された

 

烈風は敵直掩機40機を迎え撃つ

 

『準備は出来たー?

敵機を迎え撃つよ!』

 

《了解!》

 

『瑞鳳隊も遅れずに付いてこいよ?

翔鶴隊は厳しいからな!』

 

『何偉そーなこと言っているんだ、ニ十番機!

たまたま、激戦を生き延びたからって奢るんじゃねぇ!!』

 

『す、すみません!!』

 

そんな呑気な話をながらも、烈風は迎撃する準備を整え敵直掩機に突撃する

 

多くの敵機が火を噴き主翼をもがれ海に散るが、1機の烈風がガラスを散らしながら海面へと墜ちていく

 

2機1組で対応する敵戦闘機に、果敢に烈風は攻撃を仕掛け、彗星と天山の元に近づけさせない

 

そして、彗星と天山は攻撃を開始した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深海棲艦の編隊も烈風3機に捕捉された

 

『さぁ!

準備は出来てる?』

 

『出来てるぜ!

俺らの活躍を紫電改二の奴等が聞いたら驚くだろうな!

なあ、十六番機!』

 

『ふ、ふぁい!

わ、私、足引っ張らないよう頑張りましゅ!?』

 

十六番機は緊張でカミカミで応答する

心無しか、機体もフラフラしているように見える

 

『そんなに緊張しなくてもいいよー?

なんかあったら、私達がフォローするからさ!』

 

『わ、分かりました!』

 

3機の烈風は態勢を整え、攻撃隊に急降下した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『響ちゃんと雷ちゃんは、八時の方向の爆雷連合を迎撃なのです!

暁ちゃんは、一時の方向の爆雷連合を!

翔鶴さんと瑞鳳さんは回避運動に専念してくださいなのです!!』

 

『『『『「了解!」』』』』

 

120機以上の敵機の前に電ちゃんの健闘虚しく、防空システムは破綻した

 

第一次攻撃隊は二波に攻撃隊を分けるという愚を犯したが、第二次攻撃隊は同じ過ちを繰り返さなかった

 

八時の方向から艦爆14機、艦攻13機

一時の方向から艦爆15機、艦攻12機が突破する

 

『な、なんで私を無視して翔鶴さんばかりに!?』

瑞鳳が叫ぶが、攻撃隊は瑞鳳のことを無視して私に殺到する

 

やっぱり私に攻撃が...

でも、都合がいいです

瑞鳳も第六駆の子達も轟沈することはありませんから...

 

艦攻がタイミングをずれながらも魚雷を右左合わせて20本投下する

 

一本...二本...

三本...四本...

 

翔鶴型の回避性能で次々と回避するが、次第に今までの疲労が蓄積からか、切れがなくなってくる

 

『翔鶴さん!

そっちに回避したらダメ!!』

暁ちゃんの叫びで周囲を見ると

 

「え...?」

両舷合わせて四本の魚雷が向かって来ていて、10機の艦爆が急降下しようとしていた

回避しているうちに誘い込まれたのだ

 

ここまで...ね...

 

電が何かを叫び

翔鶴は水柱に包まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヲ級は、こちらに向かってくるJudy(彗星)6機とJill(天山)6機を睨み付ける

たった、これだけの戦力で反撃するとは...艦娘らしいとも言える

 

直掩機は、新型戦闘機Sam(烈風)に翻弄されているが攻撃隊がこれだけなら問題ない

 

Judy(彗星)Jill(天山)は、上昇を始める

 

Jill(天山)は、艦攻のはず...

何故上昇するのか

 

ヲ級はリ級に電探に感がないか確認するが、リ級はSamとJudy、Jill以外に感はないと返ってくる

 

不審に思いながらも随伴艦に対空戦闘を命じる

 

Judyは急降下爆撃を開始し、2機犠牲にしながらも駆逐艦を撃沈する

 

Jillは水平爆撃を行う

対空砲弾に煽られながらも、隊長機に合わせて一斉に爆弾を投下する

 

リ級の周りに水柱が作られるがリ級に損害はない

 

その時、第二次攻撃隊から報告があがる

 

『翔鶴型航空母艦ニ魚雷四本、爆弾二発命中

大破炎上...轟沈ハ確実』

 

ヲ級はニヤリと笑う

改装されていない翔鶴型ならばこれだけの攻撃を食らえば撃沈は確実...駆逐艦二隻、空母一隻大破と引き換えに翔鶴型を轟沈させたとなれば圧勝と言っても過言ではないだろう

 

突然、ホ級から報告があがる

 

《一時の方向よりKate(97艦攻)...数17》

 

ヲ級は、その方向を見る

その時には、海面を這うように飛行していた97艦攻は魚雷を投下していた

 

ホ級やリ級も肉薄され投下された複数の魚雷を受け、轟沈していく

 

指揮を取っていたヲ級も例外でなく魚雷を複数受け沈んでいく

だが、ヲ級が笑みを崩すことはなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1つの輪形陣ではヲ級とヌ級が第二次攻撃隊を収容して第三次攻撃隊を準備していた

入りきらない機体を投棄し、爆弾や魚雷を取り付ける

 

そこにル級から、報告があがる

 

『対空レーダーに感あり

数40』

 

ヌ級は慌てて戦闘機の発艦準備をして発艦する

その頃には、艦娘の編隊が見える程近づいていた

 

20機の直掩機は、George(紫電改二)により迎撃され、撃墜されていく

 

ZEKE(零戦)は、それを無視して艦隊に突撃する

 

最初は意図が分からず、追い払う程度に対空砲を撃っていたが、ZEKEが爆装していることに気が付き弾幕を張る

 

5機を撃墜破するも10機が投下し、ヲ級とヌ級に命中

内部にあった、爆弾や魚雷に誘爆した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『やりました!

ヲ級、ヌ級中破です!』

 

「Wow! Congratulations!

流石、祥鳳ネ!」

 

これで、機動部隊が攻撃を受ける可能性はなくなりマシタ...

後は、戦艦をdestroyするだけネ!

 

 

敵艦隊が見えてくる

編成は戦艦一、重巡洋艦一、軽巡洋艦一、駆逐艦一

 

「伊勢と古鷹は、重巡洋艦を

陽炎と不知火は軽巡洋艦と駆逐艦を相手してくだサイ!

戦艦は、私が相手するネ!」

 

『わかったわ!』

『了解です

金剛さん気を付けて!』

『りょーかい!

陽炎に任せなさい!』

『了解です』

 

戦艦の射程に入り攻撃を開始する

 

「Fire!!」

 

敵もほぼ同時に発砲する

水偵から報告を聞き弾着修正をする

 

三斉射目で敵艦に煌めきが生じる

 

敵艦も狙いがいいのだが、金剛の速さに中々命中弾を出せないでいた

 

六斉射目で遂に金剛に命中弾が出て砲塔が一基爆砕されるも敵戦艦は大破し、炎上を始めていた

 

「これで、finishネ!」

 

金剛は、三基六門を敵戦艦に向け放つ

金剛の砲塔から放たれた徹甲弾は、ル級の装甲を貫き弾薬庫の弾薬に誘爆した

 

大爆発を起こし沈んでいくル級は恨めしそうに金剛を睨みつけた

 

金剛は一瞥すると仲間の元に戻った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「し、翔鶴さん大丈夫ですか!?」

私は電ちゃんに訊く

 

『だ、大丈夫なのです!』

ぐったりした翔鶴さんを電ちゃんと雷ちゃんが曳航している

 

「良かった...」

私達は、機動部隊と合流していた

 

『吹雪ちゃん連絡受けた時、顔が真っ青だったっぽい!』

夕立ちゃんがおどけた感じに言う

 

「だ、だって...心配だったんだもん!

 

あ、電ちゃん、雷ちゃん曳航手伝う?」

 

『大丈夫よ!

そろそろ響と暁に交代するから!』

 

響ちゃんによると

「電の本気を見るのです!」

と叫んだ時放った砲弾によって、魚雷が砲弾の着弾時に発生する水圧で誤作動を起こし二本自爆したため、ギリギリ轟沈せずに済んだとのこと

 

『翔鶴さんには、もう無茶をさせないようにしないとね...

さて、鎮守府に急ごうか...

きっと司令官が心配そうに埠頭で待っているだろうし...』

 

「そうですね!」

 

敵艦に気を付けながら、私達は鎮守府に帰港した




最後まで読んで下さりありがとうございます!

遂に第1章が終わりです
長かったような...短かったような...

ちなみに、敵機の翔鶴さん轟沈の知らせは戦果誤認です
戦果を判断するのは難しいそうです

次は第2章です
南西海域に戦いの場が移ります

後、次回は登場人物を紹介する回になりそうです
(私が整理しやすいようにとかそういう訳ではないのですよ...)

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