いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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アーケード版で翔鶴が欲しいです!
でも、通常の建造で出るのでしょうか...


決戦!南西諸島防衛線!6

深海棲艦の編隊は北西に向かっていた

 

暫くすると数機の戦闘機が慌てて太陽に向かって上昇し始める

 

その戦闘機は突然現れた機体...烈風の機銃によって撃墜される

 

烈風はそのまま時速830kmという紫電改二を上回る速度で急降下し、攻撃隊を攻撃する

直掩機は烈風を攻撃しようと追いかけるが、時速830kmで一撃離脱戦法を取る烈風に追い付けない

 

鬼神のように敵機を烈風は落とすが、如何せん数が多すぎる

 

50機程落とした頃、艦娘の美しい輪形陣を組んだ艦隊が見えてきた

 

『くそ、ヤバイぞ

編隊は崩れているが、数が多すぎる!』

 

一部の烈風が一撃離脱戦法を止め、攻撃隊の背後に回り食らい付くが直掩機や攻撃隊の後部機銃の餌食になる

 

18機から10機に数を減らした烈風は、約60機の敵機を撃墜破したが未だ150機以上の敵機が残っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『敵編隊見ゆ...

これより瑞鳳隊烈風は迎撃を行う』

瑞鳳隊烈風隊長機から報告があがる

 

私は指示を出す

「このまま輪形陣で迎え撃ちますが...

電ちゃん、貴女は防空指揮をお願いします」

 

『はわわ!?

防空指揮なのです!?』

さっきまで、ギラギラと目を輝かせていた電ちゃんが慌てふためく

 

「そう、きっと敵機は私達空母を狙って攻撃をしてくるはず

その間、出来れば誰かが適切な防空指揮を執れば被害を最小に出来るわ

そしてこの中で一番適任なのが、電ちゃんだと思うの」

 

『あ、暁ちゃんの方が指揮が上手いと思うのです...』

自信がないのか俯いてしまう電ちゃん

 

「大丈夫、電ちゃんも上手ですよ

それに対空戦闘は電ちゃんの十八番ですよね?」

 

『で、でも...』

 

『大丈夫よ、電!

電ならきっと出来るわ!』

 

『そうよ!

この暁が保証してあげるわ!』

 

『все в порядке...(大丈夫...)

きっと出来るよ...電なら...』

 

第六駆の子達が電ちゃんを励ます

やっぱり仲が良いですね...

 

「どうしますか?電ちゃん」

 

『電やってみるのです!

電の本気を見るのです!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はこれから対空戦闘の準備を行う翔鶴達を見守っていた

 

ちなみに時雨はソファーで足をブラブラさせながら小説を読んでいる

 

「ねぇ、司令官

気張ると倒れちゃうよ?」

 

「気張ってないから大丈夫...ふぁ~」

眠くて欠伸が出る

 

夜中までやっても終わらない書類仕事や現実を突きつけられて疲れてしまったのだろう

時雨に泣きついたのもあるかな...うわ思い出すと凄く恥ずかしい...

 

「少し仮眠を取ったら?

仮眠を取っている間に僕が書類仕事しておくよ」

 

「いや、もう時雨にはたくさん手伝って貰ったからいいよ」

 

コンコン

 

ん...?誰だろう?

 

「どうぞ!」

 

ドアがゆっくり開く

入って来たのはあの呉のショッピングモールで出会った少女だ

 

「どうかしました?」

 

「あの...時雨お姉ちゃんと一緒に居たくて...」

 

「ごめんね、奈々ちゃん

今日、僕秘書艦なんだ

だから、遊べそうにないかな...」

 

「へぇ、奈々って名前なのか...」

 

「あれ?

提督に自己紹介してなかったの?

奈々ちゃん自己紹介しないと」

 

「狩川 奈々です

えっと、好きなものは間宮さんのパフェです!」

 

「そうですか

俺はここの司令官を務めている...えっと...」

俺は今日届いた書類の中から一枚の紙を出す

 

「犬村 護...です、よろしくお願いします

後、好きなものは甘いものと鳳翔のラーメンです」

 

「なんで、自分の名前を書類見ないと分からないの?」

時雨が呆れたように突っ込む

 

「いや、艦隊司令部が前の世界の名前は使えないから新しい名前を付けてやるとのことでね

別に名前に拘りないし、司令部に任せたらこうなった

まぁ、本当は元の名前を使いたいけどね」

 

「じゃあ、今は護お兄ちゃんなんだね」

 

「ま、まぁ...そうなりますね...

時雨と一緒に居たいなら、ここで一緒に本とか読んでいてください」

お兄ちゃんなんて言われんの久しぶりだな...と思ったらこの前時雨に言われたか

やっぱり、ちょっと恥ずかしいな

 

「わかった~」

 

「提督...邪魔じゃない?」

 

「大丈夫だよ

騒がしいのには慣れてるしな」

苦笑いしつつ、俺は再び画面に視線を戻した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『敵編隊発見...

数、160...』

響ちゃんから、報告があがる

 

『対空戦闘よーい!なのです!!』

 

『『『『「了解!」』』』』

 

敵編隊は上昇する機体...約70機と降下する機体...約60機に別れた

それ以外の機体は烈風の相手をするようだ

 

『雷ちゃんと翔鶴さんは、十一時の方向の艦爆を迎撃

響ちゃんと瑞鳳さんは、三時の方向の艦攻を』

電は十二時の方向から急降下する6機の艦爆を主砲で迎撃しつつ、同じ方向から私を狙う艦攻を機銃で牽制する

 

『暁ちゃんは、六時の方向から来る爆雷連合を迎撃!

響ちゃんと雷ちゃんは、一時の方向から来る爆雷連合を

翔鶴さんと瑞鳳さんは突破してきた敵機の攻撃の回避を!!』

目まぐるしく変わる戦況に電ちゃんは時雨ちゃんから借りた電探を駆使しながら、捌いていく

電探の補佐があるとはいえ、とても初めてとは思えない

 

しかしそれでも

一時の方向から艦爆10機、艦攻6機

六時の方向から艦爆5機、艦攻4機が突破する

 

10機の艦爆が瑞鳳に残りは私に襲いかかる

一時の方向の艦攻6機に高角砲と機銃を放つ

瞬く間に3機が撃墜破されるが、3機が魚雷を投下六時の方向の艦攻も2機が魚雷を投下する

左2個右3個計5個の航空魚雷が接近する

同時に六時の方向の艦爆が急降下を始める

 

ここで被弾すれば改造を受けてない私は一発中破もありえる...

絶対全弾回避します!

 

右に転舵し、左から接近する2個の航空魚雷を機銃で破壊する

艦爆が私に照準を合わせ爆弾を投下する直前、私は左手を海面に接触させ無理矢理左に転舵する

 

6個の爆弾は、水柱を作り出すだけで終わった

 

ボーン!バキバキ!!

 

その直後瑞鳳の方から爆発音と何かが破壊されるような音が響いた

 

『やら…れた…ぁ…!

でも、エンガノ岬のようには…いかないん…だから…!』

瑞鳳は、1200ポンド爆弾を喰らっていた

 

「瑞鳳大丈夫!?」

 

『中破です...

発着艦不能に...』

 

良かった...

まだ、私が中破しなければ戦える

 

「分かりました

後は第一次攻撃隊の戦果を待つしかありませんね...」

 

さっきの爆雷連合でほぼ全機の敵機が爆弾や魚雷を投下したようで、たまに攻撃しようとする敵機を電ちゃん達が追い払っていた

 

その時、第一攻撃隊から報告が来た

 

 

 

『こちら翔鶴隊97艦攻隊長機

敵空母一隻大破、駆逐艦一隻を撃沈するも我攻撃隊の損害は甚大なり』




最後まで読んでくださりありがとうございます

E4突破しました!丙ですけど...
次はE5...遂にサラトガが...

ちなみに、今イベントで葛城がドロップしないと分かった時の絶望感は凄かったです...(涙)

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