いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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今回のイベントE1は簡単だったみたいですね

お気に入りが39、1話のUAも1000越え嬉しいです!


決戦!南西諸島防衛線!1

物々しい雰囲気の中ドアがノックされる

 

「入れ」

 

「失礼します」

そう言い男性が入ってくる

敬礼し、名前と階級を述べる

 

「──です

現在分かっている被害状況を報告します

 

敵は我々の行政施設...皇居や国会議事堂、首相官邸、都庁、大本営、海軍本部等、各施設に空襲を行いました

 

また、各都市に対する無差別爆撃も行われ

民間人の死者数は3万人以上になると思われます

 

鎮守府に対する攻撃も激しく

横須賀第一第二第三鎮守府

呉第一第二鎮守府

舞鶴第一第二鎮守府

佐世保第一第二第三鎮守府

大湊警備府

が攻撃を受けたと報告がありました

 

攻撃を受けていないのは、稼働していない舞鶴第三鎮守府と内地にないトラック泊地、そして呉第三鎮守府のみです」

 

『......』

 

話を聞いていた男性の一人が口を開く

「やはり、呉第三の彼奴は深海棲艦と繋がっているのではないか?

じゃなければ、我々の知らない深海棲艦の情報を知っていたり呉第三鎮守府が空襲を受けなかった理由もつく」

 

「...流石にそれはないだろう

人間を見ればすぐ攻撃してくる深海棲艦に人間と手を組むという選択肢はないはずだ

それに奴が来た世界に深海棲艦はいない

何らかの方法で深海棲艦を知っていたにしろ、事前に手を組んでいたという可能性はないはず

 

まぁ、我々にとって邪魔な存在というのは変わらないが」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明日のマルナナマルマルより、南西諸島防衛線に居座っている本土空襲した敵空母を撃滅する

だが、作戦を説明する前に今回の空襲の犠牲者に黙祷を捧げる

 

黙祷!」

 

艦娘は呉の町を護るため全力を尽くした

しかし、65人の犠牲を出してしまった

他の都市に比べれば少ないが、65人分の悲しみが生まれたことには変わらない

 

中にはまだ立ち直れず泣いている子もいる

だから、気持ちの整理をさせるためにも、黙祷を捧げることにした

 

黙祷を捧げた後、俺は努めて粛々と作戦を説明する

 

「機動部隊と水上打撃部隊を編成する

 

機動部隊旗艦翔鶴

瑞鳳

 

水上打撃部隊旗艦金剛

伊勢

祥鳳

古鷹

陽炎

不知火

 

以上だ

 

装備は、時雨の配った紙を参照するように

それと、祥鳳は艦隊の防空を意識したため攻撃機が零戦62型しかないが我慢してくれ

何か質問はあるか?」

 

艦娘達は誰も手を挙げない

 

「じゃあ、ちゃんと明日に向けて装備の整備をしておくように

よし、朝飯にしようか!」

 

そう言いながら、俺は朝食を撰んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はワイワイと賑わう食堂のドアを静かに開けて廊下に出る

そのまま走って外に出る

 

息が切れるけど、立ち止まらない

止まったら、もう走れそうにないから...

 

鎮守府の正門...司令官と初めて会った所まで駆けてきた

 

そうだよね...

旧式の私なんか...攻略作戦に参加させて貰えるわけないよね...

 

「ははは...

私何勘違いしてたんだろ...」

 

ずっと、司令官のために前線で戦えると思ってた

でも、私の名前は攻略作戦のメンバーには入ってなかった

 

つまり、そういうことなんだろう

 

もうちょっと一緒に居れると思ったのに...

 

止めようと思っても涙が止まらない

 

「う...うぅ...」

私は正門の壁の近くで踞った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は吹雪を探し見渡すがいない

 

ちょっと話があったんだが...

 

「あ、白雪

吹雪知らない?

ちょっと話があるんだけど」

 

「吹雪ちゃんですか?

さっきまで、一緒にいたのですけど...」

 

「待ってれば、会えるかな?」

 

朝飯食べて待っているが、いつまで経っても吹雪が来ない

 

もしかしたら、もう朝食食べ終わってるのかもな

 

食器を片付けながら、そう思い

時雨に吹雪を探してくると伝え食堂を出た

 

 

 

 

 

 

怪我したのかなと思いドックに行ったり、あのことがバレたのかと工廠に行ったりとあちこち行ったが吹雪が見付からない

 

一体何処行ったんだ...

 

仕方ないので、妖精さんに訊いてみると正門に向かって走るのを見たらしいので正門に、向かってみた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれだけ泣いていただろう...

 

唐突に、上から声が掛かる

「こんな所で何やってるんだ?

風邪引くよ?」

優しいいつもの声...いつもなら返事をするだろうけど、今は顔すら上げない

 

私の背中に暖かい司令官の匂いがする上着が掛けられ、司令官が隣に座る

「全く...

 

確か、正門の近くて初めて会ったんだよな

吹雪が転けてさ

まだ、2ヶ月くらいなんだよな...」

 

懐かしむように司令官は呟く

 

「......」

 

そう、それで私が自己紹介したら、呆然としてました...

 

それで、私が鎮守府の中を旅行して...

 

開発して...

 

建造して...

 

からかって...

 

また、嗚咽が漏れる

 

駄目、司令官を心配させちゃうから止めないと

 

そい思えば思うほど胸が締め付けられる

気が付くと私は司令官に泣き付いていた

 

「なんで...なんで、私を作戦に参加...させてくれなかったんですか...」

 

「ごめん...先に言っておけば良かったな...

実はな──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

「どうぞ」

 

「失礼します...」

 

「翔鶴さんですか

珍しいですね、私の所に来るなんて

何か用があるのですか?」

 

覚悟を決めたように翔鶴は話す

 

「横須賀第一鎮守府に私を転属させて欲しいと頼むためここに来ました」




最後まで読んでくださりありがとうございます

E1は、私は甲でクリアーしました!
次はE2...がんばります!

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