いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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遅くなってすみません

慣れないことは、ちょっと疲れますね


呉の町と艦娘 後編

「到着~」

ピョンとバスから降りる

 

「ここが...呉...町なんですね...」

吹雪が目を輝かせて呟く

 

「す、凄い...

私もレディに近づけそうな気がするわ...」

 

それって今までレディじゃないって告白してるじゃん...

あ、今さらか

 

「は、хорошо(ハラショー)

流石の響も姉をからかう余裕はないようだ

 

目を輝かせている艦娘達を目的地まで先導する途中...

 

「あれ何ですか?」

吹雪が目を輝かせて指差すのは、コンビニ...ファ○マだった

 

「あれは、コンビニだよ

いつでも、色んな物を売っているんだ」

 

хорошо(ハラショー)...」

 

さっきから、響がハラショーしか言ってないんだが、大丈夫か?

日本語忘れていたら大問題だぞ

 

「先に言っておくが、はしゃぐなよ?」

 

俺は、コンビニの自動ドアの前に来る

勿論、自動ドアだからドアが自動で開く

 

ファミ○独特の癖になるあの音楽が流れる

 

俺が通った後、艦娘達はタイミングを見計らうかのように跳んでコンビニに入る

取り残された電が、助けを求める

 

「い、電渡れないのです(涙目)」

 

「大丈夫、これは電のことを探知して開いてるから

いきなり閉まったりしないから!

ほら!」

 

「い、電の本気を見るのです!」

 

ピョンと跳んでコンビニに入る電

勿論ドアはまだ閉まらない

 

電が安心して離れるとドアは閉まった

 

「お利口さんなドアだったのです...」

 

『いらっしゃいませー』

店員さんが挨拶をする

 

本当、深海棲艦と艦娘がいることを除けばほとんど一緒だな

 

店員さんは、きっとこんな子供っぽい子達がコンビニの商品を輸送する輸送船を護衛しているとは夢にも思わないだろう

 

店内の商品を触ろうとしている艦娘達に注意する

「あんまり、商品をペタペタ触るなよ

売り物なんだから」

 

「そっか...」

吹雪がちょっと残念そうに呟く

 

ちなみに、艦娘達にもちゃんとお給料はある(らしい)

暁や響がおやつを買ったり、雷が飲み物を買っている

 

「みんな買い物済ませた?」

 

『大丈夫(なのです)!』

 

「じゃあ、コンビニ出て再出発だ!」

 

また、出るときも艦娘達はおっかなびっくり自動ドアから出ていった

 

『ありがとうございましたー!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暫く歩くと目的地に着いた

目的地は、大型商業施設...ショッピングモールだ

 

どうでもいいが、さっきからすれ違う男性が凄い睨み付けてくるんだけど

殺意すら感じる、マジで怖い

 

とりあえず、一緒に回って、その後昼休憩して、自由行動にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、店の外で待ってようとしたのだが、付いてきて来ないと駄目です!とのことなので、店内に入った

 

ちょうど時雨が試着室で着替えている所だったらしく第六駆の面々がそわそわとしながら待っていた

 

試着室のカーテンが開き時雨が出てくる

 

丸く潰れたような形の帽子に茶色のワンピースに袖の長いワイシャツを着ている

首には、白いスカーフのようなものを結んでいる

 

「どう...かな...?」

恥じらいながら、似合っているか訊く時雨

 

「似合ってるわ!」

「これは、いいな...」

「なのです!」

「これで、時雨もレディの一員ね!」

 

ベンチに座って本でも読んでそうだなとか思いつつ、第六駆と時雨が新しい服を選んでいるのを眺める

 

なんか、響がゴスロリの服を持ってこれにしよう...とか言ってるけど、何処で着るつもりなんだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、時雨の制服が入った袋を持って外に出る

 

「さて、一通り回ったし、昼にするか」

 

艦娘達は、新しく買った服を着ていた

 

「暁はエレガントなお店で食べたいわ!」

茶色の服の上から白い上着を羽織り、白いスカートを穿いている、靴は茶色のブーツ...

上品な感じだ、決してエレファントな感じではない

 

「じゃあ、あそこの店はどうかな...?」

響は、探偵が被っていそうなチェック柄の帽子に

白いフード付きの服上から青い上着を羽織り、緑のショートパンツと今どきの女の子って感じだ

というか寒くないのか...

 

「他の階には、色んな店の料理が食べられる所があるみたいよ?

そこにしたら?」

 

「電、ぱんけーきが食べたいのです!」

雷は、ひし形が縦に二個分並ぶ赤いセーターに茶色のショートパンツ

電は、ボンボンの付いた茶色のセーターに水玉模様のスカート

そして、何処で買ってきたのかと訊きたくなる程長いマフラーを二人で仲良く首に巻いている

 

「三階にあるみたいですね

エスカレーターを使いましょう」

翔鶴は、黒いライダースジャケットと白いミニワンピース、靴は茶色のエンジニアリングブーツというブーツらしい

ブーツにも色んな種類があるんだな

 

「あの動く階段ですね!

えっと...あ、あそこにあります!」

吹雪は、黄緑っぽいセーターの上に青いもふもふとフードの付いている上着を着て薄花色のマフラーをしている

室内だからか、さっき買っていた耳当てはしていない

その耳当ての耳を当てる部分が開発失敗した時に出てくるペンギンともふもふを模したものだったような気がするがきっと気のせい

俺が疲れているんだ...

ちなみに、制服のスカートみたいな青いスカートを穿いている

 

時雨は最初の店で着させられていた服を着ている

恥ずかしがっていたが、気に入ったらしい

 

他にも翔鶴がボマージャケットを買っていたり、吹雪達がゴスロリの服を買ったようだ

何処で着るのか、本当に気になるよ...

 

動く階段...エスカレーターを不思議そうに見ている艦娘達

どう動いているのか、気になるのかな?

 

「みんなは何食べたい?」

 

「え、えっと...何にしよう...」

「暁は豪華なディナーがいいわ!」

「マ○クというのが、気になるね...

ポテトが美味しいと読んだことがある...」

「私も読んだことがあるわ!

でも、私はミ○ドの方が気になるわね」

「電は、ぱんけーき...なのです」

「私は、ハンバーガーという物を食べてみたいです」

「うどんにしようかな」

 

「なるほど、了解だよ~」

 

とりあえず、丸いテーブル二つ確保して、俺はテーブルで艦娘達が食べ物を買ってくるのを待つ

 

...みんな連れて来たかったな...

今日も出撃や訓練をしている艦娘達を思い浮かべる

きっと、他の艦娘達もいつか鎮守府の外を見るときのために色々勉強したり、読んだりしているんだろう

本当は、自由に町を見せてあげたい

でも、彼女達は人類の希望で機密の塊だから鎮守府の外へ出すのは無理というのは良く分かる

 

「考え事かい?」

 

「時雨か...」

時雨は、うどんをテーブルに置き質問する

 

「他の艦娘に打ち明けにくいなら、僕が相談に乗ろうか?」

 

「時雨...頭打ったのか?

入渠する?」

 

「君には失望したよ」

ジト目で睨み付けてくる

 

「ごめん、ごめん

俺は大丈夫だから

時雨、俺も昼買ってきていいかな?」

 

「いいよ

僕はここにいるから」

 

「よろしく~」

 

時雨の心境の変化に嬉しく思いながら昼食を買いに行った




最後まで読んでくださりありがとうございます

私のクオリティでは、これが限界でした...
坂下郁さんアドバイスありがとうございました!

次回は航空戦になるかもです

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