机に向かい、金剛に連絡を取る
「金剛どうした?」
~数分前~
金剛三番機は哨戒をしていると敵機を発見する
敵機は、三番機に気が付かないのかそのまま反転して飛び去っていく
三番機は、
『我敵偵察機ヲ発見ス』
と打電し、敵機を追う
暫くすると敵機は降下し始め、三番機は敵艦隊を発見する
『我敵艦隊見ユ
大型艦三小型艦三』
そう打電すると機体が空中分解しないぎりぎりの速度まで降下して加速する
その後ろから異形の艦載機が追いかける
『ナオ、敵艦隊ハ空母ヲ伴フ
我、戦闘機ノ迎撃ヲ受ケル』
三番機は、戦闘機を撒くため雲の中へ突入した
『司令官!
敵主力艦隊に遭遇したネー
空母を伴っているから、捕捉されたかもしれないデース!』
『分かった
至急機動部隊を派遣する
流石に金剛でも艦載機相手にしながら戦うのは辛いだろ?』
『そうですネー
ちょっと遠慮したいデース』
『じゃあ、金剛、暁、響は後退しつつ撤収する漁船の援護
時雨、皐月、文月は、撤収する漁船を護衛してくれ』
『『『『『了解!』』』』』
「待って!
僕も敵艦隊と戦うよ」
僕が出撃した理由は艦娘を...仲間を守るためだ
人間を守るためじゃない
『止めとけ
訓練に参加しているとはいえ、実戦は久々だろ?
敵主力艦隊は、恐らく強力だ
昨日まで、空母を伴ってないし大型艦そんなに多くなかったからな』
「いやだ、司令官の指示など従わない
なんと言おうと僕は敵と戦うんだ」
『はぁ、全く
だが、決して無茶するなよ
大破すれば、撤退が難しくなる』
『司令官!』
『済まない金剛
時雨が無茶しないよう見張ってくれ
暁と響も頼む』
『分かったわ!』
『了解...』
『じゃあ、皐月と文月も頑張ってな
では、健闘を祈る』
司令官からの無線は切れた
『時雨...司令官の言ったことしっかり守ってくださいネ?』
「善処は、するよ」
そう僕は呟いた
「若葉、残念だけどおやつはお預けみたいだ
ごめんな」
「仕方ない
で、司令官どうする?」
ちょっと残念そうに若葉は言う
「翔鶴、吹雪、電、雷、神通、川内を呼んでくれ」
「了解だよ」
「俺は、大淀に用があるから行ってくる」
「分かった」
コンコン
「どうぞ」
「失礼します」
「どうしました?」
提督が書類を書く手を止め尋ねる
「大淀に用がありまして
大淀ちょっといいかな?」
「はい、どうしました?」
大淀が首を傾げる
「製油所地帯に敵艦隊が、出現した
万が一があるから、製油所地帯の住民に警告をと伝えたい
我艦隊が撃滅に向かうとも伝えておいてくれ」
「分かりました
大淀直ちに連絡します」
「頼んだ
俺は、第二執務室にいるから
何かあったら来てくれ」
「了解です」
俺は、そう言うと執務室に戻った
最後まで読んでくださりありがとうございます
ちなみに、大型艦は空母、戦艦、重巡洋艦
小型艦は、駆逐艦、軽巡洋艦等と分類しています
もしかしたら、間違えているかもしれませんが許してください