いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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投稿遅くなりました
秋刀魚中々集まらないです


雷の願い

雷は、その日電と新米駆逐艦娘二人を連れて、警備任務をしていた

 

警備任務は、遠征に分類される

 

ゲームなら、警備任務は20分だが、こちらでは1時間くらいかかる

その代わり、貰える資源は多く欲しい資源を選べる

ただし、高速修復剤(バケツ)、開発資材、高速建造剤(バーナー)は遠征で艦娘が拾ってくるため手に入るかは不確定である

 

「ん?

あ!おーい!」

 

『どうしたのです?雷ちゃん』

 

「あそこに、漁船があるのよ!

ほら!」

 

『あ、あの

民間人は私達のこと知らないって座学で習ったのですが...』

 

ガチガチに緊張している潮がおどおどしながら、雷に質問する

遠征とはいえ、敵に遭遇することもあるし、交戦すれば損傷を負い、最悪轟沈する

 

まぁ、初実戦だし緊張するわよね!

 

不安を押し隠しながら、雷はそう思った

 

「民間人には公開してないけど、海運業関係者や漁業関係者には、すぐバレちゃうから

政府は、私達(艦娘)が登場してすぐ知らせたみたいよ?」

 

そのために、大量の特別災害手当て(口止め料)が支払われていることを艦娘達は知らない

 

「そうなのですか...」

 

そんなことは話していると漁船も私達に気がついた

 

「嬢ちゃん達、今日も頑張ってるねぇ」

 

「そうよ!

この海の平和は、雷と」

 

「い、電の」

 

「「雷電姉妹が護るんだから(なのです)!」」

 

「ははは!

そうかい、そうかい

今日はクールな娘と背伸びしてる娘はいないだねぇ」

 

「響と暁なら、鎮守府でお留守番よ!

今日は代わりに曙と潮が一緒よ、初実戦なの」

 

「へえ」

二人を見る漁師さん達

 

「な!変な目で見ないでよ!」

潮の前に立つ曙

 

「ち、ちょっと失礼だよ、曙ちゃん」

おどおどする潮

 

「がははは

俺にも、これくらいの娘がいるからついな

ほれ、これやるよ」

漁師さん達は、お菓子を渡してくれた

 

「ありがとうなのです」

「いつも、ありがとね」

「ふん、お礼は言わないけど」

「ありがとうございます」

 

『雷、俺もいつも感謝していますって伝えてくれないかな?』

 

「司令官も漁師さん達に感謝してるって!」

 

「おう、そうか!」

 

「所で、漁師さん達は最近お魚獲れているのです?」

 

「あ、ああ、まあまあ...かな」

 

「ん?

元気ないじゃない!

そんなんじゃ、駄目よ!」

 

「そうなんだがな、この前秋刀魚を獲りに行った船団が奴等の攻撃を受けたらしくてな

今年は、秋刀魚を獲りに行くのを止めようかなという話になったんだ」

 

「そういうことね」

何かを考えるように雷は、黙る

 

暫く話をした後、漁船とは別れた

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

「どうぞー」

 

「失礼するわ!」

「失礼するよ...」

 

「暁と響か

どうかしたか?」

 

「電のことよ!」

 

「結局、事情を聞けなかったじゃないか...」

 

「まぁ、そうなんだが...

電には、頼れる三人のお姉ちゃんがいるじゃないか?」

 

「そ、そうね!

暁に任せなさい」

 

「......Χοροшο(ハラショー)

胸を張る暁と恥ずかしそうに顔を背ける響

 

「用事はそれだけか?」

 

「あ、後、工厰妖精さんが明日来てくれって」

 

「了解だよ」

 

隣で黙々と仕事していた翔鶴がメモをしている

 

翔鶴気が利くな

 

とか、思いつつ

二人の艦娘のことを考える

 

電は、本人もあまり話したくなさそうだし、第六駆に任せるしかないか...

 

もっと、問題なのは時雨...

うーん...

話しかけるのも嫌がられるし

人間に対して強い嫌悪感を抱いてる...のかな?

むしろ、訓練をちゃんと受けているのが、不思議なくらい

他の艦娘に誘われるから、なのかな?

 

そこまで、考えてまだ執務が終わってないことに気がつき執務を再開した

 

 

 

 

 

 

 

マルヒトマルマル

 

神通から対潜訓練をしたいとの要望があがり

俺は、どうするか考えていた

 

んー

吹雪もそこそこ潜水艦と戦ったことはあるらしいんだが...

 

時雨の過去の戦果が書かれた紙を見る

戦艦や空母などの強い艦種も多数撃破しているのだが、潜水艦に対しても優秀な戦果をあげている

 

時雨に出来れば教えて欲しいのだが...

本人に直接聞けないしなぁ

 

コンコン

 

こんな時間に誰が...

ってあれ?前にもこんなことが

 

「どうぞ」

 

「失礼する...わ」

 

「雷か、どうした」

 

「これ読んで欲しいのよ...」

眠くてフラフラしている雷は紙を持っている

 

「どれどれ...」

雷から紙を受けとる

 

その瞬間雷が俺の方に倒れこむ

 

「おっと、全く無理しちゃ駄目じゃんか...」

雷をソファーに寝かせ、雷の持って来た紙を読む

 

ふむふむ、漁船を護衛して秋刀魚獲りたいと...

漁師さんにお礼したいのかな?

なら、頑張って書類にまとめて、提出するか

 

そんなこと考えながら、作業をしたら、徹夜することとなった




最後まで読んでくださりありがとうございます

吹雪が改二になりました!
次は時雨改二を目指して練度あげです

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