いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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今回のサブタイトル悩みました

全体のUAが2000越えました
とても、嬉しいです!


不思議なこと

いつの間にか、近くにいた響が居なくなっていたので、明日の秘書艦にして書類仕事をたくさんやらせてお仕置きをするという俺の計画は頓挫した

 

とりあえず、吹雪に明日の秘書艦を頼んで

 

自室にある風呂に入って、出てきてから部屋で提督の言っていたことを思い出す

 

...つまり、この世界では俺が知っている姫級がいるか分からないのか

まぁ、飛行場姫いるならいそうだが...

 

それにしても、あの噂は本当なのかな?と独り言を言いながら布団に入り眠った

 

そんな様子を、窓から覗いている人影がいることも知らずに

 

 

 

 

 

 

「司令官!

おはようございます!」

 

「...おはよー

いつも、元気だよね、吹雪」

 

「それは、毎日楽しいからです!

あ、簡単な和朝食なら用意出来ますけど、食べます?」

 

「頂こうかな

吹雪の料理美味しいし」

 

そういい、吹雪の作る料理を暫く待っていた

 

 

 

 

 

 

「そういえば、司令官

酒保の品揃えが良くなったって明石さんが言ってました!」

 

「じゃあ、見に行こっか」

 

「はい!」

 

駄弁りながら、酒保に行き

どんなものがあるか見てみる

 

日常品や雑誌各種、本...小説、漫画、図鑑...等々

他にも、お菓子、食器、衣服、トランプやUNOなんかもある

 

お、この世界にもTRPGが!

こっちには、人狼...久しぶりにやりたいなぁ

 

 

 

「...で、響一体何をやっているんだ?」

 

「買い物だよ...司令官」

 

「手に持っている瓶の中身はなんだね?」

 

「......ラムネだよ」

 

「俺の目にはウォッカって書いてあるように見えるんだが?」

 

「気のせいじゃないかな...」

 

「気のせいじゃねえよ!!

明石、法律的には大丈夫なの?」

 

「大丈夫ですね」

 

「だ、そうだよ...

司令官?」ドヤァ

 

「どや顔止めろ

全く、飲みすぎんなよ?」

 

「大丈夫...

()()、あまり飲まない」

 

その時、第六駆のみんなが来る

そして、響はウォッカをスッと隠し俺にウインクする

 

「はぁ、程々にしろよ」

 

Χοροшо(ハラショー)

 

第六駆のみんなは響に何を買ったのと質問攻めしている

 

「司令官、響ちゃん何をするつもり何ですか?」

不思議そうに吹雪が尋ねる

 

「さあな」

 

ちゃんと答えなかったからか、吹雪はちょっと不機嫌そうだった

 

俺も諸々を買って、執務室に戻った

 

 

 

 

 

いつも、通り執務して

晩御飯の時、間宮に準備が予定通り進んでいるか、確認し

執務室に戻る

 

そして、今日新たに着任した川内と黒潮の艦娘外出許可書を書く

 

...もう、マルヒトマルマルか

 

コンコン

 

こんな時間に?誰だろ?

 

「どうぞ」

 

「失礼するよ...」

響がドアを開けて入ってくる

何故か、一瞬ゾクッとする

 

「響か

もう、消灯の時間はとっくに過ぎてるぞ

暁達が心配するよ」

 

「大丈夫、大丈夫...」

 

いや、大丈夫じゃないだろ

 

「んで、なんの用なんだ?」

 

「ちょっと、話がしたいんだ...

外に出ないかい...?」

 

「お、もしかして愛の告白か?」

 

「寝言は寝てから言うものだよ...?」

 

うわぁ、辛辣だな

 

 

 

 

 

 

「うぅ、この季節だとちょっと冷えるな」

 

「そうだね...」

 

「じゃ、これ」

マフラーを響の首に巻く

 

「暖かいだろ?」

 

「え、でも...」

 

「いいよ、明日、響秘書艦だろ?

その時に返してくれればいいし」

 

響は、俯いてぶつぶつなんか言ってる

可愛くて笑っていると

 

「わ、笑うな...!」

 

「だって、可愛いんだもん」

 

「調子狂うな...

本題に入るよ...!!」

ちょっと、不機嫌そうに言う

 

「はいはい」

 

「昨日...食堂で言っていたこと...本当なのかい...?」

 

「ああ、本当だ...」

 

「......

 

司令官、司令官は私達艦娘が轟沈したら、どうなると思う?」

 

「なんだ、唐突に

うーん

考えたことなかったなぁ

噂なら聞いたことがあるけど」

 

「噂...?」

 

「でも、あんまりいい噂じゃないよ?」

 

「気になるね」

 

「いいか?

警告したからな?

俺のいた世界では、深海棲艦になるんじゃないかって言われてた

どうだ?

いい気分しないだろ?」

 

「...そう...だね」

 

「だけど、まぁ、俺の鎮守府所属の艦娘は誰一人轟沈させるつもりはないから、安心してくれ!」

そう、暗い雰囲気を吹き飛ばすように笑いかける

 

彼女は、冷たい色を放つ目を見開き俺を見つめる

俺も見つめ返す

そして、

 

「ありがとう...」

 

とだけ言った

 

「どういたしまして」

 

「じゃあ、私帰るから...」

 

「ああ、気をつけて」

 

「...ここの所属だったら、幸せだったろうに...」ボソッ

 

残念ながら、彼女の最後の言葉は踵を返して執務室に戻る俺には届かなかった

 

 

 

 

 

 

「...かん

 

司令官...!」

 

ゆさゆさと揺すられ、目を覚ます

隣には、響が

俺は、執務室の机で眠ってしまったようだ

 

「おはよ

そうだ、響、マフラーは?」

 

「マフラー?何の話かな?」

 

「いや、昨日夜遅くにさ...大体、マルヒトマルマルくらいかな

響が執務室に訪ねてきて」

 

「確かに、私は夜遅くまで起きられるけど...

昨日は、みんな(第六駆)と寝てたよ...」

 

「んー

おかしいな

確かに来たんだけどな」

 

「全く、しっかりしてよ、司令官...」

そう呆れたように話す響の目は暖かく優しい目だった




最後まで読んでくださりありがとうございます

今回、分かりにくい終わり方かもしれませんね
分からないよって方ごめんなさい

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