いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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書類仕事って大変そう...と思いながら書きました


新たな作戦

...

状況は、絶望的だった

だが、なんとか勝利した

こちらの損害は甚大だったが

 

そこで、俺の意識は途切れた

 

 

 

~十時間前~

 

 

 

第二執務室に十数名の艦娘召集された

 

「これから、我鎮守府発案の作戦が実施される

そこで、君たちの力を借りたい」

 

その間、俺のことを見ている真面目な艦娘もいたが半数以上が俺の後ろを見る

 

無理もない

膨大な量の書類が机を埋め尽くし、床にまで侵食していた

 

「あのー

司令官、質問があるのですが...」

吹雪が手を上げる

 

「なんだ、吹雪」

 

「後ろにある大量の書類は一体...

一昨日までは、なかったと思うのですが」

 

「昨日の秘書艦は私だったけど、書類は全部片付けたわ!」

そう言い、胸を張る雷

 

「実は、作戦に関係しているんだ

みんなには...

 

 

 

 

 

 

 

書類仕事を手伝って欲しいんだ」

 

「えっと...いいですけど...」

吹雪が戸惑いながらに返事をする

 

「なにそれ!?意味わかんない」

と声を張り上げる満潮

 

「これは...艦娘の外出許可書...

艦娘は外に出れないんじゃないかい...?」

 

「いや、私や提督、監視員同伴のもとなら大丈夫なんだ

ただ、基本許可がおりにくいんだが

そこはなんとかするよ」

 

「なるほど...

艦娘一人につき何枚も...

それに、妖精さんの分や食材の要請...

一体何を司令官はするつもりなんだい...?」

 

「まぁ、そこは内緒だよ

やりたくない娘は帰っていいから」

 

「私は、やります!」

「頑張りますね」

Χοροшο(ハラショー)

「一人前のレディは書類仕事も出来るんだから!」

「もーっと、私を頼っていいのよ?」

「司令官の命令であれば、いつでも書類仕事を手伝います」

「やれます!」

「私の出番なのね!」

「私は、瑞鳳と共に頑張りますね」

「新生一航戦で、一緒だった翔鶴さんと頑張ります!」

「書類仕事はあまりしたことないけど、頑張るわ!」

 

皆、様々な返事をするが満潮も文句言いながらも残ってくれた

 

「瑞鳳と伊勢は、慣れない作業で大変かもしれないが、頑張ってくれ」

瑞鳳と伊勢は、空母レシピと戦艦レシピで建造したら、来てくれた

金剛もいるのだが...

 

「あれ?

金剛さんは?」

 

「金剛なら、朝から

『テートクの書類仕事を手伝いマース!!』

とか言って張り切ってたから、多分もう提督の執務室で轟沈してる(眠っている)

 

「......」

 

「みんな、晩御飯はもう食べたよな?

 

では、フタマルマルマルから作戦開始だ!」

 

全員分の机は運んで置いたので早速、みんなは作業を開始する

吹雪は、白雪に助言しながら書類を片付けていく

暁と響は黙々と作業をし、雷は作業しながら電に時折教えている

朝潮は、姉妹艦に教えつつ書類を書き

神通は、駆逐艦娘に教え回っている

翔鶴は、慣れない瑞鳳と伊勢に教えている

俺は、そんな様子を見つつ、気合いを入れて書類の山に取り掛かった

 

 

 

~四時間後~

 

 

 

まだ、皆、眠そうではないけど、疲れているみたいだった

 

「あまり、無茶したら駄目だからな

 

お菓子と飲み物を用意したから、少し休憩してくれ」

 

といい、お菓子と飲み物を出す

書類は、半分近く片付いていて、これなら終わりそうだ

 

「司令官は、休憩しないのですか?」

 

「ん?

ああ、もう少したったら...な」

 

「嘘ですね、休憩しないつもりです」

 

「そんなことないって」

 

「いえ、絶対そうです

口開けてください」

 

「え?」

 

「え?じゃないです!」

 

「えっと、翔鶴助けて...」

 

「いいですけど...代わりに私のお菓子を食べて貰いますよ?」

 

「なんで!?」

 

「いいから、早く口開けてください!!」

 

「いや、だったら自分で食べ...カプ」

そう言っている時、口にお菓子を入れられる

 

「美味しいですか?」

 

「モグモグ...お、美味しいよ、吹雪」

恥ずかしさで、顔が真っ赤になっているだろうけど

なんとか、返事が出来た

 

「良かったです♪」

 

何故か、羨ましそうに俺の方を見る艦娘達

 

「司令官...これを...」

「私に頼っていいのよ?」

「お菓子を食べさせてあげるわ!」

「なのです」

「休憩も大切な任務です」

 

と瞬く間に囲まれる

 

神通や翔鶴達は、微笑んでいるだけで全然助けてくれない

 

「笑ってないで、助けてくれぇ」

俺が悲鳴をあげるのは、そう時間が掛からなかった

 

 

 

~五時間後~

 

 

 

カキカキ...ペラリ

カキカキ...ペラリ

 

カキカキ...パタンコロコロ

 

隣で書類を書く音が止まった

見ると翔鶴がうつらうつらしている

 

部屋を目渡す

 

第八駆は、仲良く執務室の空いた場所に敷かれた布団で寝ている

 

第六駆は、机で寝た姉妹艦達を響がなんとかソファーに誘導したが一緒に響も寝てしまった

 

陽炎達や睦月達も仲良くもう2つある布団で寝ている

 

吹雪や翔鶴達も漏れなく机で寝てしまったので、全員に毛布を掛け

 

俺は残り十数枚になった書類に取り掛かった

 

 

 

~一時間後~

 

 

 

俺は最後の書類を書き上げた

 

俺以外の全員が轟沈して(寝て)しまったが...

 

これを事務棟に運んで...

そこで、俺は意識を失った

 

 

 

 

 

 

暫く経ち

コンコン

 

コンコン

 

二回ノックされたが、誰も返事をしない

 

ガチャ

 

「失礼します

 

全員寝てしまっていましたか

 

司令官も何も掛けずに寝て...」

そういい、余っていた毛布を司令官に掛ける

 

「そう少し、寝かせておきましょう」

司令官に毛布を掛けた女性は、ドアをそっと閉めた




最後まで読んでくださりありがとうございます

司令官は、一体何をするつもりなんでしょうね?

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