いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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司令官が鎮守府に...

コクコク...スヨスヨ

 

『つ...は......てん......え』

 

何か声が?

そうだ、バスに乗ってて...

 

『次は終点、海軍...』

 

「降りないと!?」

 

と、バスの降車口に駆け寄る

ちょうどドアが開いたので、飛び降りる

 

予備校に行こうと前を見ると目の前には、どこまでも広がる海原が...

 

(...綺麗だなぁ

って住んでる近くに海ないんだけど!?)

 

辺りを見回すと近くにレンガの建物が

そして、高い壁と門、女の子が...女の子も俺に気がついたようだ

タッタッタとかけてきて...すっ転んだ

 

「え、ちょ、大丈夫?」

と手を差し出す

 

「あ、大丈夫です

すみません」

と女の子は頬を赤らめながら手を取り、見事な敬礼をした

 

「特型駆逐艦一番艦!吹雪です

よろしくお願いします、司令官!」

 

(...え?

トクガタクチクカン?フブキ?)

 

確かに目の前の女の子は吹雪に似ていた

勿論軍艦の方ではない

艦娘の方だ

だが、艦娘はゲーム艦隊コレクションのキャラであって現実にはいない...はず...

 

(もしかして、○ニタリングなのか?

もしも、ゲームのキャラクターが現実に現れたら、どうする?みたいな?)

と思い

改めて辺りを見回すがカメラらしきものは見えない

 

「どうしましたか?司令官?」

 

「あ、いや、なんでもないんだ」

そして、自身も海軍の着ている白い制服に身を包んでいる

 

「では、司令官行きましょう

あ、妖精さんも挨拶してくださいね」

 

と吹雪の足元に居た三頭身の女の子に言った

妖精さんは、ピシッと敬礼をして話をしている

 

「しれーかんだ」

「ちゃんとしたしれーかんだ」

「お菓子くれるのかなー」

 

そして、ちょこまかと吹雪についていく

 

(あー

これモニ○リングじゃないな...)

と考え、思考停止し

吹雪に引っ張られ、レンガの建物のある施設へ入って行った

 

 

 

 

 

施設は、閑散としていた

吹雪によるとまだ、艦娘は白雪と大淀と明石しかいないらしい(ちなみに大淀と明石の艤装はないようだ)

事務棟に数人の人間がいる以外門番すらいないらしい

資源の管理や艤装の整備、修理、鎮守府の警備はすべて艦娘と妖精さんがしているとのこと

 

とりあえず、執務室の隣にある司令官専用の自室に荷物(何故か持っていた)を置くと

 

「では、これから旅行をしましょうか」

と言われ了承した

 

ちなみに旅行とは、鎮守府を紹介して回ることである

 

まずは、工厰に入った

工厰では、妖精さんがあっちへ行ったり、こっちへ来たりしている

 

「ここが、工厰です

開発と建造が行えます

そう言えば、開発と建造を行う任務がありましたから行います?」

 

「そうだな

開発は、資源最小かな」

と言いつつ工厰についての紙を見つつ、目の前のタッチパネルの操作する

 

それを後ろから覗いていた吹雪が言った

「し、司令官!

鋼材500弾薬300燃料400ボーキサイト700って使いすぎですよ

資源がなくなっちゃいます!」

 

「大丈夫だって...

って、押さないで

分かったやめるから...あ」

 

押されてうっかり押してしまった

 

「......」

「......」

 

画面には、建造準備中とある

取り消すのは、紙に無理と書いてあった

 

「もう、司令官どうするのですか...って先行かないでください~

行き先反対ですよ!

司令官、逃げてません?」

 

「だって、吹雪怒ったら怖そうだしボソッ」

 

「ど、どういう意味ですか!?」

 

そんな会話をする二人を工厰妖精さんは呆れた顔で見ていた

画面には、6:00:00という表示から一秒ずつ数が減っていった




前回のイベントでドロップした雲龍を強化中です!

今回も最後まで読んでくださりありがとうございます

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