いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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これで、作戦は終了です!


南西諸島の民間人を救助せよ!7

睦月が白雪の所ヘ向かい、響と私だけが残された

 

「ずいぶん、無茶をしたみたいですね」

 

『...そんなことないさ...

吹雪を重巡洋艦の主砲から守っただけだよ...』

 

「そのわりに、暁ちゃんがずいぶん響ちゃんのこと叱咤していましたけど?」

 

『私は、守りたいんだ、みんなを...

でも、私は戦艦のように一撃で敵艦を撃沈したり

翔鶴さんのように多数の敵艦を攻撃することも出来ない

みんなを守るためには、この身で盾になるしかないんだ...』

 

「......」

 

『間違っているかな...?』

 

「私は...駆逐艦ではないので適切な助言は出来ませんが

私は、響ちゃんの考えは間違えてないと思います

私もそう考えることはありますから...

もしかすると、もっといい方法があるかもしれませんけど」

 

『翔鶴さんもそう思うんだね...

Спасибо(スパスィーバ)

 

「お礼を言われることでもないですよ

 

...そろそろ、攻撃隊が敵に攻撃を開始します

万が一がありますので、見張りお願いします」

 

Χοροшо(ハラショー)

 

 

 

 

 

 

 

攻撃隊の前方に目標が見える

重巡洋艦...リ級

 

攻撃隊編成は、非爆装の爆戦2機

艦爆4機

艦攻6機

 

残りは、軽巡洋艦に振り分けられている

 

リ級は、ニヤリと笑い対空戦闘を開始する

猛烈な弾幕を喰らい

艦爆は、1機1機と数を減らしていく

最後の1機が高角砲の弾をまともに喰らって爆発四散すると、艦攻に狙いを定める

 

艦爆と同じく、数を減らすが錬度が高いのか、猛烈な弾幕をもろともせず

3機が魚雷を投下する

1機が魚雷を投下してフワッと浮かび上がる

実は、この瞬間が一番危険でその艦攻も機銃の餌食になり尾翼が吹き飛びバランスを失い墜落する

だが、その艦攻の魚雷は一直線にリ級に突撃する

 

 

ボーン!

 

 

リ級に魚雷が命中する

しかし、一発の航空魚雷ではリ級は撃沈出来ない

 

シィーー

リ級が喜ぶように吼える

 

そして、忌々しい駆逐艦娘の方を向くと

 

自身(リ級)に多数の白い航跡が迫っていた

 

 

 

 

 

 

 

「各艦隊結果を報告してくれ」

 

『こちら、攻略艦隊旗艦、吹雪報告します!

敵艦は、全艦を撃沈もしくは大破させました

こちらの損害は、私が小破、暁が小破、白雪が中破、響が大破です』

 

『こちら、護衛艦隊旗艦、神通報告します

敵艦は、全艦を撃沈

こちらの損害は、電損害軽微、不知火小破、私中破、陽炎中破、雷大破です』

 

『支援艦隊旗艦初雪...です

菊月損害軽微、舞風小破』

 

「了解、護衛艦隊は船団と合流、支援艦隊は攻略艦隊と合流し、帰投してくれ

細かい指示は旗艦に任せる」

 

『『『了解!』』』

 

 

ふぅー

重巡洋艦二隻と軽巡洋艦flagshipが出てきた時は本当に焦った

あまり、艦隊司令部の情報も宛にならんなぁ

 

雷と響の怪我も心配だし、的確な判断をした吹雪と翔鶴を労いたいし、色々準備しますか

 

司令官は、第二執務室のドアを閉めた

 

 

 

 

 

第一執務室では、提督が二枚の紙を机に並べていた

一枚は、艦隊司令部から送られてきた偵察した結果が書かれた書類

もう一枚は、大淀が実際に偵察を行った横須賀第二鎮守府に確認した偵察した結果が書かれた書類

 

片方の書類には、当海域には軽巡洋艦旗艦の水雷戦隊が数隊いるだけであり、貴殿の鎮守府の戦力でも十分撃滅出来るであろうと書いてある

 

もう片方は、当海域には強力な重巡洋艦eliteを旗艦とする水上打撃部隊と軽巡洋艦flagshipを旗艦とする強力な水雷戦隊がいるから注意せよと書かれている

 

「大淀、これをどう思います」

 

「艦隊司令部は、この鎮守府いや司令官を潰すために敢えて偽情報を流したとしか」

 

「......」

 

「司令官に教えましょう

取り返しのつかないことになってからでは、遅いです」

 

「いや、教えない

艦隊司令部が()()()()間違えたという可能性がないわけもない」

 

「な!?」

 

「他にも理由はあります

彼はまだ来て間もない、しかも戦争なんてない日常から戦争のある世界にいきなり来て、艦隊を指揮して

 

正直、これ以上彼に重荷をさせたくないんだ

あまり、情報を鵜呑みするのはよくないと警告はしておく」

 

「では、海軍本部に報告を...」

 

「それも、艦隊司令部に目をつけられる原因になる...もっと、証拠を集めてからでないと」

 

コンコン

 

「どうぞ」

サッと机に出していた書類をしまう

 

「作戦無事完遂しました」

 

「うん

私も見ていた

援護艦隊を出撃させる判断もとても良かった

きっと、この結果には上も満足してくれると思うよ」

 

「ありがとうございます」

 

「後、今回の作戦で分かっただろうが情報を過信しては駄目ですよ」

 

「はい!心得てます!

あの、提督も艦隊を埠頭で待ちます?」

 

「そうしようかな」

 

「じゃあ、一緒に行きましょう

意外に一人で準備するの大変で...」

 

そして、三人は執務室を後にした




最後まで読んでくださりありがとうございます

最近、駆逐艦では吹雪が可愛いから大好きで錬度上げしてます
放置ボイスとか元気一杯の声に毎日励まされてます!

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