ゼスティリア外伝「異界の導師」   作:UDN

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年末に向けて忙しい
PS4欲しい ベルセリアしたい


第二話

「あ、あの…大丈夫ですか?」

 

 

あやしい6人が消え去り、突然の事に頭が追い付かない。だが今は目の前で倒れている女性を起こして話を聞くしかない。女性に近づき様子をうかがう。

 

 

「うーん…むにゃ…」

 

 

どうやら女性は寝ているだけのようだ。こんなに固く冷たいところでよく寝れるなと思った。起こそうと手を伸ばそうとしたところで女性が寝返りをうつ。そしてその容姿に見とれてしまった。銀色の長い髪に人形のような整った顔。ドレスのような服装と相まって、眠り姫か、そのような印象を覚える。

寝ているが美人だと、わかるのだが、起こさないことには何も始まらない。気持ちよさそうに寝ている女性を起こすのは多少の罪悪感はあるが、肩に手を置き、できるだけ優しく揺する。

 

 

「お、起きてください。あなたに聞きたいことがあるんです」

 

「…うーん…ふわぁ~」

 

 

目を覚ました女性はあくびをすると、ぐっと背筋を伸ばす。目を擦りながら周りを見て、目が合った。エメラルドのような綺麗な目が自分を映す。先程人形のような、と言ったが、本当に人形なのではないのかと思った。

目が覚めた女性に声をかける。

 

 

「あの、あなたに聞きたいことが…」

 

「…あなた、私のことが見えているんですか!?」

 

「見えるもなにも、目の前にいるじゃないか」

 

 

いきなり女性がそのようなことを言い出す。まるで自分が幽霊だと、見えない存在のようなことを口にする。しかし、目の前に実際女性はいて、考えるような素振りをみせる。

 

 

「天族を見ることができる霊力…あなたが導師になろうとするお方なのですね」

 

 

『導師』

あの顔を隠した6人が言っていた言葉だ。おそらく今の自分に一番関係する言葉なのだろう。頭を抱えたくなった。この女性も何の説明もなくそう言うのだ。そろそろ我慢の限界である。

 

 

「いや、どういうことだよ。いきなりわけわからない所に連れてこられて、運命がどうとか導師がどうとか! わけがわからないんだよ! 頼むから説明してくれ!」

 

 

声が荒ぶる。初対面の相手には申し訳ないが相当まいっていたのだろう。いい加減、今の状況に関して何か言ってほしかった。

女性は質問に対して目を見開いた。

 

 

「え? 導師のことを知らない? ご存じないのですか?」

 

「知らねえよ! ここはどこだよ! 日本なのか? これは何かの番組なのか!?」

 

「日本? いえ、聞いたことありません。番組とは?」

 

 

女性に違和感を覚える。言葉は通じるのに日本という言葉を知らない。番組も普通なら幼稚園児でも知っている言葉だ。彼女は聞いたことがないと言った。言葉が通じているのに、おかしな話だ。

女性は少し考えて口を開く。

 

 

「…あなたは何も知らないのですね。わかりました。今から私が説明します」

 

「わかった。ただその前に…。ここは日本か?」

 

「…いいえ。日本という言葉は聞いたことがありません。もしかしたら、あなたはここではない所から来たのかもしれません」

 

 

ようやく、今の状況が理解できそうだが、すでにいろいろ理解できないところである。

結論、頭を抱えたのは言うまでもない。

 




ちょっと難しいよ…
説明を求めるけど無視され続けて流石にキレる主人公です
いきなりの事なのでしつこく説明と書いてるんですけど、人間自分の理解の追い付かないことが目の前で起こったら頭が真っ白になるか必死に理解しようとするんだと思うんですよね
実際はわかりません 想像です

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