「今帰りました」
「お帰り~お兄ちゃん♪」
「お帰りなさい兄さん」
カムクラが家に帰ると空木と新月が出迎えてくれた
「お邪魔します・・・」
「わぁ~二人共久し振り~」
「あれ?苗木お兄ちゃんとお姉ちゃん?どうしたんですか?」
「僕が夕飯に誘ったんです他の三人はどうしたんですか?」
「モナカちゃんは部屋に込もってゲームしてます夕飯が出来たら呼んでとの事でした」
「大くんは蛇太郎くんを連れて遊びに行ったままです多分もうすぐ帰って来ると思いますけど」
「そうですか、でははやく作ってしまいます」
「カムクラ先輩何か手伝える事はありませんか?」
「大丈夫です二人はゆっくりしていて下さい」
「お兄ちゃん今日の夕飯は何ですか?」
「すき焼きですそれとデザートでプリンも作るので楽しみにしてて下さい」
「やった♪お兄ちゃん大好きです!」
カムクラに空木が勢いよく抱き付く
そもそも空木は甘い物に目がなくカムクラが引き取る前は甘い物以外食べ物と認めないほどだった
カムクラの努力あって食生活を改めさせた今でも甘い物好きなのは変わっていない
「なんていうか本当に仲がいいね」
「感謝してもしきれないよ僕達に愛情をくれた兄さんには」
親のせいで塞ぎこみ保護された後もなかなか周りの人に心を開けなかった5人を変えたのがカムクラだった
「兄ちゃん!ただいまだぜ!」
「ただいま・・・」
そうこうしている内に二人が帰って来た
「大、蛇太郎帰って来ましたか 二人共手を洗って来て下さい」
「「は~い」」
「さて、では作って来ますので皆さん待ってて下さい渚はモナカを呼んできて下さい」
「分かりました」
新月はモナカを呼びに2階へ上がった
空木はいまだに抱き付いたままだ
「・・・・・言子はいつまでくっついてるつもりですか?」
「お兄ちゃんなら私をおんぶしながらでも料理作れますよね♪」
「・・・・・仕方ありませんね」
小学生達に甘いカムクラだった
そしてその光景を見て固まっている苗木兄妹
「どうしました?そんな鳩が弾丸を喰らったような顔をして」
「いやそれ死んでますよね!?・・・・カムクラ先輩って僕達の事はフルネームで呼びますけど大門君達の事は名前で呼んでるんですね」
「うん何かびっくりしちゃった」
「あぁその事ですか前にこの子達に家族なのにフルネームはおかしいから名前で呼んでくれと皆にせがまれましただから僕も名前で呼んでいるようにしているんです」
そう言ってカムクラは空木の頭を撫でながらキッチンへ歩いて行く
「やっぱり優しい人だねカムクラさん」
「うん僕の憧れの先輩だよ」
リビング
「では皆さんどうぞ」
「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」
皆おもいおもいに食べていく
「ねぇお兄ちゃん」
ふいにモナカが真面目な顔つきでカムクラに話しかける
「楽しい?」
「ツマラナイ・・・・昔の僕ならそう言っていたでしょうね」
「じゃあ今は?」
「楽しいですよこうやって皆で過ごすのは悪くないですから」
「そっか♪じゃあモナカも楽しいや♪」
モナカはいつもの笑顔に変わりまた皆の輪に戻っていった
「・・・・・・」
(僕は・・・・いや俺は必ず守って見せる!皆を!)
それはカムクラとしてそして日向としての覚悟だった
「そういえば皆に伝え忘れていました実はパーティーを開く事に・・・・・・」
これがカムクライズルの一日これがカムクライズルの守って行く日常だ
カムクラ君が少し日向に戻った瞬間だった
さて次回からオムニバスストーリーですカムクラ君が色んな人と交流しながらほのぼのと過ごして行きます
次回 それはカムクラ君とカップルの日常